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私が人生を選んだ日から。——創作投稿アプリ「PosCreation」を作り続ける理由


はじめに

私は「PosCreation」というスマホアプリを開発している者です。
この開発という選択が正しかったのか、今でも答えは出ていません。
このアプリはまだまだユーザー数が少なく、利益は雀の涙にもなっていないからです。

それでもなぜ私がこのアプリに情熱と想いを込めるのかを記します。

最初の選択

大学3年生の頃。就活という重要な選択が私を悩ませました。
当時は工学部に所属しており、今後の人生で何をしたいのかを考えた時、特に浮かびませんでした。工学部に入学した理由も、「ロボットを作ってみたい!」という単純な理由でした。
当初はやる気に溢れていましたが、いざ大学の授業に入ると"この道は私には向いていない"とすぐに理解しました。

機械を触ることは好きでしたが、難しい数式やロボット工学の授業についていけず、夢だった人命救助ロボットの開発は諦めました。

私のやりたいことは?

小学生の頃、私はなんとなく将来はお金持ちになるんだろうなと想像していました。社長、になっている気がする。
そんな漠然とした根拠のない自信のようなものがありました。そしてそれは今でも持っているものの一つです。

就活中に、そんなことを思い出し、やっぱり自分は単なる会社員で終わらず、自分の行動で何かをしていく人間だと感じ始めました。

スマホアプリ開発?

私自身、昔からケアレスミスが目立つ人間でした。ということは、例えば家電製品を作ったとき、一つのミスで大きな事故につながる可能性があります。最悪のケースを想定する場合、実体のあるものは向いていないと考えました。

そしてスマートフォン向けアプリだったら、何か小さなミスがあってもアップデートができることに気づきました。

「行動しないことには変わらない」そう思い、IT系の専門学校を卒業した友達に連絡をとりました。
まず何から始めればいいのか、どういう流れなのかを簡単に教えてもらい、パソコンを開きました。

初めての一歩

パソコンを開き、iOSアプリを開発するツールを開いてみました。
「何もわからん」これが最初の感想です。
プログラム?アプリの作り方?思いつきでやってみたことです。わかるはずもありません。

これも諦めるか?と考えました。しかし当時は自己啓発系の本をよく読んでいたこともあり、「仕事は何を学べるかで選べ」という言葉が頭を過りました。
"そうだ、お金をもらいながらプログラムを学ぼう"と考えました。プログラムだけでなく、プログラマーがわからないことに直面した場合、どう解決するのかも知ることができます。。

こうして私のアプリ開発最初の選択は、「学ぶためにIT企業へ入社」となりました。

内定から入社まで

就活は第一志望には入れなかったものの、大きな問題はなく、早めに決まった所に名を置くことにしました。
加えて内定が決まる前から私は、ただITで働けば知識が入るものではないと思いました。
入社前の内定者研修には積極的に取り組み、なるべく出世コースに入るよう最善を尽くしたつもりです。

誰よりも真面目で優秀な人間と思われれば、より多くのことを教えてもらえる可能性が高まると考えたためです。

そして大学卒業が近づく年明け。内定先から電話がかかってきました。
当時はコロナ禍で、内定取消なんてニュースも珍しくなかったので、頭が一瞬空っぽになった衝撃をまだ覚えています。

最初の選別

電話に出ると、内定先の人事の方でした。

電話越しに告げられた内容を簡単にまとめると、「入社式で、部署代表で辞令を受け取ってほしい。加えて新入社員代表のスピーチの補欠もお願いしたい。研修を担当した人から、あなただったら任せられるとお話をもらいました。」という内容でした。内定者研修は複数回あり、そのすべての回で私は積極性を持って臨んだので、その甲斐がありました。

その年の新入社員は合計で800人を超える人数だったので、声を震わせながら母に報告したのを、今でも鮮明に覚えています。

入社後

入社後の初出勤。私は会社に複数ある部屋の中で、指定された部屋に入りました。そこでは勤務する先輩方が待っていてくださり、自分のデスクに案内されました。

「あと二人来るけど、その二人は挨拶した後別の部屋行くから、この部屋の新卒は君だけだよ」と先輩から伝えられました。
800人以上いた私の同期は、どうしてここにいないのか、その疑問が晴れる前に部長が出社しました。

「今日からここで、先輩たちから直接学んでください」そのように部長から伝えられ、同期についても教えてくれました。
まとめると、その年の採用人数は例年より多いため、選ばれた数十人は直接現場で研修をすることになっていたようです。700名強の新卒は集団での研修という形の中、私は一足も二足も先に社会人・IT企業の一員として学びの機会を与えられました。

試用期間

人生初の正社員としての仕事が始まりました。当然ですが初めは電話応対、マナー、会社についてなどの簡単なことから教えてもらいました。

入社からおよそ2週間ほどでしょうか。電話応対を教えてもらう際「簡単にテストをするから、それでOKを出されたら電話に出てください」と、先輩に告げられました。担当してくれたのは三人の先輩です。

私は大学生の頃からアルバイトで電話を受けることが多かったため、正直舐めてました。
そして練習を行なった後日、テストを行なってもらいました。
結果は惨敗でした。私がこれまで行なっていたことはアルバイトに過ぎなかったのだと痛感しました。

テストの内容は、会社名や担当の人への引き継ぎの内容でしたが、内容が長過ぎてまるで話にならない内容でした。

そこで私は心を折られました。一番厳しい先輩(以降A先輩)から「そんなんでいいと思ってるの?」と告げられ、何も言い返せませんでした。今の時代、人によってはパワハラと感じるかもしれませんが、私は当然な指導と感じました。

自分の無能さを実感し、その日は一日中落ち込んだままでした。
しかし帰り道、自宅の最寄り駅からトボトボと歩きながら考えました。
「優秀な人間は結果で見返す」内側からもう一人の自分が、熱を上げてくれました。これもきっと、色々な本を読んでいたおかげだと思います。

リベンジ

次の日、私は朝一番でA先輩に電話の練習をお願いしました。
練習後、私はもう一度テストを行わせていただき、無事にOKをいただきました。後日聞いた話では、その時に三人の先輩たちから、私への見方が非常に良くなったと教えてもらいました。

A先輩は、「言い過ぎたかな……」と心配してくれていたそうです。
厳しい先輩に敢えてお願いすることで、積極性と根性を見せられました。

試用期間後

入社後3ヶ月の試用期間が終わる頃、同期が配属され、約15名ほどの新卒が部屋に割り振られました。

その頃には先輩たちとすでに馴染んでいたと思います。
もちろん敬語では話しますが、お互い気軽に話しかけられる存在です。
その関係をほとんどの方と築き上げたと思います。

同期たちには初め、1つ上の先輩かと思っていたと、のちに教えてもらいました。
だんだんと同期たちとも話すようになっていきましたが、私はおそらく自分の話をあまりしない人間と思われていたことでしょう。

辞めることが周りに知られ、先輩や上司から学びの機会を失わないようにするためです。

そして入社から半年ほどが経ちました。1つ2つ上の先輩には愛嬌を持って接し、10個20個離れたベテランの方には熱心な顔で接する。人によって顔色を変え、私は配属された同期の中でもトップで様々なことを教えてもらいました。

勝ち取った信頼

1年後

入社から1年が経ち、私は2年目となりました。
その頃には、様々なことを学んでおり、上長や先輩たちとの関係も良好でした。

新たな新卒が入社し、私は教育担当を任されました。かつて苦労した電話応対ももちろん教えました。
私が任された理由としては、部屋に同期が15人もいるのに、電話を積極的に出るのが私含め三人ほどしかいなかったためです。その中でも一番人柄的に関わりやすい方だったと思います。

そして2年目に突入し、3ヶ月ほどが経った時でしょうか。当時のプロジェクトマネージャー(PM)に呼ばれ、真剣な顔で話をされました。

「もうすぐ小さい案件で、三人くらいのプロジェクトになるんだけど、そのリーダーをしてみない?」との内容でした。
一旦は了承しましたが、その頃すでに会社を辞めようと決意していました。

上長に辞める意思の話をし、プロジェクトのリーダーを任される前に、私は会社を去りました。

退職後

私は退職してすぐにiOSアプリの開発に着手しました。
在職中にデータベースやサーバーについて、どんなものを選べば良いかを調べ、すぐに実装に入れる状態にしておきました。

初めはわからないことだらけで、本当に困りました。
在職中からやるべきだとも考えましたが、どうしてもアプリ開発に集中したいという衝動を抑えられませんでした。

開発には苦労しましたが、画像はどんなものを使用するか、レイアウトはどうしていくか。全て自分で決められるという楽しさは、本物でした。
このアプリをリリースして、多くの人の役に立つものにしていくという、良き野望が私を動かし続けてくれました。

当時はまだAIがアプリ開発に携われるほど発達していなかったため、自力でプログラムを書き、何度も試し、直していく必要がありました。
そして半年ほどが経ち、ようやくiOSのリリースを行えました。
iOSアプリの内容をそのまま真似るだけだったので、Androidものちにリリースを完了させられました。

しかし思っていたほど現実はうまくいかず、ユーザーは増えることがありませんでした。

改善と挑戦

アプリは、"創作投稿"をテーマにしています。
過去にXにて、「自分のイラストを勝手にダウンロードされて使われている」「AI学習に使われたくない」などの投稿を目にしました。
さらに誹謗中傷等の問題もあります。これらを解決するために私はアプリを開発しましたが、一向にクリエイターは増えません。

いくら問題を解決できるといっても、やはり圧倒的ユーザー数のあるSNSに挑むには何かもっと革命的な機能等が必要です。

泥臭い宣伝

誰かに見つけてもらうためには、こちらから動かなければならない。そう思い、Xで定期的に宣伝をし、noteを書き、InstagramやTikTokにも投稿を始めました。

できることは、何でもやろうと思っていました。

Xではクリエイターの方へ直接メッセージを送ってみたり、宣伝用の動画を作って投稿してみたりもしました。うまくいっている人の投稿を見つけては、構成や言葉選びを真似しました。伸びている投稿を保存し、自分なりに分析し、また投稿する。その繰り返しでした。

けれど、結果は思うようについてきませんでした。

少しだけ反応が増える日もあります。インストールが増える日もあります。それでも、使った時間や体力に比例するほどの結果にはなりませんでした。

宣伝は、想像以上に心を削る作業でした。

投稿しても反応がない。メッセージを送っても返事がない。動画を作っても届かない。数字を見るたびに、自分が作っているものは本当に必要とされているのだろうかと考えてしまう。

それでも、何もしなければ誰にも届きません。

だから私は、今日も言葉を選び、投稿を作り、PosCreationを誰かに見つけてもらうための行動を続けています。

届く言葉

SNS等でアプリを宣伝するにあたり、意外だったのは批判的な言葉がこないことでした。
私自身、ネットの中でも誰かに責められるのが嫌だったため、これまで発信は控えてきました。
しかし宣伝する以上は活動するしかないと思い、勇気を出してXで公式アカウントを作成し、アプリの宣伝をしていきました。

そして後日、アプリストアのレビュー欄にてアプリユーザーから、レビューが届きました。
これほど嬉しかったことは人生の中でもトップ5に入るほどでした。

自分が創り上げたもので、たった一人ですが、喜んでもらえる人がいる事実が私は本当に嬉しかったです。

さらに後日、「応援しています」とコメントや、「このアプリを作ってくれてありがとう」と声をいただきました。
自分が創っていたものは、間違っていなかったんだと感じました。

必要なユーザー

私が開発したアプリは、投稿型アプリです。
簡単な例えとして、YouTubeを想像してみて欲しいです。
YouTubeでは多くの動画投稿者が作品をアップロードすることでユーザーへ届き、需要と供給が成り立ちます。

しかし新規の投稿型アプリとなると、まず作品数は0。つまり定期的に投稿をしてくれるアクティブなユーザーが何十人、何百人と必要になります。

"アプリを始めてみたけど、作品が少ないから離れる人"が後を絶ちません。
現状はこの状態となります。

作品数が少ないから人が離れる。人が離れるから作品が増えにくい。
投稿型アプリがぶつかる、苦しい壁です。

機能と動機

コメント

アプリにはコメント機能を導入しませんでした。
これからも導入する予定はありません。コメントとは、応援や感謝の言葉を送れる素晴らしいものです。実際、私もそれに救われたのですから。

しかし同時に、心無い言葉を送ることも可能になってしまいます。
私の創ったもので、傷つく人を出したくはありません。
コメント機能を通じて、創作活動に自信をなくし、辞めてしまう人が現れてしまっては、本当に悲しいことです。

代替案として、メッセージ機能を導入しました。
アプリ内ポイントを利用してメッセージを送信できます。メッセージには誹謗中傷の言葉を検知できる機能を導入したため、受信者側に心ない言葉が届く可能性を、少しでも下げられると考えています。
加え、ポイントの利用が必須なため、わざわざポイントを利用してまでアンチメッセージを送る人は少ないと考えます。

誰の作品も見てもらえるように

私は過去に、小説を投稿サイトにアップしたことがあります。
活動している時にはPV(ページビュー数)は多いですが、完結してしまうとその数字はガクンと下がっていきます。

私の小説は、大衆受けしませんでしたが、泣いて感動したといってくれた人もいました。
この時、万人受けの作品だけではなく、一つでも多くの作品が、一人でも多くの人へ届くシステムが必要と考えました。

通常の投稿型アプリだと、投稿内容はユーザーの興味やタイムライン形式に表示されます。
どんな時代でもどんな作品を見つけても良い。私はこの考えから、作品を完全ランダム表示にしました。

ランダム表示には効率の悪さもあります。それでも偶然の出会いの大切さを、優先したいと思いました。

作品は守る

実際に目にした、”イラストを勝手にダウンロードされる”問題にて、スクリーンショット防止機能を追加しました。

投稿者は作品のダウンロードを許すのか否かを、自分で決められるようにします。
加え、スクリーンショット防止機能の追加で、無断利用のハードルを少しでも上げたいと考えました。

この機能については、クリエイターから好評をいただき、導入して良かったと感じました。

生活のためのアルバイト

売れていないアプリ一つで、生活をすることはできません。
私はアルバイトを始めました。配達関連のアルバイトで、時給に釣られて始めました。

アルバイトとアプリ開発の往復で、「こんな日々で良いのか」と不安で潰されそうな毎日です。
しかし私は自分の夢と目標のために、頑張るしかありません。

まだまだ成功とは程遠いですが、レビューや応援コメントが届くということは、誰かの役に立つということ。
私は今日も、プログラムを書きます。

私の思想

SNSでクリエイターを見つけると、フォロワー数が多いクリエイターほど多くの人に見つけてもらえます。

そしていいね数が多い作品とは、ユーザーにとって目に留まります。
いいね数やフォロワー数。それらの数字で創作作品に価値は決めるものではありません。

例えば、ゴッホの絵は何億円もする価値を持ちますが、絵に関心を持たない人からしたらそこまでお金を出して欲しいと思うものではないでしょう。
しかし、愛を込めて育てた自分の子が、一生懸命に自分のために絵を描いてくれたらどうでしょう。
お金では買えない価値というものがあるはずです。

私は、創作作品とは本来そういったものだと思います。
誰が、誰のために創ったのかで、作品の価値は人によって変わるのです。

そして創作活動初心者の方でも、チャンスが必要です。
有名なクリエイターが多く稼げることは当然のことだと思います。
同時にどんな人にでもチャンスがあっていいと思います。

創作に対価が生まれる仕組みを

アプリ内にポイント制度を導入しました。
ポイントを通して作品をダウンロード・閲覧制限を設けられます。

ポイントを得たクリエイターは、ポイントをAmazonギフト券へと交換できる機能を実装しました。
これには法律等も絡んで来たので、少し苦労しました。

ポイント制度の機能は、多くのクリエイターが利用しているため、導入は正解だったと思います。

しかしやはりここでもユーザー数が絡んできます。
ユーザーが少ないということは、ポイントを利用する人も少ないということ。
まだまだ検討が必要です。

次の実装へ

現在は”お仕事相談”機能を実装しています。
SNSを覗いてみると、イラストや漫画で仕事を貰いたい人はまだまだたくさんいました。

アプリを通して仕事の相談ができる機能があれば、よりクリエイターのためになると考え、現在実装中になります。

写真やアイテム、小説などのお仕事相談機能を導入します。

このアップデートによって、また一人でも多くのクリエイターの役に立ち、活動の支えになる存在にしたいです。

ここまでして、なぜ続けるのか

創作とは、誰かの思いだと私は考えています。
・趣味から始めて没頭し、その道で生きていきたい人
・その仕事を極めたい人
・誰かに感動を与えたい人

その多くが、叶うべき夢だと感じます。
私が創り始めたこのアプリは、そんな隠れ創作家の夢を叶えられるものになっていけると信じています。
ゆっくりなペースになってしまっていますが、いつか必ず、このアプリがクリエイターにとって必須の場所となれる日が来ると思っています。

PosCreationはまだまだ小さなアプリです。
ユーザー数・クリエイター数は十分ではありません。
それでも誰かの「ありがとう」と私にくれる言葉が私を動かしてくれます。

まだ成功とは程遠いですが、数字や知名度で判断されない場所を作りたい。
まだ見つかっていない名作が誰かに届くきっかけを作りたい。

このアプリが多くの創作家に届くまで、私はコードを書いていきます。

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