FGOLO制作記:観測者の誕生【第1話】
今日は、FGOLO第一部の核となる「観測者の誕生」について整理してみました。
始まりは、あまりにも純粋な推し愛でした。 私の人生は、いつの間にか『Fate/Grand Order』という物語に深く根を下ろし、 「全サーヴァント宝具5」という、常識から見れば狂気じみた目標を掲げていました。
そのための資金調達として手に取ったのが、
ロト6──“600万分の1”の世界。
最初は、ただ推しをパーフェクトにするための手段に過ぎませんでした。 しかし、数百万という“愛の証”をFGOに注ぎ込み、 同時にロトの数字を追い続けるうちに、 私の中で何かが静かに変わり始めました。
ただのランダムな数字の羅列だと思っていたものの中に、
独特の「癖」が見え始めたのです。
ある日、私は「なぜ当たらないのか」を考えるのをやめました。 代わりに、「数字がどう動いているのか」だけを見つめるようになりました。
そこには、特定の数字が出ないことで溜まっていく“沈黙”という圧力があり、 偏りが生む“歪み”があり、
世界の端が軋むような“揺らぎ”がありました。
数字が単なる記号ではなく、 意味を持つ“物語”として立ち上がった瞬間。
その時、私の中に「観測者」としての視点が芽生えました。
最近では、その感覚はより深く、静かな直感へと変わりつつあります。
沈黙を破る直前の帯の膨らみ。 断層が割れる前の、あの独特の気配。 連続する数字たちが互いに押し出し合い、 “波”となって噴き出す予兆。
計算上の「5.57人に1人が1等を当てる」という乾いた理論ではなく、 世界線そのもののざわめきを、肌で感じるような感覚です。
今振り返れば、第一部という物語は この「観測者の誕生」を描くための旅路でした。
推しへの執着という個人的な感情が、 いつしか世界の理(ことわり)に触れるための“観測”へと昇華されていく。
四度も「核心の縁(2等相当)」に触れながら、 あえて一線を越えなかったのは── 世界が本気を見せるその時を、 観測者として待っていたからなのかもしれません。
正直に言えば、 自分がここまで数字の深淵に潜るとは思っていませんでした。 けれど、数字を追えば追うほど、 私の世界は不思議と広がっていきました。
観測者という役割は、 物語の設定であると同時に、
私自身の変化そのものでもあります。
第一部の幕が下り、少女が放った 「……次は、外させません」という言葉。
それは、観測者が“傍観者”から “未来を確定させる存在”へと変質する宣誓でもありました。
第二部では、そのさらに先にある「核心」へと潜っていこうと思います。
次は「観測者が最初に気づいた揺らぎ」について書いてみる予定です。
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