周りに背中を押されたって恋なんて始まらない
出会いは飲み屋。付き合いは5年ほど。
趣味も、性格も合う。
そんな仲が良い男友達がいます。
私が今の旦那と交際する前までは
毎日のように連絡を取り合って、
遠出や買い物も行ったりしていました。
一緒にいて気を遣わないし、
沈黙も苦にならない。
私の知らない場所へ連れて行ってくれる。
周りからは何度も言われました。
「なんで付き合わへんの?」
「お互い素じゃん。めっちゃお似合いなのに」
その子は私に対して恋慕の感情があり、
何度か告白もされています。
でも、
私は付き合いたいと思ったことはありません。
試しにという言い方は悪いけど、
手を繋いだりキスをしてみました。
でも、気持ちの変化はありませんでした。
むしろ余計に「付き合うのは無理だな…」
と確信に変わっただけ。
軽いボディタッチでさえ友達としてなら平気なのに、
下心を持たれると一気に違和感に変わってしまう。
正直に言うと少し気持ち悪いとすら感じてしまう。
どうやら、
脳が恋愛相手として認識していない状態で
性的接触をすると違和感や拒否感が生まれやすい。
好きな人と触れ合うと、
ドーパミンやオキシトシンなどが分泌されて
もっと一緒にいたいと感じやすくなる一方で、
好きではない相手だとそうした反応は起こりにくく、
むしろストレス反応が優位になることもある。
脳の報酬系がそもそも動かない。
これだけ仲良くしてもらって、
熱心にアプローチも受けていたのに
拒否してしまう自分がいる。
周囲の応援も辛くなり、
「私がおかしいのか…?」
と思い悩む時期もありました。
でもそれは相手を拒否しているというより、
自分の心と体が
「この人は恋愛相手ではない」
と反応している結果。
彼は優しい。話も合うし、価値観も似ている。
大事にしてくれるし、幸せなんだろうなと思う。
けれど、どれだけ居心地がよくても、
「条件が揃えば好きになる」
ほど恋愛は単純ではない。
「付き合ってみたら好きになるかも」
そう思う人も多いと思います。
でも私は、自分の心と体を誤魔化してまで
恋愛を始めなくてよかったと思っています。
恋愛において一番大切なのは、
自分の心が動くかどうか。
「好きになれない自分」を責めない。
恋愛は努力で生み出すものではなく、
自然と湧き上がる感情なのだと思いました。
