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就職活動に役立つ生成AI活用セミナーレポート ~生成AIは使いこなして当然の時代へ~

新しくアルバイトに参加してくれているHikaruによるレポートです!

教育学部所属。中学校での教育実習はとても大変らしい

2月19日、千葉大学の墨田サテライトキャンパスで、「就職活動にも役立つ!最新AI活用術」と題したセミナーが開催されました。講師はイマジエイト株式会社 のみなさんでした。就職活動を控える学生や、生成AI活用を取り入れたい社会人が、生成AIを駆使した最新の活用テクニックを体験しながら学ぶ貴重な機会となりました。「生成AIとは何か」、「就活での活用法」、「プロンプト設計の重要性」、「今後のAIとの付き合い方」をキーワードとして、セミナーの内容をご紹介します。


1、最新トレンド「生成AI」とは?

・ChatGPTや、Geminiなど、「生成AI」の特徴

従来のAIは「学習済みのデータの中から適切な回答を探して提示」する機能でしたが、今話題の「生成AI」は、対話することで、AIが持っている情報の中から適切なデータや新しいコンテンツを提案してくれるという、今までのAIとは一線を画す存在です。
つまり生成AIでは、まるで人間と話しているようにやりとりができます。「プロンプト」という、生成AIへの質問や指示を使って会話をすることで、必要な情報を得ることができるのです。
個人的な感覚としては、正確な作業が可能なコンピュータと、柔軟な対応が可能な人間の間が「生成AI」のようなイメージのように思っています。
 
今では誰もが無料で使えるChatGPTやGeminiの公開により、「生成AI」の存在がぐっと身近になってきましたが、皆さんは、生成AIを日常的に使っているでしょうか?
学校の課題や、仕事で使っている人、使いたいけれど、使い方が全然わからない人もいるでしょう。なかには、生成AIに仕事を奪われてしまいそうで怖い!という印象をお持ちの方もいるかもしれません。まだまだ多くの人にとって使いこなすことは難しいのではないでしょうか。

2.生成AIを使いこなせば、生活・仕事効率が上がる!

・生成AIを使いこなすのに一番大事なのは、生成AIへの「指示文(プロンプト)」

講師によると、生成AIから欲しい回答を引き出すためには、「質問をする技術」=良質なプロンプトを考え出す力が必要だそうです。

私自身、ChatGPTを何回も使用した経験がありますが、「予想した答えが返ってこないな…」と思うことがたくさんありました。ですが、本セミナーで紹介された理想的なプロンプトの文例を試してみたところ、驚くほど有用な回答を得ることができたのです!

・やりがちな「悪いプロンプト」の例

まず比較として、セミナーを受ける前の私が作るであろうプロンプトを生成AIに打ち込んでみます(図1)。
私はこれから就職活動をしようと思っているので、自己分析をしたいと思い以下のように「一緒に自己分析をしてください」というプロンプトから始めました。

図1

「どのような形で自己分析を進めたいか、希望はありますか」と聞かれ、選択肢から「過去の経験を深く掘り下げたい」を選んで打ち込んでみました。
すると、1人で自己分析するにはどうすれば良いかの方法がたくさん返ってきて、客観的な自分の強みもわからないまま終わりました。

一方的に回答が返ってきてしまい、生成AIと対話する感じで自己分析を進めることはできなかったということは、プロンプトを改善する必要があると思いました。

・「良いプロンプト」とは...?


ここで、セミナーで紹介された理想的なプロンプトを紹介します。

「就職活動中の学生です。自己分析をサポートしてください。自分の強みを知るための質問を、一問一答の会話形式で投げかけてください。自分で言語化できていなかった自分の深層心理にたどり着くことが目的です。私が終了と伝えたら、フィードバックをください。」

早速このプロンプトを、生成AIに打ち込んでみると、以下のようなやり取りができました(図2)。
(使用した生成AIは、講師のイマジエイトさんが提供してくださったAI Forward HubというOpenAI社公式のGPTモデルを搭載したAIアプリプラットフォームです)

図2

最初のプロンプトの後に、生成AIが私に質問をいくつか投げかけてきました。
それに沿った答えを打ち込んでいくと、会話が成り立ち、最後にたくさんのフィードバックを出してくれました。

特に驚いたのは、普段の私の生活において趣味にすぎなかったゲームのキャラクター育成の達成感が、仕事においてプロジェクトの進行や成果を生み出せるスキルにつながりうるという発想の転換です。今までにない視点でした。

・3つのポイントで、あなたも良いプロンプトが書けるようになる!


なぜ、このように見違えるように回答が変わったのでしょうか。
上記のお手本のプロンプトを紐解いてみると、予想通りの回答を得るために大事にしたい3つの視点が盛り込まれているのです。分解してみます。

1.       就職活動中の学生です。
2.       自己分析をサポートしてください。
3.       自分の強みを知るための質問を、一問一答の会話形式で投げかけてください。
4.       自分で言語化できていなかった自分の深層心理にたどり着くことが目的です。
5.       私が終了と伝えたら、フィードバックをください。

2文目: AIに担ってほしい役割を明確にする
「自己分析をサポートしてください。」

3, 5文目: タスク指示はできるだけ具体的に
「自分の強みを知るための質問を、一問一答の会話形式で投げかけてください。」
「私が『終了』と伝えたら、フィードバックをください。」

4文目: 目的を伝える
「自分で言語化できていなかった自分の深層心理にたどり着くことが目的です。」

プロンプト設計で大事なのは、とにかく指示を具体的に、わかりやすくすることです。

・良いプロンプトの例

セミナーでは、いくつか参考にできるテンプレートも紹介されました。その一例を紹介します。

<例1>
「出世か趣味に生きるか迷ってる。
私に対して5つの質問をして、あなたなりの回答を出してください。
回答を出す際にはメリット・デメリットを整理した上で回答してください。」

例1では、まず、自分の状況(悩み)を知らせます。
それに対してアドバイスをもらうために、逆に「質問をしてくれ」とお願いしています。
また、メリット・デメリットを整理してもらうのは、生成AIからの回答を客観的にみるためにも有効な方法のようです。

<例2>
「翻訳依頼
#命令
・あなたはプロの翻訳家です。
下記入力内容を英訳してください。
#入力
・こんにちは! 元気ですか!?私は元気です!
#出力
・フレンドリー、ノーマル、ビジネスの3パターン」

例2では、ハッシュタグ#を活用しています。
一般にChatGPTの指示出しにおいてハッシュタグを用いると、明確に指示が伝わるとされています。
 
プロンプト次第で生成AIの回答はまったく違うものになりうるため、テンプレートを有効活用しながらプロンプトのコツをつかんでいきたいと思いました。

3、生成AIが可能にする新しい就職活動


セミナーでは、生成AIと就職活動の関係性も取り上げられました。
皆さんは就活準備において、どんな場面で苦労している or しましたか?
自己分析や面接練習などは、時間がかかる、他の人にお願いしなければならない、そもそもやり方がわからない…など、どうしても面倒になって後回しにしがちですよね。

そこで役に立つのが「生成AI」。これまで自分の頭の中で地道にやるしかないと思われてきた自己分析や面接練習で、生成AIを相手にして対話しながら自分の思考の拡張ができることがわかりました。

・生成AIと面接練習

例えば自己分析。私は最初「自己分析くらい生成AIに頼らず、自分ですべきでは?」と思っていたのですが、セミナーで実際にChatGPTとやりとりしてみると、客観的に自分の持っている思考を引き出す助けをしてくれました。
「自分の強み」などの本質を明らかにする問いかけによって、従来の手法よりもむしろ深く、本人自身が自覚できないポイントに気づくことができるのではないでしょうか。

さらに、自己分析だけでなく面接練習もすることができました。セミナーで用いたのは、イマジエイトさんが提供してくださった面接ロールプレイチャットです。
まず、実際の企業面接官をシミュレーションしたような質問が提示されました。

図3

私の回答を読み取り、それを次の質問に活かしているのが本物の面接のようです。図3のやりとりの結果、下のようなフィードバックがかえって来ました。

図4

業界に対する理解度の低さや、普段から「~と思います」を使っているのがばれてしまい、痛いところを突かれたような気持ちです。かなり厳しい結果で、もっと頑張らなければいけないようです。しかし時間や場所を気にせず、何度でも繰り返し、気兼ねなく練習可能というのは大きなメリットだと思いました。

4、生成AIを活用するメリット


私がイベントを通して最も驚きを感じたことの一つは、「人間にしかできないと思われていた領域の一部を生成AIでもカバーができる」ということでした。日常のちょっとしたタスクや情報検索に便利なのは知っていましたが、自己分析などの「思考探索」にまでAI活用が可能だというのは衝撃的でした。

・生成AIにどう向き合えばいいのか


さらに印象的だったのは、「生成AIは人の仕事を奪うものではない」と講師が強調していたことです。生成AIを使う人の活用法にかなり左右されるため、「AIを"受動的だが超有能な新人社員"のように考えるとよい」、と講師の方は言っていました。
決してAI自らが仕事することはなく、私たち人間からの分かりやすい指示(プロンプト)がないと、自らの力を発揮することができないのです。

今や「生成AI」は、医師国家試験にも合格できるほどの優秀な頭脳を持っています。いっそ単純作業や情報整理、思考の整理をAIに任せ、自分たちはより創造的で、高次な判断が必要となる仕事に集中するべきなのではないでしょうか。生成AIを活用することが当たり前となった今、「生成AIに仕事を奪わせる力」が大事なのかもしれません。仕事が奪われることを考えるのではなく、多すぎる労働時間を削って新しい時代の働き方を考えるべきではないでしょうか。

・生成AIを相方にしよう


ChatGPTは工夫次第で十分に強力なツールとして機能することを、このイベントを通じて学べたことは大きな収穫でした。
今の若者は社会から「生成AIを使いこなして当たり前のAIネイティブ」だと思われているようです。言い換えると、就活前の皆さんは、生成AIを使いこなす技術を今のうちから身につけなければならないということです。今から生成AIをバディにして、活用スキルをぜひ磨いていきましょう。

*参考にしたサイト
生成AIとは?AI、ChatGPTとの違いや仕組み・種類・ビジネス活用事例 | DOORS DX

身近なAI(人工知能)とは?日常生活で使われている例を解説 | コエテコキャンパス

レコメンドAIとは?その仕組みや種類、活用例を紹介! | AI総合研究所


Hikaru、ありがとうございました!