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shurakusince2025
毎週ショートショートnote「夜桜系男子」 副題:個性
西暦2300年。
食料問題解決の一手となったのは、植物との同化であった。中でも「夜桜系」と呼ばれるマイナーモデルの改造人間たち、彼らはその名の通り夜を至福のひとときとするのだ。
「すみません課長、月が出てきたので僕ちょっと散ります」
都内のオフィス、窓際席に座る男性社員。
彼の頭頂部からは見事なソメイヨシノが発芽し、淡いピンクの花びらがキーボードの上にハラハラと舞い落ちる。
「おい君! 例の件、締め切りは明日だよ。今散っている場合じゃないだろう!」
「夜風が僕を呼んでるんです」
そう言い残し、彼は風に乗り、窓からひらりと夜の街へ消えていった。
「クソッ! これだから逆張りモデルは困る!」
課長が頭を掻きむしると、黄の粉が舞った。
クシュン!
スギ系男子もかなり困る。
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