40.アンティーク時計OH オーバーホール ELECTIONムーブメント分解清掃してみる (Vintage Watch Movement Overhaul)
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アンティーク時計を長く使い続けるために欠かせないメンテナンスが、**オーバーホール(分解清掃)**です。
機械式時計のムーブメントは、歯車、ゼンマイ、テンプ、脱進機など数多くの精密部品によって構成されています。
これらの部品は非常に小さく、長い年月の使用によって内部の油が劣化し、汚れや摩耗が蓄積していきます。
そのまま使用を続けると、精度が低下したり、部品の摩耗や不具合につながることもあります。
そのため、ムーブメントを完全に分解し、洗浄、再組み立て、注油を行うオーバーホールが重要になります。
今回紹介するのは、スイスのエボーシュメーカー ELECTION(エレクション) のムーブメントを搭載したアンティーク腕時計のオーバーホール作業です。
ムーブメントの分解
オーバーホールの最初の工程は、ムーブメントを時計ケースから取り外し、各部品を分解していく作業です。
ムーブメントはブリッジやプレートによって歯車や機構が固定されており、それぞれの構造を確認しながら順序を守って慎重に分解していきます。
歯車、ゼンマイを収めた香箱、脱進機、テンプなどの部品を取り外し、それぞれの状態を確認します。
アンティーク時計の場合、この作業には特に注意が必要です。
長い年月を経たムーブメントでは金属の摩耗や部品の劣化が進んでいることもあり、分解の際に部品が破損してしまう可能性もあるためです。
そのため、状態を確認しながら慎重に作業を進めていきます。

ムーブメントの洗浄
すべての部品を分解した後は、専用の時計洗浄機などを使用してパーツを洗浄します。
長年使用されたムーブメントの内部には、古くなった油や微細な汚れなどが蓄積しています。
これらを取り除くことで、ムーブメント本来の動作を取り戻すことが期待できます。
洗浄後は各部品を乾燥させ、摩耗や損傷がないかを確認します。
アンティーク時計では、部品の状態を見極めながら作業を進めることが重要になります。
ムーブメントの組み立て
洗浄が完了した後は、ムーブメントを再び組み立てていきます。
一般的には、ゼンマイを収めた香箱や歯車列を配置し、ブリッジで固定した後に脱進機などの機構を取り付けていきます。
最後にテンプを取り付けることで、ムーブメントが再び動き始めるかを確認します。
組み立ての際には、摩擦を減らし安定した動作を保つため、適切な箇所へ時計専用の油を注油します。
注油は機械式時計の性能を左右する重要な工程であり、油の種類や量、注油する場所を正確に判断する必要があります。

ムーブメントをケースへ設置
ムーブメントの組み立てと動作確認が完了すると、最後にムーブメントを時計ケースへ戻します。
文字盤や針を取り付け、ケースへ固定することで時計は再び完成します。
こうして丁寧にオーバーホールされたアンティーク時計は、再び時を刻み始めます。

アンティーク時計のメンテナンス
アンティーク時計は、数十年から時には100年近く前に作られた精密機械です。
長い年月を経た時計でも、適切なメンテナンスを行うことで、機械としての性能を保ちながら使い続けることができます。
オーバーホールは単なる修理ではなく、アンティーク時計の魅力と価値を未来へ受け継ぐための大切な作業といえるでしょう。
★アンティーク時計ショップ★マルコーニ777 店長
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