見出し画像

私への処方箋

12/15 月曜日
 暴風雪の朝。市からのメールでゴミ収集中止のお知らせが来た。今日はゴミ収集もだが北見市の道路がほぼ埋まってしまったので色んな店舗が臨時休業になっている。現在雪は止んだようだけど風が強い。明日の予報では穏やかに戻るそうだが北見市は寒い。実際の気温は0度でも体感-9度とかザラである。できるだけ外出は控えたい。
 こんな日は私がこの部屋に越して来た日を思い出す。あの日も暴風雨で急遽100円ショップで購入したレインコートのボタンが引きちぎれたほどだ。ふとそんなことを思い出すと随分日が経っているようで先月1日の話だ。まだまだそれほど時は経っていなかった。

12/16 火曜日
 朝、ゴミ出しに行こうとしたら雪の壁に阻まれ、すごすごと退散。その後市から今日も収集は中止とメールが来た。今もずっと業者さんの除雪がひっきりなしに行われている。ありがとうございます……☕

12/17 水曜日
 今日もゴミ収集は中止。収集再開まできちんと保管します。お疲れさまです。玄関を出ると家の前は除雪がしっかりなされていた。昨夜遅くまでずっと除雪車が出動してたもんなあ。すごい。そんな訳でツルツルになったけれど寒さは和らいでいないので路面も凍ってツルツル。どれほど冬靴を履いても気を緩めたら滑って転倒しそうだったが支払いや買い物に。寒さで耳がちぎれそうだったが快晴なので歩くと気持ち良かった。

 普段めっちゃ家にいるのにこうして少しだけ留守にした時に限って荷物が届いていたらしく不在通知が入っていた。すぐに連絡し、夕飯後に届けに来てくださった。ああ、感謝。
 遂に! 『キッチンの窓夜になっても眩し過ぎる問題』が解決……か!? 実は今日届いたのはキッチン用の防音遮音カーテンで、突っ張り棒に通して100円ショップで購入した「かもいリングフック」に引っ掛けようと目論んでいたのだが、若干癖のある造りの窓枠なのでフックのサイズが合わず落ちないように取りあえずそーっと置いている状態となっている。もう少し大きく鴨居をガッと掴めるサイズを探してみよう。
 それでも思い込みかも知れないが何となく暖かくて外の音があまり聞こえない気がする。今夜は電気を消したらきちんと部屋の中が暗くなりそうだ。何よりうっすらであっても外が見えないというのは何て安心感があるのだろう。やっと自分が望む「ひとり」に一歩近づけた気がする。取りあえずであっても嬉しい。

12/18 木曜日
 昨夜はカーテンで窓を暗くできたおかげで安眠できた。しかし「かもいリングフック」のサイズが合わず引っ掛けているだけの状態……そんな折、姉から連絡が入りそのことを告げると「今行けるよー」とのこと。サンキューマイゴッドシスター! すぐさま支度をして強風の中出かけた。

 さすがだ。100円ショップスゴイネ!(誰)クセつよなうちの部屋の窓にジャストフィットのフックが見つかり、帰宅後さっそくつけてみると今度こそかっちり嵌り、突っ張り棒の落下を恐れずカーテンを開閉できるようになった。

 だがしかし、フックだけではなく今日の買い物目的は除雪スコップであった。この間の暴風雪でまだまだ道路は雪がぶ厚く、除雪後は端々に積み重ねられているため車道は細くなり、ほぼ1車線になっていた。そして路面はアイスバーン。歩くのも怖いがそんな状態を車で運転できるひとってすごい。だってメカじゃないか。それをそのひとが操縦しているんだから(言い方よ)。
 基、除雪スコップはやはり急な雪のせいか市民の皆さんが買いに走ったようで品薄。ママさんダンプ(雪を運ぶ大きな除雪器具)はあったがあれは大きくて重いし私には使いこなせない。何より狭いワンルームに置けない。そんな中、なんとダイソーにありました。手が小さい力よわよわな私にぴったりの除雪スコップが。100円ではなかったけど1000円もしなかった。迷わず購入。この間は玄関前が凍ってしまったのだが引越しでそういった道具はすべて実家にあるため、かろうじてあった箒で多少の雪は掃き、氷は箒の柄を使って叩き割った。それでも戸建てと違い、アパートの狭い玄関先でなら除雪代わりになった。だから箒という間に合わせでなく「除雪用スコップ」と名がつく商品が手に入ったというのは超絶心強いのである。そしてここまで長々と文章にする私は大袈裟なのである!

12/19 金曜日
 昨夜、映画(サブスク)を観ようか迷った。これは良い兆候。仮住まいにいた時とこの部屋に引越してから本当に何も観られなかった。それはPCやスマホ環境ということではなく私の心理状態のせいで。観始めようとすると途端に落ち着きがなくなり焦燥感が増す。それじゃ集中して観られない、と思い、西島(秀俊)さんの映画も諦めていた(新作は北見市に来なかったが)。同じ理由で本も読めなくなっていて、もっぱら字を読むのはSNS、そして地元のフリーペーパーのみだった。だから観たいと思う方向に気持ちが動いているのなら少しずつ日常に慣れて来てるのかも知れない。そうだと嬉しい。それとカーテンでキッチンの窓が隠れるようにできたのも大きい。足音や気配に無駄に怯えずに済むようになった。
 そんな訳で、今日はもしも観れたら今日からAmazon Prime独占配信になる湊かなえ先生原作のドラマ『人間標本』を、と思ったら昨夜まで確かに有料レンタル配信だった映画『サブスタンス』が見放題になっていた! 昨年大いに話題になりましたね。美しきデミ・ムーアとキュートなマーガレット・クアリーちゃんの化け物っぷりが楽しみで観たくて仕方がなかった。なので、あの、ホラー好きの血が疼くのでまずはリハビリ的にそちらから鑑賞を……リハビリに向いてるのかは判らないが(笑)

12/20 土曜日
 昨夜、映画『サブスタンス(2024年)』観賞! 2時間以上もあるなんて聞いてない(調べろ)。21時から観始めてビールも手伝い、え? もう23時過ぎてるの? と、驚きつつ非常に高いテンションになった。なっただけで別に小躍りしたり騒いだりなどはしていない。ただただ作品を噛み締めた。感想はFilmarksに書きました。久しぶりの感想。稚拙な文体になりそれこそ驚いたけれど満足している。よろしかったら読んで読んでフォローしてフォローして。★は毎回高めです。

 今日はそれでもきちんと朝には目覚めたことに年齢を感じた。あれだけ刺激的な内容の映画だったのに悪夢なども見ず爽快だった。ただ妙に寒いな、と思ったら布団を引っ張り上げ過ぎていたようで足が出ていた。
 予定のない土曜日は洗濯。そしてお米を炊飯器でなくフライパンで炊けるというSNSでの投稿をブックマークしておいたので実践。失敗したら困ると思い、16時くらいに炊いてしまったが美味しくふっくらと炊けた。嬉しい。やはり私にとって『サブスタンス』はリハビリ効果があったらしい。

12/21 日曜日
 今日はゆっくり起床。目覚めて部屋を見渡した時に片付いているのは見ていて気持ちがいい。トイレに立ってキッチンに行っても掃除してある。他人事のように書いてるが前日自分でやったことだ。えらいね、私、と思いたいがまだ「このくらいみんなやってることだ」と私に囁く声が聞こえる気がして素直に自分を誉めてあげられない。歪んでいる。この歪みをどうにかしてこれから私自身で否定してあげたい。

 私は本気でこの人(=私)を幸せにしてあげたいと思う。
今までの人生を振り返ってどれだけ最低なことをして来たのかと思ったが、この人の傷が増えただけで誰かを殺した訳でもなし誰かの恋人を奪った訳でもなし、どうしてこんなに苦しませているんだろう、という思考に思い至った。
 人間は心と体が同じ思考にならないとひとりの人間にならないのだと思う。私はこの人をずっと傷つけて置き去りにして来た。けれどようやく条件付きだけどひとりになれた。ここから不必要に長々と悩み続けて地味にストレスをかけたりせず、この人をあらゆる歪みから守ってあげようと思う。この人の体を、この人の心を、やっと愛しいと思えるようになって来た。この思いを手放さずにいたい。孤独は心と体が別々になってしまうことだ。心と体が一致すれば孤独じゃない。自分という味方がいつもそばにいるのだから。先日観た映画『サブスタンス』でも心と体の乖離からの悲劇がメタファーだったように思う。良い時期に鑑賞できて良かった。



久し振りに深く思考することができた週でした。この調子で小説にも取りかかりたいです。読書も映画鑑賞も音楽鑑賞も。ここは貪欲に。

※ これまでの日記エッセイはこちらから読めます。ぜひぜひ😸

※ トップ画像はPixabayより。

いいなと思ったら応援しよう!

幸坂かゆり いつもチップをありがとうございます。いただいたチップで良い物を書けるようがんばります😸