伝統という名の「その高校の技術」
高校野球の世界には、
教科書にも動画にも載らないものがある。
それが
「その高校ならではの技術」だ。
これは戦術でも、練習メニューでもない。
もっと曖昧で、もっと強い。
フォーム、身体の使い方、投げ方、捕り方、間の取り方。
言語化されないまま、
脈々と受け継がれていく“型”のようなものだ。
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技術は「教えられる」のではなく「染み込む」
例えば佐賀商業(遊撃手)
01世代・済木
04世代・上田
06世代・平野
07世代・矢ケ部
09世代・野崎
世代は違う。
一緒に高校野球をやっていない選手もいる。
それなのに、
守備の身体の使い方、投げ方、入り方を見ると驚くほど共通点がある。
なぜか。
答えはシンプルだ。
憧れたから。
上級生のプレーを毎日見て、
「かっこいい」「ああなりたい」と思い、
無意識に真似をする。
指導者が
「こうしろ」と言わなくても、
環境が勝手に技術を育てていく。
これが
その高校の技術が“伝統”になる瞬間。
何世代も見て
後輩たちの守備や打撃に
「あの選手っぽさ」を感じた時。
はじめてその選手は
その高校の歴史に
名を刻んだと言えるのかもしれない

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