パフェが好きです
好きなスイーツはパフェです。
でもそう答える度に、
ドラえもんのひみつ道具で一番欲しいものを
「四次元ポケット」と答える時のようなずるさを
自分に感じてしまいます。
そのことを友達に話したら、
「本当にずるいのはもしもボックスだよ。
ボックスの中で『もしもドラえもんがもう1人いたら』って言ってドラえもんもう1人錬成すればいいんだから」
と、可愛い顔をして邪悪なことを言っていて良かったです。
そんなことはさておき。パフェの語源は
フランス語のparfait、英語で言うとperfect。
すなわち完璧を意味することはご存知でしょうか。
すごいですよね。堂々の完璧宣言。
フルーツが苺だろうが桃だろうが栗だろうが、
中身がホイップだろうがカスタードだろうが、
アイスだろうがクランチだろうがジュレだろうが、
そのほかにどんな奇抜な、たとえば私の苦手な生姜やらプリンやらを入れていたとしても、
その組み合わせや盛り付けの順番等による構成が『完璧』であると誇示することのすがすがしさ。
作り手にとっての『完璧』な味を、体験を、提供したい。
その志も含めて、パフェが好きです。
今住んでいる島にパフェ屋さんは(私の知る限り)無いので、禁断症状が出ていました。
島から本土に戻る機会があったので、
米子でパフェの美味しいお店を探しました。
いてもたってもいられませんでした。

古くからの薬局を改装した店内も素敵でした。
見ての通り主役のフルーツは苺。
そしてアイス然とした位置に鎮座するのはグリークヨーグルトです。
はちみつをかけて、ガレットブルトンヌ(厚めのサブレのことをそう呼ぶらしいです)と一緒にいただく。
最高です。
もったりねっとりした食感。
濃厚なのにさわやかな味わい。
しっかり満足感はあるのにアイスより重たくなくて、思っていた以上に良いです。
ヨーグルトがパフェにおいて準主役級を任されることなど想像もしていなかった私には衝撃的な味わいでした。
ヨーグルトを通して、まだまだ皆想像以上の色々な可能性を持っているのだと思い知らされる。
これだからパフェは面白いんです。
ヨーグルトの未知の可能性を示唆したところで、
「アイスとフルーツ」という王道の展開もしっかり用意されています。
苺といちごアイス___幼馴染のような、普段から常に一緒にいるわけではないけれど、やっぱ相性いいよねってぐらいの絶妙な距離感。
ふたつの味のコントラストは言うまでもない美しさで、このコンビで出てくると正直胸が熱いです。
この辺りで、そろそろ出番かと待ち構えいたホイップクリーム。安定のおいしさ。
この世のパフェの9割は、ホイップなしには語れない___そう言っても過言ではないでしょう。
たとえパフェグラスの中でどんな奇抜なものが飛び交っていようと、ホイップの存在が「私は今パフェを食べている」と思い出させてくるはずです。
そして畳み掛けるように甘さと柔らかさを加える、苺とヨーグルトのムース。
砕かれたガレットブルトンヌのざくざくの食感がアクセントとなり、フィナーレへとスプーンを加速させます。
グラスの底部に辿り着きました。
透明なきらきら。いちごのジュレ。
私はこの時、長い長い冒険の果てに静かな海岸に辿り着いたかのような気持ちでした。
高揚感さえ通り越し、心は凪のように静かに満ちていたのです。
パフェとしては定番の構成ですが、底に来てはじめてジュレという透明度の高い味わいがくることで、爽やかに締めくくってもらおうというホスピタリティの高さがうかがえます。
しいて言えばもっと酸味の強いジュレだと後味すっきりで個人的に好みでしたが…!
こんな風にさまざまなパフェグラスの中を冒険すると新しい世界が見えてくることがあります。
その冒険の最中で、自分が「完璧だ!」と思えるパフェに出会えた時。
あなたは一本の傑作映画を見終わったような満足感に包まれることでしょう。
パフェを味わうこと。
パフェという物語を味わうこと。
皆さんもぜひ体感してみてください。
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シェアメイトが苺を買っていました!パフェにする許可をいただいたので、さっそく島でのパフェ作り、やってみたいと思います!
