「助けてくれ」はもう通用しない。中小企業が生き残るには、自分で稼ぐしかない
今朝、日経新聞の記事を読みました。
「大企業の雇用者数が10年で26%増えた一方、中小企業は高齢者への依存を強めている」というものです。
若い世代の採用が難しく、賃上げも進まない──これは今の日本の“現実”を非常に端的に表しています。
地方の町工場を経営する私にとっても、この言葉は他人事ではありません。
むしろ痛いほど身に染みるものでした。
「自分たちで稼ぐ力」がなければ、人は来ない
中小企業は今、非常に厳しい状況に立たされています。
若手が来ない
採用しても定着しない
賃上げしたくても、利益が追いつかない
こうした悩みを抱える経営者は、私の周囲にも数多くいます。
かつての私も、同じように悩んでいました。
ですが最近、強く思うようになったのです。
「助けてくれ」はもう通用しない。
自分たちで“稼ぐ力”を取り戻すしか、生き残る道はない。
この言葉は、退路を断つような厳しい響きがあるかもしれません。
でもそれが現実だと、今ははっきり感じています。
巴製作所が目指す「自走する町工場」への道
私が代表を務める巴製作所は、トヨタ車に搭載されるホイールレンチなどを製造する町工場です。
トヨタの一次サプライヤーとして70年以上、品質と納期を守り抜いてきたことが私たちの誇りです。
もちろん、これからもこの基幹事業は変わらず大切にしていきます。
ただ同時に、こうも感じています。
「既存の受託型モデルだけでは、未来をつくるには不十分だ」と。
中小企業が持続的に成長するためには、自ら市場とつながり、“稼ぐ力”をもう一つ持つことが不可欠だと、私は考えるようになりました。
そこで私たちは、新しい挑戦として自社ブランド「TOMOEタフギア」の構築に取り組んでいます。
たとえば、第一弾商品であるタフレンチスタンドは、トヨタ純正レンチの製造技術を活かし、アウトドアギアとして再構築したプロダクトです。

自社で企画し
自社でマーケティングを行い
自社で販売ルートをつくる
このような「つくるだけで終わらない」取り組みは、これまでの私たちにはなかったものでした。
正直、簡単な道ではありません。
でも私は、これが「これからの中小企業に必要なもう一つの道」だと確信しています。
既存の請負業を大切にしながら、“もう一つの柱”を築く。
その両輪を回す力が、これからの中小企業には求められていると思います。
最後に──立ち止まっている暇はない
人手不足、賃上げ、採用難──
こうした課題に対して、「それでもやる」と決めなければ、もう生き残れない時代に来ています。
もちろん、簡単なことではありません。
新しいことを始めれば失敗もあるし、すぐに結果が出るわけでもない。
でも、変わらなければ淘汰される。
そして、私はこう信じています。
“稼ぐ力”を取り戻した中小企業は、もう一度この国を強くできる。
巴製作所も、その一例になれるように挑戦を続けています。
まだ道半ば。
成功パターンがあるわけではなく、日々模索しながら手探りで進んでいる最中です。
だからこそ、このnoteでは、うまくいったことも、迷っていることも、ありのまま発信していきたいと思っています。
