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ダークパターンについて考えてみた

はじめまして、安藤です!
2026年4月にサイバーエージェントDxDesign室にUIデザイナーとして中途入社しました。
前職は生保会社で自社サービスのUIデザインを担当していました。

今回はこの頃ちょっとした話題になっていた、「ダークパターン」について私なりに思ったこと・デザイナーが気をつけるべきことを考えてみました。

今さら!という方も、「ダークパターンって何?」という方も、ぜひご一読いただけたら嬉しいです!

ダークパターンって何?

そんなダークパターンの名付け親は、イギリス出身のUXデザイナー ハリー・ブリグナルです。
彼が立ち上げたWebサイト「Darkpatterns.org」の中で、ダークパターンを次のように定義しています。

“ダークパターンとは、ユーザーを騙して何かを購入させたり、登録させたりするなど、意図しないことを実行させる、Webサイトやアプリで使われているトリックのこと”

ここで肝心なのは、ユーザーに「意図しないことを実行させる」ということです。
そもそもUIデザインは、「ユーザーが実行したいことを実行してもらう」ことが前提になっていて、そこまでの導線をいかにわかりやすく・たどりつきやすくするかが大事だと思っています。

「意図しないことを実行させる」のは、UIデザインが目指すものとは逆行しているように感じます。

ダークパターンの具体例

ここからは、ダークパターンの具体例をいくつか取り上げます。

ダークパターンの類型は主に7タイプ(行為の強制・インターフェース干渉・執拗な繰り返し・妨害・こっそり・社会的証明・緊急性)ありますが、今回はその中でも日常的によく見かける3つの例をご紹介します!

行為の強制

商品購入やサービスの利用には必須ではない属性情報のマーケティング利用 (事業者への開示)に同意しないと、消費者が希望する商品購入やサービス利用ができない状態にして、商品の購入やサービスの利用をするために本来必須ではない個人情報の提供を求めている。

ダークパターンとは?類型と具体例をわかりやすく解説

インターフェース干渉(事前選択)

デフォルトで「ユーザー投稿を全ての人に公開する」が選択されているなど、消費者に明確な認識や理解がないまま、個人データを含むユーザー投稿が広く公開されてしまう設定になっている。

ダークパターンとは?類型と具体例をわかりやすく解説

社会的証明

「同じ商品をご検討中のお客様がほかにもいる」旨の表示をして購入を急がす表示をしている。

ダークパターンとは?類型と具体例をわかりやすく解説

なぜデザイナーは加担するのか

先ほどの具体例の通り、実際意外と日常にダークパターンは潜んでいます。

なぜ、デザイナーはダークパターンを生んでしまうのでしょうか。
ダークパターンには以下二種類があると思います。

①意図せず生まれたパターン


“UIデザインを作る過程で、結果的にダークパターンになってしまった“ケース。
一つのデザインに集中していると、盲目的になり、俯瞰できなくなる時があります。
その結果、不自然な動線になっていたり、作り手中心になってしまったり…。私自身も経験があります…。

②意図して(戦略的に)生まれたパターン


本来の定義に近いのがこちらのケース。
KPIやコンバージョンを追いすぎた結果、UIが数値を上げるための構造になってしまうパターンです。
例えば、「解約できない・しづらい」「デフォルトでチェックが入っているメルマガ」等も典型例です。

ダークパターンを防ぐには

一端のUIデザイナーとしては、ダークパターンを世の中から一つでも減らしたい・・。
ということで、ここからは個人的にダークパターンを防ぐために気をつけていることをご紹介します!

①第三者レビューを実施して、”意図せず生まない”

思わぬデザイン上のミスを防ぐのに大事なのは、第三者にレビューしてもらうことだと思います。
どんなに使いやすい・分かりやすいUIデザインを作ろうと思っていても、検討を重ねていくにつれ、つい視野が狭くなってしまいます。
思わぬ落とし穴でダークパターンに陥ることも少なくありません。

それを防ぐためにも、俯瞰した目で見てもらえる、「案件外のデザイナーレビュー」や「ユーザーテスト」をすることが大事だなと思います。

周囲の人が忙しそうで頼めない、そんな機会を持つ余裕がない場合は、時間をおいて見直すのも効果的です!

②体験の本質を考える

大抵の商業デザインには、達成したいKPI・KGIがあります。
もちろん、最終的には目標を達成することは重要だと思いますし、デザインを検討する中でも必要な観点です。
ただその前に、ユーザーが日常的に・どんな気持ちでそのデザインを使うのか「体験の本質」を忘れてはいけないと思います。

上記で挙げた、3つの具体例も戦略的に生まれているものかと思います。
これを防ぐための方法として、オーナーやPdMの倫理観や知識が一番重要な気がします。
デザイナーが主体となって、チームでダークパターンや倫理観についての共通認識を取ることが対策となるかもしれません!

さいごに

今回ダークパターンについて取り上げてみましたが、改めて思うのは、「UIデザイン」と「ダークパターン」の境界はとても曖昧だということ。

日々UIデザインに向き合っていると、ボタン一つ、テキスト一文でダークパターンになりかねない危機感を感じます。
緊張感を持って、初心を忘れず、より良いUIデザインを作っていきたいです!


参考|ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザイン(仲野 佑希著)


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