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英国を巡る#23|渾身のスコーンは、2日目がいい

みなさんこんにちは🇬🇧らんです!

スコーンはわたしにとってやっぱり、特別です。

毎度焼くたび、

「あゞ…これ以上のものができるんやろかの…」 と嬉しくなったあと、

「十分美味しいわ。でも、本場の味にはまだ少し距離があるわね。」
と心に宿るメアリー(by ブリティッシュベイクオフ)の声がすぐさま降り掛かる。

どれだけ美味しくても、英国の公園で食べた、
ざっくざくのスコーンの味には到底、かなわなくて。

そんな、「夢のスコーン」が
わたしの飽くなき挑戦を支えているのだと思うと、
なんだか…
目の前のスコーンが愛おしくて愛おしくてたまらなくなるのです!

そんな私は、今日もスコーンを焼く!

そしてなんとこのたび、
至高のスコーンを生み出しました!(注:2026年6月上旬時点の)

その名も至高のバターミルクスコーン。

そして、どうやらこの至高は2日目に味わえるらしい。なんて気になる情報も添えて、このたびレシピをご紹介することにしました!いざ!

レシピ|至高のバターミルクスコーン

“Look at that lovely wolf’s mouth!”
ーー見て、スコーンの見事なオオカミの口!
は、英国人にとって褒め言葉だとか、ほんまかな

材料

  • 強力粉40g

  • 薄力粉140g

  • 全粒粉30g

  • バターミルクパウダー10g

  • ベーキングパウダー7g

  • 砂糖30g

  • 無塩バター35g

  • 塩ひとつまみ

  • 牛乳90ml

作り方

  1. 強力粉・薄力粉・全粒粉・バターミルクパウダー・ベーキングパウダー・砂糖・塩をふるいにかけてボウルにバッサバッサ入れていく。

  2. 冷たいバターを1cm角に切り、粉の中にボコボコ入れていく。
    指先でバターをつぶしながら粉と混ぜ、全体がそぼろ状になるまでなじませる。バターは!意地でも!溶かさない!

  3. 牛乳を加え、ゴムベラでさっくりと混ぜる。こねすぎない。
    こねこねしたらパンになっちゃうよ!粉気がなくなったらよし。

  4. 生地を台に出し、軽く厚さ2〜2.5cmに整えて、ふたつに切って重ね、ふたつに切って重ね、を、3回ほど。

  5. お気に入りの型で抜くか、包丁で四角または三角に切る。
    お好みの形でどうぞ!

  6. 天板に並べ、表面に牛乳(分量外)を薄く塗ったら、190℃に予熱したオーブンで15〜18分、焼き色がつくまで焼く。

ちょっとした出来心で
スコーン製造シーンの動画を撮ってみた
Instagramにて公開予定


2日目が美味しいひみつ

このスコーンは、焼き立てよりも2日目にその真髄を表します。

ここからは、そんな至高のミルキースコーンの正体を3つご紹介!

1|配合のひみつ

強力粉、薄力粉に全粒粉、極め付けのバターミルクパウダー!
と、盛りだくさんなワケ。
それぞれにちゃんと役割があります。

いじめないでグルテン 強力粉
薄力粉だけだと生地がゆるくなる。
強力粉を少し混ぜると、グルテンのコシがほんの少し加わり、成形しやすく&ずっしり歯応えが出現。
「ふんわり」と「しっかり」のバランスを取る縁の下の力持ちが、まさに強力粉。虐げられがちなグルテンだって、たまには役に立つんだぞ。

製粉の砦を飛び越えたエリート 全粒粉
ほのかな香ばしさと、奥行きのある風味を加えてくれます。噛んだときにちょっとだけ感じるざっくり感も、全粒粉のおかげ。
「ふむ…なんか深みがある気がする…」と思ったら、こやつ。
さすが小麦界における製粉という難関を飛び越えた、ツワモノ。

譲らない主役の座 薄力粉
主役。ふんわり、さっくりした食感の基礎を作ります。
いちばん多くて、いちばん目立つ。それでこそ焼き菓子。

2人の縁の下の力持ち、1人の主役。
3種がそれぞれ違う仕事をして、はじめてほどよい食感が生まれるのです。

2|魔法の粉のひみつ

このレシピの肝、バターミルクパウダー


…って何?


バターミルクとは、バターを作るときに出る液体のこと。
ほんのり酸味があって、乳のコクがあります。
そのバターミルクを粉末にしたものが、バターミルクパウダーです。
(まあなんて都合のいい便利な世の中〜〜、と全私がつぶやく)

液体のバターミルクを使うよりも水分量の調整がしやすいのが粉末の強み。牛乳90mlだけで生地をまとめられるから、毎回同じように焼ける。

再現性が高い、というのは地味に大事と気付いたのは、「先週のやつの方が美味しかった気がする」を10回くらい繰り返してからでした。(遅い)

そしてこのスコーン、焼きたてよりも、2日目の方が美味しいのです。

それは、バターミルクの乳成分が時間をかけてじわっと生地になじむこと、

そして水分が全体に均一に行き渡り、デンプンが落ち着き、
風味がまとまってくれること、が影響しています。

翌朝のスコーンを楽しみに、ラップをかけて冷蔵庫に入れてください。
(言ったそばから焼きたての端くれスコーンをかじったのは、ひみつ。待てる余裕のある人間になりたいものだ、と全私がまた、つぶやく)

3|あえて入れない、のひみつ

このレシピ、卵が入っていません。
入れていません。あえて!

卵を入れると、スコーンはリッチになります。
コクが出て、色も鮮やかになるのですが、同時に、生地が締まってずっしりします。
食感はどちらかというとケーキ寄りに、しっとりざくざく、というより「もっちり」に近づいていく。

わたしが目指したのは、ミルキーでも軽くてザクザクしていて、口の中でほろっとほどけるスコーン。
卵に退場してもらうことで、バターミルクパウダーの風味がまっすぐ前に出てくるのです。

ごめんね卵、今回はそういうことで…

わたしにとって、スコーンとは

もしもあの日のスコーンをあっさり再現できてしまったら、
わたしはもう焼かなくなるのかもしれません。

「あれにはまだ届かない!」と思うからこそ、小麦粉を変えてみたり、
牛乳の量を悩んだり、焼き時間を一分単位で調整したりする。

そして、たまに思いがけず会心の出来に出会う。
(で、再現性を失うという最悪のオチ付き。)

焼きたてを割った瞬間の香りに顔がほころび、
「おっ、今日はなかなか…!」とひとりで得意になる。

結局わたしは、スコーンを焼いているようでいて、
あの日の景色を追いかけているのかもしれません。

芝生の匂い、少し冷たい風、色とりどりの花に、
草原を駆け回る大きなワンコ、そして優しいザクザクの大きな英国サイズスコーン。

そういう意味で、わたしにとってのスコーンは

「旅の記憶」の象徴。

大好きだよ、UK🇬🇧!

次回予告

友人がロンドンに行くということで頼んだのがこちら。

デターーーーー!

次回は、ちょっと趣向を変えて
英国のスーパーについてお話してみたいと思います♪お楽しみに!



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