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新鮮な言葉をおひとつくださいな

自分でも既に判っていることだが、文章は書かないと下手になる。

と、言うより書くのが面倒になる。
もちろん書かなくても気にしない人はいるのでもはや個人的な事情なのだけど、私は本を読んだり映画を観たりして感情が動いたら、どうしても自分の想いを言葉にしたい人なので、書くのが面倒という気持ちになると困る。

昨夜、SNSを流し見していたら「熱中症にかかると小脳にダメージを受ける」と言う一文を発見。どのようなダメージかいくつか書いてありその中に「字が書けなくなる」とあり、ドキッとする。母の認知症発覚前、字が書けないという症状が出ていた。

思い返すと、どんなに暑い日でも母は庭仕事をしていた。猫たちも母に絡んで遊んでいて、私はその姿を時折写真に撮っていた。だからそれほど気にしたことはなかった。何より庭いじりが大好きだったので、野菜を植えたり花を植えたりしては毎年見事に実らせ、新たな野菜の種や鉢植えを買いに行く時は継父(母には夫)の車で一緒に行っていた。

話は戻って、そんな庭仕事をする母はもちろん帽子はかぶっていたが、長時間外にいてあまり水分を摂っていなかった。更に家にいる時もあまり水を飲まなかった。持病の薬を飲む時もコップの水をふたくち、などあまりにも量が少ないので「コップ一杯は飲みなよ」と度々注意していた。しかも母は喫煙しており、時折ビールなども飲んだ。

そんな時、母が「最近字が下手になった」と言って来た。
母は元々本を読まない人で字を書く習慣もなく、たまにチラシの裏に自分の名前や住所を練習していたくらいだ。毎年買う手帖もほとんど書き込まずただ持っているだけだったので、言い訳のように聞こえるけれど気づけなかった。

なぜか。字は普通に読めたからだ。読めるのに書けないのは普段書いていないから字を忘れたんじゃないか、と思い、一緒に練習したこともある。私が母の手を取り、上から動かそうとするとものすごく手に力が入っていた。どうしてこんなに力が入っているのだろう、と思ったが、それでもガタガタの字を見て母自身が「ちょっとー」と言いながら笑っていたので私も一緒に笑って「大丈夫だよ、書けてる」と返事をしたが、あれで大丈夫だと考えていた私も呑気過ぎたと、今なら思う。

で、最近の私ですが字が書けないというのは今の所ない。
ないままであって欲しい。母が亡くなってから数年経ち、もう家には当時5匹いた猫もいなくなり、継父も病気を抱え、あの頃とは少しずつ形が変わっている。私自身、最近疲れやすくなり、ああ年取ったな、と思うからこそ、もっときちんと自分の面倒を見てあげなくてはと思っている。

……何だか、ちゃんと文章を書こう、という決意を書こうとしたのに熱射病で小脳に影響、というのを読んだことで過去を色々思い出してしまった。今は継父と二人暮らしだが、最近は隙あらば都合良く甘えようとする継父に対し、あなたの人生と私の人生は違う、と敢えて何度も口に出すようにしている。冷たいようだが私だって私という人間の心身の健康を大切にしたいのだ。

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幸坂かゆり いつもチップをありがとうございます。いただいたチップで良い物を書けるようがんばります😸