心と体を柔らかく
3/9 月曜日
朝のゴミ出し。大分雪が溶けて、アスファルトの地面が見え始めていた。ただすごく風がつべたい……。歩きやすくなった道だが早歩きで部屋に引き返した。ぼんやり感は先週から相変わらずだがそれもいいのかな、と思える。引越して4か月目に入り、やっとそんな状態ができているのは幸せなことなんじゃなかろうか。お風呂上がりにドライヤーをかけている時も久しぶりに無の状態になって物語のタイトルがふと浮かんだりして「おっ」と思った(どんなん)。もっと落ち着いて来たらこの日記エッセイも少しずつ日を置くようにするかも知れない。書きたいことがあった日を濃厚にする感じで。
所で、今日(※これを書いている日)は元フィギュアスケーター、現在は國學院大學人間開発学部准教授をしてらっしゃる町田樹さんの誕生日だ。正式な肩書きが判らなかったためオフィシャルサイトを覗くときっちり書いてあった。うん。町田さんのことはWikipedia等ではなく、ご本人のサイトを見るのが一番情報が充実していて読み物としても勉強になる。
一時期、彼の発する言葉や読書歴にとてつもなく惹かれて読書量が劇的に増えた。スケーターとしての演目も興味深く、いつしかどうしても生で観たくなり、アイスショーを観に行った。名作『エデンの東』をショートプログラムの振付そのままで滑り、演じてくれて非常に心が震えた。まだ現在のように堂々とした雰囲気ではなく、ラストにスケーターたちが手を振って周回してくれている時、手を振りつつも俯き加減でそういったファンサービスのようなものは苦手なように見えた。いや、見えただけかも知れないが。そしてそんな彼を見ていると、当然ながら自分の乱暴な言葉遣いなどを省みることにもなるのであった……。
3/10 火曜日
夕方、そろそろ夕飯の買い出しに、と思って準備をしていると友人から買い物のお誘いLINEが来た。すぐさまイエス! と返事。ありがたやありがたや。友人の車でいつもの店ではなく少し遠出して色んなスーパーに行った。楽しかったぁ。置いてある物も全然違うし、店内の空気感、客層、店員さんの態度などまじまじと見てしまった。そして普段はそれほど買わない焼きいもを買った。友人のお母様は若くして亡くなられていて、もうすぐ命日とのことでお花も買っていた。
もう少し雪が溶けて暖かくなる頃、母の遺影やお骨はこの部屋に持って来たい。ふと思ったが継父は高齢とは言え、それほど生活に困っていないと思う。不便とは感じているかもだけど。この間里帰りした姪ちゃんたちも普通に遊びに行っているし、これまでと変わりなく他者とのコミュニケーションが行われているように思えるだろう。
だけど、母のお骨が継父の家からなくなったら本格的に淋しさを感じる気がする。もちろんこれは私が考えてるだけのことなので、継父自身は面倒が減る、くらいにしか思わないかも知れない。けれど私がまだ実家にいた時、継父は毎晩母に線香を上げ、遺影に手を合わせており、変な話、私に性的な発言をした次の日は、なぜか花やお菓子までお供えしていたことから、ルーティン化しつつもどこかで魂の存在を感じて罪滅ぼしのような気持ちがあったのかな、という気がしてしまう。
母の仏間が空っぽになる時は私の荷物も何もかもなくなる時よ。継父は自分が生きている間に今まであって当然だと思っていたものを失う、というのをどれだけ理解しているのだろう。
さて、夕飯も終え、今宵も1日を無事終えようとしている。色々な道を通り、生きる上で裏切られることの哀しさ、やるせなさ、無常さを思いながらも味方でいてくれる友人たち、そして姉に心から感謝だ。何度でも言う。
継父はこの間、母の貴金属を見つけたらしく売ると高額になったそうで、突然電話をかけて来た。私は無視。すると姉に連絡がいってしまった。なんでも、半額を私に渡したいとのこと。でもそのために実家に来いと言うのなら要りません。更にコンビニでのATMでのトラブルやガラケーのアラームが夜中鳴り響いて止めることができず困った、ということもあったそうで、姉に「〇〇(私)がいた時は治してくれたんだけどな……」などと話したらしい。うるせえよ。だからお金はご自分で使ったらいかがでしょうか。私はもう継父からはなにも欲しくない。
3/11 水曜日
冷凍ごはん玉(炊き立てごはんを1人分くらいラップに包んで冷凍したもの)がなくなったので5合炊飯。最近ごはんを食べ過ぎているような気がするので全体的に少な目に作った。ラップするまでもないくらい余った量のごはんはお昼に味付け海苔と共に食べた。美味しかった。シンプル・イズ・ベスト。
3/12 木曜日
朝、いざゴミ出し、とパッと玄関を開けると割と激し目の雪。すごく寒い訳でもなく風も強くない。ただただ降りて来る物体、という印象の天候。雪の日はとても静かだ。故に眠い。
しかし今日は荷物が届いたので嬉しくてすぐに荷を解いた。
ニトリの真っ白なシャワーカーテンとマグネット付きのトレー。この部屋は築34年の建物なので色々と傷が目立つ。シャワーカーテンもそのひとつで、もともと生成りだったのだがそこにちいさくシミとか落ちなかったのであろう汚れの跡が残っていたため、毎回入浴時ちょっとやだなと思っていた。シャンプーなど置くスペースもなかったため必要最低限でマグネット収納を買い集めている。ボディソープは既にマグネットで浮かせてあり、今日届いたトレーには洗顔フォームやトリートメントが乗せられる。やったー♩
ただ、元々この部屋にある付属品は失くしちゃいけないので一纏めにして袋に入れて大事に保存し、使わない吊戸棚の一番奥にしまってある。
3/13 金曜日
何となくnoteさんが求めているものと私がこうして書く文章は果たして合っているのか? などと考えてもどうしようもないことを考えている。具体的に役立つもの、例えば投資や健康の保ち方、住まいに関するもの、つまり誰かに何かを教示するものがnoteでは非常に多い気がする。もちろん私の偏った読み方なのだと思うし、もっとたくさんの世界がここにはあるだろう。ただそういったノウハウ的なものが目に付くと、私がこうして『日記エッセイ』と自分で名付けている文章だったり小説やらは、もちろん書きたくて書いているにしても果たして望まれているものなんだろうか。
3/14 土曜日
あら、ホワイトデーですね。ということで「ロッテプレミアム ガーナ濃厚生チョコ芳醇カカオ」とコーヒーをいただいた。以前「シャルロッテ」という名前で出していた薄いチョコレートが大好きでしょっちゅう買っていたが、なぜか突然店頭から姿を消したのでショックを受けていたら名前など色々変わって再登場したのがこのタイプのチョコレートだった。箱を開け、個包装を開くと数ミリしかない儚げな四角いチョコレートが出て来る。滑らかにコーティングされた表面には1枚1枚それぞれランダムに鳥やお花などの刻印がデザインされ、私のコーヒータイムはとても心穏やかに、そして贅沢なものとなるのであった。

3/15 日曜日
のびのびと暮らすためには安全が確保されなくてはならない、と突然天から降って来たような文言が頭に閃いた。それはごもっとも。不安でいると体が内側に縮こまるし、血流も滞るので気温以上の寒さを感じる。ストレッチをして柔軟しよう、柔らかく生きよう、と思った日曜日。また来週!
※ 過去の日記エッセイ『時々ダイアリー』はこちら ↓ からぜひどうぞ!
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