クララの映画考察④ 【再】「 LAMB/ラム」 【あらためて恐ろしい映画である】
以前、映画「LANB/ラム」の考察を書きました。
わたしのnoteは、この記事を読んでくださっている方が多いようで気になっておりました。そこで最近、かつて自分が書いたそれを読み返しまして、間違っとる!というか、新たに気づいたことがありましたので書き直したいと思いました。追記しておきたいというかですね…
追記といってもどうしたもんかと迷ったわたくしは、元の記事に追記するのではなく、こちらにコピペして書き直すことにいたしました。
(たくさん読んでくださった方がいて、すごく今更感あるのですが)
過去の記事によいねをしてくださった方、本当にありがとございました。
新たに書き、こちらを本命にしたいと思います。
※原文最初の方のどうでもいい話は端折っております。
今回わたしがいちばん言いたいのは、この羊小屋を管理する夫婦「マリア」と「イングヴァル」のこと。この夫婦は、お互いタブーを犯し、それを隠しているのではないか。
マリアの犯したタブーは映画の中でわかりやすいです。それは夫イングヴァルの弟との不倫だろうと推察されます。それに対してイングヴァルの犯してしまったタブーはなんなのか。それは羊と交わってしまったことではないかとわたしは思うわけです。
マリアが一人でベッドに入り、イングヴァルが一人で羊小屋にいるシーンがあります。何を考えているのだろうか分からないが、意味ありげな後ろ姿。溜まった水桶の水面にイングヴァルの黒い顔が映っています。その後すぐ、先ほどの水桶(土管みたいな)に入っていたホースの映像。ホースを引き上げると中に溜まった水がちょろちょろと流れ出る。以下、言葉が下品で申し訳ない。
「イングヴァル、あんた、羊とヤっちまったんじゃなかろうね?」
とここまでの流れで思ってしまったわたしです。その後羊が羊人間を産み落とし、それを我が子のように可愛がるマリア。その流れで、イングヴァルが、トラクターに乗って一人で泣くシーンがあります。マリアに隠れて、です。幸せで泣いてるようには見えなかったな。で、こう思ったわけです
「イングヴァル、あんた、自分が羊とヤってしまった(タブーを犯した)せいで羊人間が産まれたと、後悔しておるのじゃな?」
最初アダが生まれた時に、イングヴァルが羊と交わった(タブーを犯した)からこの異形が生まれてしまった?と思ったのですが、いや違う、アダは正真正銘最後に出てくる「ラム男」の子供です。
ここで冒頭のクリスマスの日のシーンに戻ります。「得体の知れないなにか」が羊小屋にやってくるシーンからスタート。羊がバタって倒れる。「なんかされちゃった」感。これは、ラストシーンに出てくる「ラム男」が羊小屋の羊と交尾した、という認識でいいと思います。後にこの羊から生まれてきたのが羊人間の「アダ」なのでしょう。羊の頭と人間の体を持ったアダです。
だから、イングヴァルは、自分を責める必要は無かったわけです。結局最後、イングヴァルはラム男に殺され、アダは真の父親(ラム男)に連れ去られ、マリアは全て失って一人きり。おしまい。です。
※さっきから「ラム男」と何度も書いてますが、=羊の頭を持った人間。大人サイズ。全身焦げ茶色の毛が生えている。
タブーから生まれた羊人間アダは、結局奪われてしまうという構図。
ここから、マリアとイングヴァルの亡くなった娘「アダ」も、実はタブーによって生まれた子だった、だから失うことになったのではないかという想像ができます。
つまり、亡き娘アダは夫イングヴァルの子ではなく、マリアの不倫相手である夫の弟ペートゥルの子だったのではないかという推測です。
娘が亡くなった原因は映画の中で触れられることはありませんが、唯一「娘アダ」をイングヴァルが必死で探すシーンが一瞬あります。(沼地みたいなところで)ここから娘は、病死ではないと予測されます。じゃあどうして死んでしまったのか。もしかして…
「マリアさん、あんた、不倫相手(夫の弟)との間に出来た子だからって、罪の意識から実の娘を殺めてしまったのではないでしょうな…?」
ですが!みなさま、思い出してください。
夫イングヴァルと羊の頭を持って生まれたアダとの関係です。
イングヴァルは、「自分の過ちによって羊アダが生まれてしまった」と自分を責めているようでしたが、羊アダが生まれた原因はイングヴァルのせいではなく、正真正銘ラム男が羊と交尾したからでありました。イングヴァルは自分を責める必要はなかったということ。
と、と、ということは!
実の娘アダを殺してしまったマリアも、多分勘違いなんだよ!
それ、弟ペートゥルの子じゃなくて夫イングヴァルとの間に授かった子だったんじゃないの!?
マリアは罪の意識抱く必要なかったのよ!
子供殺す必要なかったのよ!
あ゛ぁ〜〜〜〜〜!!!!!(叫)
もう怖すぎて叫びたいよ!
普通のホラー映画みたいに、分かりやすい怖がらせはない。だからといって、面白くないとは限らない!実に奥の深い作品でありました。
《書き直して、満足しました。1回目に書いた時より、この映画が怖くなった。 2025.5月》
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