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ドーハの悲劇から33年



はじめに

 ここでは、1993年のドーハの悲劇から日本フル代表を追い続けた私が、拙い感想と共にその33年間を振り返ります。ご興味のある方は是非どうぞ~♫



~ドーハの悲劇~


 1993年5月15日、Jリーグ開幕。
 空前のサッカーブームが日本に訪れた。

 それまでサッカーにはほとんど興味がなかった私もそのブームに乗せられた一人だった。

 にわかサッカーファンだった私は、同じくにわかサッカーファンの友人たちと、World Cup初出場を夢見て、日本フル代表の試合を追いかける日々を過ごしていた。

そして、その日はやって来た。

1993年10月28日
 ・90分を経過して、スコアは2-1
 ・日本が1点リード
 ・残すはアディショナルタイムのみ
 ・このまま終われば念願のWorld Cup初出場
 ・イラクがショートコーナー
 ・ゴール前にふわりと上がるボール
 ・イラクの選手がヘディング
 ・逆を突かれたのか、ボールを目で追うゴールキーパー
 ・ボールは左ゴールポスト内へ
 ・手の上にあった初出場の権利がこぼれ落ちた瞬間だった

私はこの“ドーハの悲劇”を
生中継で観ていた。

 その衝撃は大きく、しばらく何も手につかなかった。
 初めて、仕事に支障をきたすほど落ち込んだ。
 36歳の時だった。

 私の周りには二度とこんな思いをしたくないからと、サッカーはもう二度と観ないと宣言する人もいた。

 私は日本代表がWorld Cup初出場の権利を手にするまでは、サッカーを観続けると決めた。

 イヤな記憶はイイ記憶で上書きしなければ、いつまでもつきまとわれると思ったからだ。

 その日以降の日本代表戦は必ず生中継で観た。
 33年間、これは今も続いている。



~ジョホールバルの歓喜~


そして、待ちに待った
その日がやって来た!!!!!

1997年11月16日
・116分(延長戦後半)
 ・中田が中盤からドリブルで駆け上がる
 ・そしてミドルシュート
 ・相手ゴールキーパーがボールをはじく
 ・はじかれたボールは右へ
 ・そこへ岡野が走り込む
 ・スライディングしながらシュート!

 ゴール!!!!!
 日本 World Cup 初出場!!!!!
 決定ーーーーー!!!!!

私はこの“ジョホールバルの歓喜”を
生中継で観て
イヤな記憶を書き換えた

【補足】
 今なら、延長戦に入ると、前後半共に15分ずつの合計30分間は試合が続く。

 だが、この時のルールは通称「サドンデス」と言って、延長戦に入ると点が入った時点で試合が終了してしまう。

 まさに点を取られたチームにとっては「サドンデス=突然死」だった。

※Jリーグでは「突然死」という言葉は良くないからと、「Vゴール」と呼んでいた。



FIFA World Cup 1998(フランス開催)


~最高の景色1998~

 World Cup初出場で、私は「最高の景色」を観ていた。

☆グループステージの結果
  ◉0-1 VS アルゼンチン
  ◉0-1 VS クロアチア
  ◉1-2 VS ジャマイカ

 ・初出場のWorld Cupでは3戦全敗。
 ・勝ち点どころか3試合を通じて得点1が精一杯。
 ・得点差は全試合とも1点だけど、試合内容は全試合完敗。
 ・とにかく観ていて勝てる気がしなかった。
 ・世界との差をまざまざと見せつけられたWorld Cupだった。

でも、その舞台に
日本代表がいるというだけで
大満足したWorld Cupだった




 念願の初出場を果たした1998年のWorld Cup(フランス)で、一段落するはずだった私のにわかサッカー熱は、4年後の2002年World Cup(日韓大会)に向けて高まる日本中のサッカー熱の影響で冷めることなく、私の日本代表のサッカー観戦は続いていた。



FIFA World Cup 2002(日本・韓国、共同開催)


~グループステージ突破!Best16~

 開催国として2回目のWorld Cup出場

☆グループステージ
  △2-2 VS ベルギー
  ○1-0 VS ロシア
  ○2-0 VS チュニジア
 ☆Best16
  ◉0-1 VS トルコ

 ・「4年前に取れなかった勝ち点、取ってくれー!」って思っていたら、あっさり初戦で勝ち点1
 ・「よし、次は初勝利だー!」って思っていたら、2戦目で初勝利
 ・「次も勝ったら、Best16やーん。でも、World Cup出場2回目で、そんなことある?」って思っていたらBest16

 Best8をかけたトルコとの試合は、夢見心地というか、なんかふわふわした気持ちで、勝負度外視で観ていた。

 たった2回目で、これ以上を望むのは贅沢過ぎる、…みたいな気持ちだったような気がする。


・初めての勝ち点
・初めての勝利
・初めてのグループステージ突破
・初めてのBest16


 心の準備が追いつかない中、次から次へと素敵な景色を見ていたWorld Cupだった。

【余談ですが】
 この大会は当初、日本単独開催で話が進んでいた。どういう事情で何がどうなったのかは知らないけれど、共同開催になったと聞いたときは、なんか横入りされたような感じがして、ちょっと気分が悪かった(^_ ^;)

 でも、開催国枠での自動出場は変わらなかったことと、決勝戦は日本だと聞いて、そんなことはどうでもよくなった(笑)



FIFA World Cup 2006(ドイツ開催)


~あの、ジーコが監督!~

 「黄金世代」「史上最強の日本代表」、チームの表現にこんな言葉が度々登場していた。
 中田英寿・小野伸二・稲本潤一・中村俊輔・高原直泰など、海外で活躍する選手が多くなり始めていた時期だ。

☆グループステージの結果
  ◉1-3 VS オーストラリア
  ◉0-0 VS クロアチア
  ◉1-4 VS ブラジル

 ・結果は1分け2敗。
 ・でも、1戦目2戦目は勝利のチャンスはあった。
 ・感じたのは、経験のなさ。そして、世界との本当の差。
 ・確かに、史上最強の日本代表だったかもしれないが、全然足りなかった。
 ・あと、どれだけ強くなったら世界と互角に渡り合えるのか!?
  皆目、見当がつかないまま終わった大会だった。
 ・ブラジル戦終了後、ピッチ上で仰向けになり、しばらく動かなかった中田英寿が印象的だった。

 そんな結果がまったく出なかった中で、私は初めての景色を観ていた。

 それは試合が始まる前、対戦相手の選手や監督が、日本の監督の所へ挨拶に来る風景だ。

ジーコの偉大さを
改めて認識した風景だった



FIFA World Cup 2010(南アフリカ開催)


~本田圭佑、登場!2度目のBest16~

 代表チームを別次元に導いてくれていたオシムジャパンのサッカーは、オシムさんが急性脳梗塞で長期療養が避けられなくなり、岡田ジャパンに引き継がれて本番へ。

☆グループステージ
  ○1-0 VS カメルーン
  ◉0-1 VS オランダ
  ○3-1 VS デンマーク
 ☆Best16
  △0-0 VS パラグアイ
  (PK戦負け)

 ・前回大会後に引退した中田英寿選手の喪失感が埋まらないまま、私は4回目のWorld Cupを迎えていた。

 ・加えて、日々、新たな発見がイッパイだったオシムジャパンが、代わり映えのしない戦術に固執する岡田ジャパンに変わり、期待感も薄れていた。

 ・ところが、1戦目に勝利すると、2戦目はオランダに善戦。(※オランダはこの大会、準優勝します)
 ・3戦目は3-1の完勝で2度目のBest16。

そして、一際目立っていたのが、本田圭佑。

大会終了直後から
4年後が楽しみな
World Cupになっていた

【補足】
 この頃はまだ、私のサッカーに対する見識は稚拙そのもので、岡田監督のサッカーをまったく理解もできず、いっぱしの評論家気取りで持論を吹聴していた時期です<(_ _)>



FIFA World Cup 2014(ブラジル開催)


~期待値MAX!結果は最悪!~

 本田・長友・打田・香川など、海外でレギュラーとして活躍する選手が中心となり、どこの国に対しても点を取りに行くサッカーを展開していた初めてのチームだった。
 観ていて楽しいサッカーをするチームだった。

☆グループステージ
  ◉1-2 VS コートジボワール
  △0-0 VS ギリシャ
  ◉1-4 VS コロンビア

 ・1戦目のコートジボワール戦。
  前半を1-0で折り返すが、後半、相手がドログバを投入。
 ・すると、会場の雰囲気は一変。
  その雰囲気に飲み込まれて、1-2の逆転負け。
 ・TV観戦していた私も飲み込まれた。
 ・グループステージは全部で3戦。
  初戦での躓きを取り返せるほど、日本には力(経験)がなかった。

 ・結果は1分け2敗。
 ・まさかのグループステージ敗退。
 ・私の認識では、ほんとうに「まさか」だった。
 ・甘かった。
 ・やっぱり世界は遠い。

 この頃から、World Cup出場は当たり前になっていた気がする。

そのおごりが生んだ
必然の結果だったのかもしれない

【補足】
 ドログバは世界的なストライカー。
 でも、全盛期は過ぎていた。
 でも、ドログバ登場で会場全体がコートジボワールの応援団へと変わった。
 そのカリスマ性は凄かった。



FIFA World Cup 2018(ロシア開催)


~開幕2か月前に監督交代。でも、3度目のBest16~

 世界と戦うとき、日本は守り重視でないと通用しないのか?
 そんな答えを求めて、前回大会で打ち砕かれた攻撃型サッカーを取り戻しにいったチーム。

☆グループステージ
  ○2-1 VS コロンビア
  △2-2 VS セネガル
  ◉0-1 VS ポーランド
 ☆Best16
  ◉2-3 VS ベルギー

 ・フェアプレーポイントでグループステージを突破し、Best16の相手は当時FIFAランク2位のベルギー。
 ・後半52分を過ぎて2-0と日本リード。その後、後半74に追いつかれて2-2。
 ・そして、後半アディショナルタイム。
 ・日本のコーナーキックを相手ゴールキーパーがキャッチ。
 ・その14秒後、ベルギーのカウンターが決まり2-3と逆転。
 ・これがWorld Cup史で今も語り継がれる「ロストフの14秒」だ。

 試合後、世界のサッカージャーナリストたちの論調は、日本はどうして2-0の時点で守りを固めなかったのか?

 最悪、2-2に追いつかれてPK戦にもつれ込んでも、FIFAランク2位のベルギー相手なら十分じゃないのか?みたいな意見が垣間見えた。

 試合直後のインタビューで
 西野監督の口から出た言葉

「何が足りないんでしょうね」

 私はこう思います。

この試合でその足りなかったものを
日本サッカーは手に入れたんじゃないだろうか?」

【補足】
 「ロストフの14秒」とは、相手ゴールキーパーがキャッチしてから、ゴールが決まるまでの秒数で、ロストフは会場名であり地名。



FIFA World Cup 2022(カタール開催)


~7大会連続出場、2大会連続で4度目のBest16~

 こんなにアジア最終予選で苦境に立たされた日本代表は初めてかもしれない。
 でも、メンバーを見れば、欧州5大リーグのクラブチーム在籍が13人。
 選手各個人の経験値は、過去最高のチーム。

☆グループステージ
  ○2-1 VS ドイツ
  ◉0-1 VS コスタリカ
  ○2-1 VS スペイン
 ☆Best16
  △1-1 VS クロアチア
  (PK戦負け)

 ・ドイツとスペインが同居するグループ。
 ・流石に、今回はグループステージで敗退だろうって思っていたら…。
 ・2年に一度くらいしか見たことがない「浅野のスーパーゴール<(_ _)>」と「三笘の1ミリ」でドイツとスペインに逆転勝ち!!!!!
 ・1位でグループステージ突破!

 ・Best16の相手はクロアチア。
 ・クロアチアのモドリッチに、前回大会ほどの切れはなく、これは行けるかも!?
 ・試合は前半に日本が先制するも、後半に追いつかれて1-1。
 ・でも、クロアチアに勢いはなく、マジ行けるかも?って思っていたけど、試合はそのまま終了。
 ・日本はBest16で3回目のPK戦。
 ・3度目の正直なるかーーーーー!

…ならず(>_ <)

 この試合でのクロアチアを見ていて感じていたこと。
 それは、追いついてからのクロアチアは、決して無理をしていなかったこと。

 負けていた試合を振り出しに戻せたのだから、この状況を維持しつつ、隙があれば勝ち越し点を狙う。

 でも、PK戦にもつれ込んでも、それはそれでOKってゲームプランに切り替えていたような気がする。

 そして思い出していたのは、4年前の「ロストフの14秒」。
 世界トップレベルの国は、その当時、FIFAランク24位の日本に対しても謙虚だった。

【補足】
 「浅野のスーパーゴール」と「三笘の1ミリ」の説明はいらないでしょ(笑)



FIFA World Cup 2026(メキシコ/カナダ/アメリカ開催)


 ・1998年の初出場から8大会連続出場
 ・Best16が4度
 ・FIFAランクは過去最高の18位
 ・間違いなく今回の日本代表チームは史上最強

期待せずにはいられないそんな中
私は『謙虚』に応援します(^_ ^)/



終わりに

「最高の景色を2026」は
どんな景色なのか
さぁ、しっかり観に行こう!


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