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<閑話>「馬に乗って通学?」       北大最初の女子学生・加藤セチ


「美人すぎて、科学者には向かない」と言われながら、
 著名な化学者として成功した、
 北海道大学 最初の女子学生・加藤セチ。

 身内の間では、
「馬に乗って、北大に通った」
 という話が伝わっています。

 ホントなら、
 なかなかカッコいい話ですが、
 真偽のほどはいかに——?



 当時、北大では、
 乗馬の練習用に、
 学生や教官には
 馬を貸し出していました。

 放課後や休日には、
 自由に乗れたそうです。

 夢中になる学生も多く、
 藻岩山や三角山、
 果ては定山渓から小樽まで
 遠乗りを楽しんだ記録が残っています。

 ——とすれば、
 セチが馬で通学した、
 というのは、
 ホントかも?


 実は、
 セチは入学ですったもんだして、
 座り込みを敢行した時、
「私は男の人がやることは、何でもやります。
 馬にだって乗ります」
 と、宣言してのけたことがあります。

 いかにもセチの言いそうな台詞です。

 ますます、馬で通学もあり得るか、
 と思えてきます。


 しかし、
 それでなくとも目立ちまくったセチなので、
 馬で通学などしたら、
 三浦環の自転車美人ではありませんが、
 巷のニュースになったでしょう。

 ところが、それらしい記録は見当たらない。


 セチの下宿は、
 当初は、札幌時計台近くでしたから、
 歩けば20分くらい。

 まあまあの距離でした。

 私は、たぶん
 一度か二度、
 北大から、下宿先か、勤め先の北星女学校まで、
 馬で行き来したことがあった、
 というのが、
 真相ではないか、
 と思っています。

 気の利いたエッセイなどを
 好んで書いたセチは、
 きっと面白おかしく、
 身内には伝えたでしょう。


馬のイラスト入りエッセイ。「Setsu」とサインが(セチは、”節”)

 そういえば、
 セチのエッセイには、
 話題に関係ない馬の挿絵があったり、
 馬について書かれたものもあります。

 馬が大好きだから
 それにまつわる話が、
 身内には伝わりやすかったのかも
 知れませんね——


「北大最初の女子学生・加藤セチ」については、
 第1回「美人すぎて、科学者には向かない」を、
 下記リンクよりご参照いただければ、
 より詳しくお知りになれます。

 第1回「美人すぎて、科学者には向かない」

(タイトル画像は、AI彩色および高解像度化したものです。
 挿絵は、AIに生成させました)

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