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42.エルメス クロノグラフ アンティーク腕時計 1950年代頃|HERMÈS刻印 クロノグラフ

この記事は当店ショップの記事を再編集して掲載しています。
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本品は、フランスの名門ブランド エルメス(HERMÈS) によって、1950~60年代頃に製造されたと考えられる手巻き式クロノグラフです。

エルメスは1837年にパリで創業し、馬具工房を起源とするラグジュアリーメゾンとして発展しました。時計分野においては、自社一貫製造ではなく、スイスの専門工房と連携する「エボーシュ供給体制」によって、高品質なタイムピースを展開してきたことで知られています。

本個体もその文脈に位置づけられる一本であり、当時としても製造数は多くなく、現存数も極めて限られています。

デザインと機能美

本モデルの最大の特徴は、複数のスケールが重層的に配置されたダイヤルデザインです。

  • 外周にはブルーのタキメータースケール(BASE 1000)

  • 内側には赤のテレメータースケール

  • 2つのインダイヤル(クロノグラフ積算計)

これらがバランス良く配置され、計測機器としての機能性と、クラシカルな装飾性を両立しています。

また、アラビアンインデックスと繊細な針の組み合わせにより、視認性と上品さを兼ね備えた仕上がりとなっています。

ケース構造と金張り仕上げ

外装にはゴールドプレート(金張り)ケースが採用されています。

特筆すべき点として、

  • ケース側面だけでなく

  • 裏蓋の内側に至るまで

一貫して金張り処理が施されています。

これはコストと手間のかかる仕様であり、外観の美しさだけでなく、長期使用を見据えた仕立てであることがうかがえます。実用時計でありながら、ラグジュアリーメゾンとしての美意識が細部にまで貫かれています。

ムーブメントについて

搭載されているのは手巻き式クロノグラフムーブメントです。

エルメスは当時、自社でムーブメント製造を行わず、スイスの信頼ある専門メーカーから供給を受ける形を取っていました。そのため本個体も、当時の標準的なクロノグラフ機構をベースとしたムーブメントが使用されていると考えられます。

写真からは、

  • 複雑なレバー構造

  • 精密な歯車列

  • ルビー軸受

など、機械式クロノグラフ特有の高度な構造が確認できます。

希少性と評価

エルメスのヴィンテージウォッチの中でも、クロノグラフモデルは流通量が極めて少なく、市場で見かける機会は限られています。

特に本個体のように、

  • HERMES刻印入りダイヤル

  • 当時らしい多機能スケール

  • 金張りケースの良好な保存状態

といった条件を備えたものは、コレクターズピースとしての評価も高まりつつあります。

まとめ

本品は、エルメスがスイス時計産業の分業体制の中で生み出した、実用性と美意識を兼ね備えたクロノグラフです。
1950~60年代という機械式時計の成熟期において、計測機器としての精密さと、ラグジュアリーブランドとしての品格が融合した好例といえるでしょう。
今後、同様の個体はさらに入手が難しくなると考えられ、アンティークウォッチとしての価値は一層高まっていく可能性があります。


★アンティーク時計ショップ★マルコーニ777 店長

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※本記事はアンティーク市場に流通する歴史的個体について解説するものであり、各ブランド・商標権者との提携・承認関係はありません。本記事は筆者個人の研究・考察に基づくものです。

※本記事の文章・画像の無断転載はお断りいたします。

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