頸損の指先は「鈍感な独裁者」。広島カープのCを追いかけた8ヶ月
頸髄損傷から8ヶ月。私の指先は今、絶賛「反抗期」を迎えています。
一言でいうなら、私の指は**「超・お坊ちゃま仕様」**。
何かが当たっているのは分かる。でも、それが鍵なのか、小銭なのか、あるいは愛する我が子の柔らかいほっぺなのかは、目で見ないと判別できません。視覚という「カンニング」なしには、何も認識できない鈍感な独裁者なのです。
握力は15kgまで回復しましたが、ペットボトルの蓋には完敗中。「開けてやる」という意思とは裏腹に、指先は「僕、そういう力仕事は無理なんで」と涼しい顔をしています。さらに厄介なのは、鼻をほじろうとすれば力加減を間違えて流血沙汰になり、熱い味噌汁に触れても無反応なのに、何かの拍子に「熱っ!」とばかりに勝手に手を離す。
私の意思、どこへ行った?
そんな私と指先が、この半年間、血の滲むような(鼻からは出ましたが)努力で挑み続けてきたのが、**「指で広島カープのCを作る」**というミッションです。
半年前、ピクリとも動かなかった指で、あの美しい曲線を再現する。
「これ、もうカープっていうか、ただの『く』じゃないか?」という葛藤を乗り越え、今ようやく、私の指先は勝利のV……ではなく、魂の「C」を描けるようになりました。
キーボードを叩くのはまだ苦痛ですが、タブレットならこうして軽快に(?)愚痴をこぼせるまでになりました。動かない絶望を、カープのロゴに変えてきた8ヶ月。
私の指先チューニング、次は「ペットボトル開放宣言」を目指して、今日も「C」の形を確認しています。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
人それぞれとは言いますが、自分と同じ感覚を持った方の少しでもお役に立てれば幸いです。
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