クララの映画考察③ 「エイリアン」【女→母→尼リプリー】
一作目公開は1979年とのことで。
どおりで幼少期「エイリアン」ばかりテレビで目にしたわけです。幼心に怖いもの見たさで親と一緒によく見ましたね。
アマプラでエイリアンが見れるってことで再契約してしまった。
無職生活に全然余裕はない!
けれども。せっかくなら今年を人生の大夏休みとして一年位のんびりしてもいいのではないかと最近開き直つつあるわたくし。
毎朝9時から映画を観る生活を続けて2週間くらい経ちました。
せっかくならシリーズ全部コンプリートだ!
「エイリアン〜エイリアン4」「プロメテウス」「コヴェナント」まで観て、最後に「ロムルス」…って思ってたら鍵付き。有料かよ!(ロムルス、面白いらしいですね)
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「エイリアン3」は小二の時祖母と映画館まで観に行った思い出の映画。
ある日祖母から電話がかかってきた。
「映画を見に連れて行ってあげる」と言う。
「『エイリアン3』か “豚が飛行機に乗って戦争するアニメ” 、どっちがいい?」
って聞かれたわたしは迷わず「エイリアン3」と返す、マセた小学生だった。けど今思えば “豚が飛行機に乗って戦争するアニメ” って絶対ジブリの「紅の豚」だったんだよな…。
ばあちゃんとのお出かけは、わたしの一存で「エイリアン3」を観に行くことに決まってしまったけど、今でも思う、絶対そこは「紅の豚」のチョイスだったって!
それを証拠に、一緒に行った妹(当時まだ未就学児)は「エイリアン3」開演直後に爆睡。当たり前だよ、あんな暗い映画…
「エイリアン」シリーズのリプリーは、フェミニズムとの関連で語られることが多いそうで。「強い女性」像を世の中に浸透させたと言われているけれどまさにそうなのだなー。
一気見してみて思った。とにかく映画「エイリアン」は女の話なのだと。シリーズ何作もあるけれど、やっぱりシガニー・ウィーバーが出てくる作品が好き。実際リプリー自身は3で死んでしまう(4は利用されてクローンが生み出されているだけ)ので、特に3までリプリーに起こった出来事を見ていて思ったことを書いておきたい。
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エイリアン1→2→3を女の人生として眺めると
①は独身時代
②は結婚して家族を持った女
③家族と死別した女
と観れておもしろい。
しかも③に至っては丸坊主。
つまり尼さんになったと思って観るとなお面白い。
一作目「エイリアン」は独身女性を感じさせるリプリー。
ジョーンズっていう猫が宇宙船に乗ってるのを改めて見た時は感動した!家庭がない、独身女性が猫を飼っているの図。
猫にハラハラさせられるシーンもあるし、猫を守ろうとリプリーが奔走する場面もあり話がより面白くなってる。

「エイリアン2」は家族の図。
家族ができ母になればますます強くなるのが女ですので、一作目よりパワーアップのリプリー。もちろん、実際結婚するわけじゃないけど海軍のヒックスは夫のメタファー、親を亡くした入植者の娘ニュートは子供のメタファー。
2はかなり「母性」を感じさせるストーリー。エイリアン(クイーン)の母性対ニュートを守るリプリーの図。エイリアンも少し人間味を帯びたものとしてあえて描かれている気がした(エレベーター乗ってきたりとかさ笑)。
実際ニュートはリプリーを「ママ」とラストシーンでは呼ぶし「その子から離れなさいビッチ」と叫んで戦うリプリーは母親の強さを感じさせるよね。
人造人間ビショップも、前作謀反を起こすアッシュとは違って賢くて優しい。
「わたしだって行きたくない。人造人間は馬鹿じゃないからね」
と言わせるところロボットにも血が通っている感じ(実際通っているのは白い液体だが。)でかなり感情移入しやすい作品になっていた。
※実はリプリーは地球に実娘を残してきているってストーリーが完全版の方にあるらしいけど、そのストーリーじゃなくメタファーの方が断然面白いと思うんだけどどうだろう?

「エイリアン3」では2でなんとか生き残ったはずの擬似家族が冒頭で死んでしまっていて酷すぎるんだが。
ここでリプリーは暗に「未亡人」になったと観れよう。
囚人惑星に落下し擬似家族を失うリプリー。深い悲しみを乗り越え、自らも坊主にして囚人たちの中に紛れる。俗世間とかけ離れた世界でエイリアンのことを知り尽くしたリプリーの落ち着き払った様子。坊主にして女を捨てた感じ、吹っ切れ、腹が据わってる。
もはや悟りきった様子!
尼さんやないかい!!
どこかしこで幅を利かせるウェイランド・ユタニは日系企業設定だし、ここでのリプリーを東洋的に出家を意味する剃髪と結びつけてもいい気がするけどどうかな?

「エイリアン4」では3で自害したリプリーがやっぱりウェイランドに利用され、クローンリプリーが生まれてなんだかなー。ラストシーンでビショップと同じ顔したアンドロイド設計者が出てきて、「子供も産める」などと女としての幸せを持ち出してリプリーと交渉しようとするのがやっぱり「エイリアン」は女の話と思わせる展開だった。
クローンリプリーがとうとう、地球に帰還する「エイリアン4」ラストシーン。一体、何年宇宙空間にいたの?とツッコみたかった。
とにかくリプリー、お疲れ様!
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