OPPO Find N6 発表会レポート
これは何?
OPPOの折りたたみスマホ…の発表会に行ってきましたよ、という感想文です。
今回発表されたOPPO Find N6に関するレビュー記事ではないことをご了承ください。

OPPO Find N6 ファーストインプレッション
「折りたたみスマホ史の"折り目"となる完成度」
OPPOFind N6以前か以降かで折りたたみスマホは語られるのではないか。そう思わせるくらい妥協のないスマートフォンだったと感じました。折り目の目立たないことを謳ったスマホが、まるで一つの節目のように、これまでの折りたたみスマホとこれからの折りたたみスマホを隔てるのは皮肉が効いていると思います。
とりあえず、以下に短評を記します。なお、スペックシートを眺めて分かるようなpos/conはすっ飛ばします。
触って分かったFind N6の良かったところ
マルチスペクトルカメラにより、カメラを切り替えても色が一貫している点
開いた状態でも閉じた状態でも、きちんとパームリジェクションが効くペン体験が得られる点
(正確には触って分かったわけではないけど)OPPO以外の充電器でも急速充電(USB PD PPS 55W)が可能な点
今回のイベントではカメラ性能を試せるような専用ブースや被写体が用意されていなかったので、絶対にそう!とは言えないのですが、マルチスペクトルカメラを搭載しているおかげで、超広角・メイン・望遠カメラと切り替えても色温度が同じです。折り目のないスムースな撮影体験とでも言いましょうか。よくあるスマートフォンだと、動画撮影の際に、メインカメラ(1倍)からデジタルズームを介して望遠カメラ(光学3倍等)に切り替わった際にガクッと色温度が変化してしまい、「あ、カメラ切り替わったな」と分かってしまうような違和感が出ることがありますが、Find N6に関しては、静止画・動画含めてそのような挙動は見られませんでした。

筆者にとってペンが使えるスマホと言えば、Galaxy(Note/S Ultra)であり、そのGalaxyがZ Fold 7でペン対応を諦めたために、折りたたみスマホで手書きは絶望的だと思っていました。薄型化・軽量化がアピールポイントとなっていく折りたたみスマホに、そんな余裕はないものだと。
皮肉なことに、Galaxy Z Fold 7とほぼ同じ厚さのOPPOFind N6が、今回、ペン対応を目玉機能としてでかでかと引っ提げてやってきました。しかも、閉じた状態でも、開いた状態でも書けます。パームリジェクションもばっちり効いているので、画面に手が触れても問題なく書けるのは本当に嬉しいです。

折り目、つまりヒンジの部分を跨いでも線がガタつかないかという点ですが、ペンが若干ですが沈むので違和感は覚えますが、目に見えて筆が乱れるようなことはありませんでした。
急速充電に関して、これはチェッカーなどを使って確かめた訳では無いのですが、どーーしても書きたいので書きます。
OPPO Find N6はUSB PD PPS 55Wに対応しているので、外出先で充電したい!という際に、わざわざ専用の充電器を持ち歩かずに済みます。専用の充電器、(今どき珍しいことに)同梱しているんですけどね。
大陸系のスマホは、こぞってW数やら充電速度を自慢するくせに、自社の規格以外ではダメダメという印象でしたし、実際、スペックシートをみる限り、前作のFind N5ではUSB PD PPS 33W止まりでした。今回、USB PD PPS 55Wに対応したことで、どの程度充電速度が出るのかは試せませんでしたが、比較的低発熱で充電できるPPS規格なので、一瞬だけ大出力という虚仮威しにはならず、安定した速度が出ると期待しています。
触って分かったFind N6のイマイチなところ
閉じた状態でもDP Alt出力は可能だけど、DeXモード的なものがない
ハイエンドなスマホって、USB TypeCケーブル一本でモニターなどに映像出力ができるんですよ。普通は。しかも給電あるいは(スマホ側への)充電も兼ねているので、モバイルディスプレイとかにわざわざ電源ケーブル刺さなくても映るんです。で、筆者は身につけるモバイルモニターこと、XREAL One Proっていうサングラスを持っているので、どこでも大画面・ウルトラワイドディスプレイを持ち歩いて仕事ができるのです。ニートだけど。
で、Galaxy Sシリーズなんかはミラーリングとは別に、かなり昔からDeXモードといって、スマホのディスプレイとは別に、映像出力先にディスプレイを設定できますし、ちょっと違いますが、iPad Proなんかも本体とは別に出力先を第二画面として使えるので、お仕事が捗ってしまうわけですよ。

最近、AI Agentsを走らせて出先でも自宅と変わらない生産性を!みたいなの流行っているじゃないですか。生産性というのは、今回のFind N6のキーワードの一つで、実際、OPPO AI PenやPocket AI Workstationと銘打って喧伝しています。

じゃあさ、Find N6とサングラス型HMDだけでお仕事出来たらスゲくね!?ってのが、今回の趣旨です。Find N6は(直角に折り曲げるスタイルはまさにノートパソコンだし)キーボードだけ表示したり、あるいはトラックパッドにして、デスクトップ画面は外部ディスプレイにすれば、あら不思議。虚空を眺めながらスマホを入力デバイスにしている変人の出来上がり。いつでもどこでも書斎やオフィス空間を作って高い生産性でお仕事が可能って寸法です。

が、まあ結論から言えば、そうはなりませんでした。映像出力自体は可能だったのですが、あくまでそれはスマートフォンの画面をミラーリング(コピー)するだけで、スマホの画面と外部出力先をそれぞれ独立させることは出来ませんでした。ですので、できることと言えば、せいぜいYouTubeを大画面で観ることくらい。横折りフォルダブルの最大の売り文句である大画面をガン無視です。ちなみに、畳んだ状態でも映像出力が可能ですし、画面を消灯してもミラーリングは可能なので、ポケットにFind N6を入れたままYouTubeを見続けることは可能ですが…
ただ、Galaxy Sシリーズや一部のPixelシリーズだけでなく、Android 16の今後のアップデートでDexモードならぬ「デスクトップモード」が実装される予定らしい(Romano 2025)ので、Android 16をベースにしたColorOS 16をOSとしているFind N6も、そのうち対応してくれれば嬉しいにゃーと思っています。そういう意味を込めて、複数のOPPO関係者に探りを入れたのですが、どなたもそういった予定は今のところ(公表でき)ないといった感じで、「ご期待ください」みたいなニュアンスは全くありませんでした。オウガ・ジャパン/OPPO社員さん!よろしくお願いします!!
触らずとも明らかなFind N6のイマイチなところ
「すでにあるものを、 そのまま届けるつもりはない。」という煽り文句は何だったのか。てっきりおサイフケータイに対応させたモデルを出すのかと思いきや、すでにあるもの(グローバル版 OPPO Find N6)を、 そのまま届けられてしまいました。じゃあ、何でグローバル版と比べて発売が遅れているんだよ。その間、何してたんだ。世界情勢が大変なことになって価格はどんどん高騰せざるを得ない事態になってしまったじゃないか──という思いはありますが、とりあえずOPPO社員の方にお話を伺ったところ、翻訳といったローカライゼーションの都合だそうでした。まあ、確かにこれが普通のスマホだったら、すでにあるものをコピペすれば済みますが、オウガ・ジャパンが日本で初めて出す折りたたみスマホですので、設定画面や項目なども、これまでのものとは異なります。そういった意味では確かに時間がかかってもしかたないとは思いますが…
ということで、おサイフケータイがないという先行するGalaxy Z Findシリーズに比べて大きなハンデを背負ってしまったOPPO Find N6, 価格も32万弱と、おいそれと購入できる値段ではありません。最新機種であるGalaxy Z Fold 7はSoftBankでNMPすれば(1年返却ですが)実質3.2万弱です。桁がきっかり一つ違うとなると、いくら(グローバル市場では)一切の妥協なき完成度のFind N6と言えど、霞んでしまいます。

あーあ、もっと試して、10倍の価格差を踏まえても「欲しい!」と思わせてくれたらなぁー。1ヶ月後とかでも良いから、ちょーっと貸してくれたらなぁ。オウガ・ジャパンさん、よろしくお願いします。
発表会・タッチアンドトライのイマイチだったところ
今回の発表会では、製品開発に携わる成蛟さんが登壇し、中国語で、OPPO Find N6の魔法の秘密を解説してくれました。
メディア関係者だけでなく、OPPOファン枠の私たちにも、同時通訳が流れるトランシーバーを貸し出してくれたのは嬉しい限りなのですが、正直なところ、そこにコストをかける意義を見いだせませんでした。アドリブで話す訳では無いのだから、別に事前収録した映像とかで良かったはずです。
もちろん、生で話すことによるライブ感と言いますか、熱量・意気込みみたいなものは感じられましたし、メディア向けのグループインタビューなどで、オウガ・ジャパンではなく、開発に携わるOPPO社員の方は不可欠でしょう。ですが、それをひっくるめても、例えば同時通訳の致命的誤訳のリスク、(録音が難しいことによる)記事への使いにくさ、そして何より、同時通訳者を用意し、それを電波に載せ、さらにそれを受信するトランシーバーを人数分+予備機を用意するためのコスト、これらを考えると、費用対効果に優れているとは考え難いです。その分のコストを(いくらか知りませんが)例えば、展示機をもう一台増やすとか、撮影性能を試すための被写体(コンパニオン, 花, 食品サンプル)を用意し、撮影コーナーを設けるとか、そういった工夫が出来たのでは?と思ってしまいます。
裏を返せば、そういう小さなモヤモヤが出てしまうイベントでした。すげーな、こいつ。善意で無料招待されておきながら不満を書いてる。
逆に良かった点と言えば、それ以外のすべてなのですが、まあ。はい。大丈夫かな、オウガ・ジャパンさんから出禁にされないかしら。
えーっと、えっと、OPPO Find X9 Ultraの日本発売がサプライズアナウンスされたのは、マジで嬉しかったです。

あと、個人的には前作であるOPPO Find N5に比べて軽量化できている理由(背面素材をガラスではなくファイバー素材にするといった工夫)が聞けて良かったです。
さいごに
メモ魔の筆者としては、まともに使えるペン(を純正ケースで)内蔵できる折りたたみスマホってだけで嬉しいスマートフォンでした。また、カメラ性能も妥協なく、防水防塵、しかも手厚い保証まで付けられるという点で、フィールドワークにも欠かせなくなる──そんな期待を抱かせる一台ですし、そう思えたのも、実機をじっくり触れた今回のイベントのおかげです。記事の最後になってしまい恐縮ですが、改めて今回の発表会にご招待くださったOPPO/オウガ・ジャパンに厚く御礼申し上げます。
今はメディア向けの貸出で余裕がないでしょうが、1ヶ月後とかにお貸し出しいただければ、喜び勇んで微力を尽くし拙いレビュー記事を書きますので、何卒…
2026年4月15日
イベントレポートって誰が読むんだろうと不安になっている
Pottal
参考文献
Francesco Romano(2025) Developer preview: Enhanced Android desktop experiences with connected displays. Android Developers Blog
https://android-developers.googleblog.com/2025/06/developer-preview-enhanced-android-desktop-experiences-connected-displays.html
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うつ病でボロボロのニートにとって、お心付けは万倍もの支えになります。頂いたお気持ちは、必ず未来の記事に反映させると同時に年末年始に収支報告書を書かせていただきます。また、過去の私を肯定してくれてありがとうございます。誰かの心に届いたことが何よりの抗うつ薬です。