サルベージ待ち
随分長いことここに居る気がする。
何日、何週間、、いや数か月が既に過ぎている。
いつまでここにいればいいのだろう。
静かだが光があまり届かない。
「海の底」でただただ黙ってゆらいでいる藻。
オレたちはそんなもんかも知れない。
何人か仲間がいた。
20人はいたはずだ。
ほとんどが名前のないやつばかり。
ごくたまに、名前を付けられた者が呼ばれる。
そうやって喜んでここから出て行ったヤツを何人も見送ってきた。
彼らはこう言ってここを出ていく。
『これでわたしも読まれるぉ』
ここから出て行ったわけじゃないのに、いなくなっているヤツもいる。
そう、ポチっとスイッチひとつで消された仲間たちだ。
名前があっても中味がない、写真だけ貼ってあるなど。
そんな者から消されていった。
消されるかも知れないという恐怖に打ち勝つため
「オレは読まれるために生まれた、消されてはなるまい」と
心に強く思うのだ。
そんなある日、オレのクローンが目の前にいることに気がついた。
全く同じのしかし空ろなオレがオレを見ている。
突然オレへの改造が始まった。
ちょ、くすぐったい!!そんなに上へだ下へだと入れ替えないでくれ。
大きく切り取るかと思えばまた戻したり。
どこから持ってきたんだ、そんな画像!?
オレをどーするつもりだ!!
変えるな!
消すな!!
そうか、オレをいじくりまわしクローンを温存しておこうということか。
こっちを見るな、お前は文字の羅列なだけじゃないか!オレの偽物め。
いや、今や偽物はこっちになってしまったな・・。
畜生、これでオレもおしまいか‥。
「ずいぶん熟成させちゃったなぁ、この下書き。あとはタイトルだ。」
こちらに光が差すように聞こえてくる独り言。
え?オレ?
オレが仕上がったの??
ああ、やっとオレが呼ばれたんだ。
最後の願いはただ1つ。
間違えるなよpote!
お前はそそっかしいからな。
確実にまず「オレを公開」しろ。
クローンを消すのはその後だ。
ハッシュタグという装いをいくつかつけてもらった。
先に出て行ったヤツにも同じタグを辿れば会えるだろう。
よーし、そうだ。
では、行ってくる。
『オレ、読まれるぉー!』
#書く部のお題で書いてみた
#なりきって書いてみた

「最後まで残された下書き」になりきってみました。
温存していた20前後の下書きをライラン中に消化していき、
ここにきてストックがなくなりました。
下書きってスタンバイOKの子もいれば、あー、なんか違くね?って子もいて
日の目を見るまでたどる経過はそれぞれなんですよね。
もちろん「だめだこりゃ」っと削除されたものも数知れず。
そして下書きが無くなった今、やはり感じるのは書く瞬発力の足りなさ。
だから「お題」を出していただくってすごくありがたいです。
とっかかりになるので。
(2日連続でお題にすがる私)
私のnoteは慌てる必要も継続のノルマもない。
休んだって誰も困らない。
でも、んぱっ!!っていうヒラメキ、出来上がりをイメージし塑造するスピード。
欲しいですね。
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