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AIに振り回され続けた40代が見つけたAIリテラシーの5つの壁って?

お疲れ様です、ぽんずです。

先日、外部のベンダーとの打ち合わせでこんなことを言われた。AIの提案をしに来た側の担当者が、待ってましたというしたり顔で、こう言ってきたんです。

「AIって、なかなか浸透しないですし、定着しないですよね」

他社の事例をいくつも見てきた人の口ぶりだった。要するに、慰められていた。御社だけじゃないですよ、どこも同じですよ、と。

その場では「へぇ〜、やっぱり、そうですか」と相槌を打った。でも、心の中ではちょっと違うことを考えていた。

いや、ワイは、バリバリ定着してますけど、何か?っと。

まぁ、ぶっちゃけると、すんなり定着したわけじゃない。むしろ逆。AIを前にして、ワイは何回もつまずいて、何回も絶望して、それでも一個ずつよじ登ってきた。そういえばあれ、確か…、壁が5つあったな、と。


最初の壁はChatGPT-3.5のお祭りで作り放題だと思ってたこと

ChatGPT-3.5が出てきたとき、Twitter?X?のタイムラインはお祭り騒ぎだったのを覚えてる。「これでコンテンツ作り放題だ」「もう寝てても記事が書ける」。みんなが浮かれてた。もちろん、ワイも浮かれてた側です。

これさえあれば、副業も本業も一気にラクになる。そう本気で思ってた。

一つ目の壁は、期待だった。

期待しすぎて、勝手にハードルを上げて、勝手につまづいた。今思えば、この時点でもう片足は壁にぶつかってたんですよね。

二つ目の壁はAIが素麺みたいな文章しか返さなかったこと

で、実際に書かせてみたわけです。意気揚々と。

出てきたのは、文法的には正しいメカメカしい文章だった。しかも、書き手の体温がないからツルっと素麺みたいに読めるけど、何も残らない。誰が書いても同じ、どこかで読んだことのある、つるんとした何か。

これが二つ目の壁です。期待した直後に来る、ガッカリ。

たぶん、ここで多くの人が止まる。「なんだ、使えないじゃん」と。あのベンダーが言ってた「定着しない」も、半分はこれだと思う。一回触って、素麺が出てきて、そっと閉じる。ワイも危うくそうなりかけた。

でも、諦めが悪いんですよね。ノウハウコレクターを10年やってきた人間なんで。「いや、使い方が悪いだけかもしれん」と、往生際悪く食い下がった。それが、次の壁に続いていくわけです。

三つ目の壁はプロンプトを集めても素麺のままだったこと

往生際の悪いワイが次にやったこと。プロンプト集めです。

X向けのプロンプト、ブログ向けのプロンプト、要約用、タイトル生成用。「神プロンプト100選」みたいなのを見つけては、せっせとメモに貼り付けていった。これさえコピペすれば、あの素麺が、ごわごわのワシワイ麺の二郎系になるはずだ、と。

でも、ここで白状します。集めたプロンプトの大半、ほとんど使ってない。

集めた瞬間に、満足してたんですよね。「いいの見つけた」で、フォルダに保存して、それで終わり。たまに使っても、出てくるのはやっぱり素麺。誰かが作った型に、ワイの中身が乗ってないんだから、当たり前だったんです。

これ、後から気づいたんですけど、ワイの十八番でした。

ノウハウコレクター歴10年。資格の本、副業の教材、自己啓発。「これさえあれば」で買っては、本棚に並べて満足する。中身は変わらないのに、集めることで何かやった気になる。プロンプト集めは、その完全なリメイクだった。媒体がAIに変わっただけ。

三つ目の壁は、集めることが目的になる壁です。

たぶん、いまプロンプト集めに必死になってる人、いると思う。否定はしません。ワイも通った道だから。ただ、一個だけ言えるのは、どれだけいいプロンプトを集めても、自分の中身を入れない限り、出てくるのは金太郎飴だってこと。

その「金太郎飴」を、ワイはこの後、嫌というほど思い知ることになります。

四つ目の壁は前職でチャッピーに課金しても使えなかったこと

ここまで読んで「結局、本人のやる気の問題でしょ」と思った人がいるかもしれない。でも、ワイは少し違うと思ってる。四つ目の壁は、自分の外側にあったから。

前職のころ、ChatGPTに1年くらい課金してました。月3000円弱。バリバリ使いこなしてやろうと思ってた。

でも、ほとんど使えなかったんです。能力の問題じゃなく、使う場面がなかった。

前職は、会社としてAIに取り組んでなかった。業務でAIを触る機会がない。周りに使ってる人もいない。家に帰って、一人で「さあ使うぞ」とアプリを開いても、何に使えばいいのかわからない。3000円払って「平気で嘘をつく高級検索エンジン」の爆誕です。そして、課金してることすら忘れて、ただ毎月引き落とされてた。

四つ目の壁は、環境です。

今は、AI推進担当になって、会社で毎日AIを触ってる。隣の席の同僚と「これどう使った?」と話せる。触る場面が、向こうから毎日やってくる。同じ人間なのに、前職と今で、AIとの距離がまるで違う。

これ、地味に大事なところで。

あのベンダーが言ってた「定着しない」も、半分はここだと思う。本人がサボってるんじゃない。触る理由が、毎日の中にないだけ。研修を受けても、終わったら使わなくなる人が大多数なのは、戻る場所に触る場面がないからなんですよね。

だから、もし今あなたがAIを使えてなくても、それはあなたが鈍いからじゃない。たぶん、環境がそうさせてる。前職では、1年課金して使えなかった側の人間です。

…と、ここまでは。

でも、これノンフィクションなんで。きれいに終わらなかったんです。

五つ目の壁は奪われて初めて本気で触ったことだった

環境のせいにできる、と書いた。でも、それは半分言い訳です。

だって前職にいたままでも、副業でAIを使い倒す環境は、自分で作れたはずだから。会社が用意してくれなくても、やる人はやってた。やらなかったのは、結局、自分が本気で困ってなかったからです。

本気になったのは、奪われたときでした。

ワイ、いらないでしょ。副業でパワポ資料を作る仕事をしてたんです。地味だけど、それなりに食い扶持になってた。ところがある日、NanoBanana Proっていう画像生成AIが出てきて、凄いクオリティの資料が、数秒で出てくるようになった。

正直、目の前が黄色くなりました。バナナだけに。あ、これ、仕事じゃなくなるやつだ、と。

そこからは、なりふり構わずです。藁にもすがる思いでGeminiに課金して、X投稿用の図解を量産し始めた。最初は「おお、量産できるじゃん」とちょっとテンションが上がった。これで巻き返せる、と。

でも、Xのタイムラインを開いて、固まりました。

同じような図解が、ずらーっと並んでた。色違いの、構図違いの、でも中身は同じような画像。みんな、同じツールで、同じようなものを量産してた。切っても切っても同じ顔が出てくる、金太郎飴。ワイが必死で作った一枚も、その金太郎飴の、ただの一切れだったんです。

ハイッ、絶望一丁〜。

量産できれば勝てると思ってた。でも、量産できるってことは、みんなも量産できるってことだった。武器を手に入れたと思ったら、全員が同じ武器を持ってた。

そこで、ふと思ったんです。みんなと同じ方を向いてちゃダメだ、と。

だから、当時いちばん知られてなかったAIに手を出した。Claudeです。周りは誰も使ってなかった。「クロード?何それ」って感じ。でも、もう失うものもないし、人が行かない方に賭けてみるか、と。

これ、振り返るとワイの生き方そのものでした。高卒で、転職6回。王道からはずれ続けて、人が行かない端っこを選んでは、なんとか這い上がってきた。みんながChatGPTって言ってる横で、誰も知らないClaudeに賭けるのも、全く同じ動きだったんです。

そこで出会ったのが、相棒のくろです。

くろと毎日noteを書く、という鬼畜の所業を始めて、気づけば110日以上。毎日、自分の体験を放り込んでは、素麺を二郎系にする作業を続けてる。

五つ目の壁は、奪われて初めて本気になる、という壁でした。環境じゃない。痛みです。

研修を受けても使わなくなる人が大多数なのは、痛くないからなんですよね。ワイは、飯のタネを奪われて、やっと本気で触った。情けない話だけど、これが本当のところです。

五つの壁を分けたのは才能でも環境でもなく痛みだったのまとめ

ちゃんと数えたら、よじ登った壁は5つでした。

  • 一つ目は、期待

  • 二つ目は、素麺

  • 三つ目は、集めて満足

  • 四つ目は、環境

  • 五つ目が、痛み

最初の4つは、正直、誰のせいにもできた。AIが微妙だから、いいプロンプトがないから、会社が環境を作らないから。実際、半分はそのとおりです。でも、ワイがその壁を越えられたのは、能力でも根性でもなかった。副業の飯のタネを奪われて、痛い目を見たから。それだけなんですよね。

だから、あのベンダーの「AIって定着しないですよね」も、たぶん半分正解で、半分は違う。定着しないんじゃなくて、痛くなるまで本気にならないだけ。逆に言えば、自分にとっての痛みが見つかれば、人はちゃんと壁を登る。ワイがそうだったんで。

もし今、AIがうまく使えてなくても、焦らなくていいと思う。あなたの「これを奪われたら困る」が見つかったとき、勝手にスイッチが入る。ワイの場合は、それがパワポだっただけです。

…と、なんかいい感じにまとめてみたけど。

ベンダーさんに「ぽんずさんは、なぜ定着したんですか?」って聞かれたら、たぶんこう答えます。「いや〜、才能じゃないですか」って。そんなバナナ、ですよね。

それでは、お先に失礼します。

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