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冬の猛禽たちを見送って。10年前のハヤブサと再会する春

冬の猛禽たちを見送って。10年前のハヤブサと再会する春

1. さらば、冬の貴公子たち

つい先日まで、私のカメラは冬の猛禽たちを追いかけていました。 フィールドに冬の終わりを告げる風が吹き始めた3月、彼らとの時間が終わろうとしています。

夕暮れの葦原、黄金色の光を浴びて低空を滑空するハイイロチュウヒの銀色の翼。その鋭い眼光に出会いたくて、寒風に耐えながら、何度もカメラを構え続けました。この静かなる迫力、いつ見ても胸が熱くなります。

ハイイロチュウヒ

そして、葦原を低空飛行するチュウヒの姿。力強く羽ばたくそのシルエットは、冬のフィールドの守護者のようです。

チュウヒ

彼らが北へと旅立つ気配を感じると、少しの寂しさと共に、新しい季節の訪れを実感します。

2. フィールドのアイドルとの時間


コミミズク

冬の撮影を盛り上げてくれたもう一つの主役が、コミミズクです。 夕暮れになると現れる、その愛くるしい表情と仕草。細い枝先にふわりと降り立つ姿は、まさにフィールドのアイドルです。 彼らとの出会いも、冬の終わりの寂しさを少し和らげてくれました。

3. 10年前のアーカイブを紐解く

冬の猛禽たちを見送り、次なる春の主役・ハヤブサの季節がやってきます。 ふと懐かしくなり、10年以上前の古いフォルダを開いてみました。 そこには、当時私が夢中で追いかけた『最速の王』の姿がありました。

4. 本編:断崖の覇者、ハヤブサの物語

10年前のHDDを開くと、そこには今と変わらず力強く空を切り裂くハヤブサの姿がありました。この翼のライン、このスピード感。年月を経ても全く色褪せない魅力がそこにあります。

ハヤブサ

厳しい岩肌で親を待つ、白い綿毛の雛。あどけない表情の中にも、時折見せる鋭い眼差しは、将来の王者の片鱗を感じさせてくれました。猛禽類の親子の情愛と生命の逞しさを感じさせる、大切な一枚です。

ハヤブサ若

そして、最も夢中でシャッターを切ったのがこの瞬間。岩を蹴り、一気に加速するハヤブサのエネルギー。これこそが、私が鳥たちに夢中になる理由そのものです。 当時の機材では、この一瞬を捉えるのも至難の技でしたが、その分、撮れた時の高揚感は今でも忘れられません。

ハヤブサ飛び出し

5. 結び:巡る季節、変わらぬ情熱

10年前のハヤブサも、今のフィールドで出会う鳥たちも、命の輝きは変わりません。 機材こそ変わりましたが、ファインダーを覗く時の高揚感はあの頃のまま。 冬のハイイロチュウヒから、春のハヤブサへ。 季節が巡るたびに繰り返されるこの高揚感を、これからも大切に記録していきたいと思います。 さあ、今年もまた、新しい春の瞬間を撮りに行きましょう。

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