【至高の香水】BYREDO Mojave Ghost を徹底解説
本記事ではひたすら、Mojave GhostというBYREDOの香水の良さを語っていきたいと思います。この記事を見ればMojave Ghostの全てがわかると言えるほど詳しく書いていますので、買おうか迷っている方は参考にしていただければと思います(広告でもなんでもありません、ただのファンによるレビュー記事です)。
BYREDO Mojave Ghostについて
Mojave Ghostは、2014年にBYREDOから発売された香水で、BYREDOの香水を多く手がけているJérôme Epinette(ジェローム・エピネット)により作られた香水です。
公式サイトには、「動植物が息づくモハーヴェ砂漠の魂を揺さぶる美しさにインスパイアされた香水」とあり、モハーヴェ砂漠に力強く咲く花の香りをイメージして作られています。
香りのノート
公式サイトには、モハーヴェゴーストの香りのノートは以下のように記されています。
トップ:アンブレット、ネスベリー
ハート:マグノリア、サンダルウッド、バイオレット
ベース:シダーウッド、ムスク、ベチバー
それぞれの成分の特徴やモハーヴェゴーストの中でどのような役割を果たしているかは、こんな感じです。
アンブレット:動物性ムスクの代替品として使われるようになった経緯を持つ、現在最も浸透している植物性ムスク、アンブレットシードから抽出された香り。甘く温かみを感じさせる香りで、パウダリーという言葉で表現されることもあります。
ネスベリー:熱帯に生息する果実の香りで、モハーヴェゴーストにはジャマイカ産のものが使用されています。熟れた洋梨のような香りが特徴で、モハーヴェゴーストを嗅いだときに最初に感じる「他にはない感じの甘さ」はこのネスベリーが醸し出していると私は思います。ちなみに現地では食用の果実だそうです。
マグノリア:ジャスミンやチュベローズに似た白い花の香り。シトラスっぽい天然の花特有のフレッシュさと、熟れたベリー系の果実のまろやかな甘さを併せ持っています。
サンダルウッド:熱帯や東インドなどさまざまな地域に生息するサンダルウッドの木から蒸留により採取される木の香り。他にはない個性的な香りながら非常に多くのハイブランド香水に使われており、馴染み深い人も多いかと思われます。モハーヴェゴーストでは花の香りと組み合わせて花の香りに含まれるクリーミーさを引き立たせています。個人的には、モハーヴェゴーストのサンダルウッドは「サンダルウッドが入ってる!」とわかるほど強い主張はしてこないと感じます。
バイオレット:ニオイスミレの花の香り。ナポレオンが好んだ香りとして有名ですが、香料として使われてきた歴史はさらに古く、中東の初期の調香師たちがこの花を使ってフレグランスを作っていたそうです。他にバイオレットが含まれている有名な香水としてはクリードのラブインブラックやゲランのアンソレンスがあります。モハーヴェゴーストでは、身にまとって時間が経過した頃にメインで感じられる香りで、パウダリーで上品な花の香り、というイメージです。Fragranticaのレビューを見ると、人によっては特にこの香りを強く感じ、軽いバイオレットキャンディのようだと感じる人もいるらしいです。
シダーウッド:古くは死体の防腐処理に使われていたという、木から水蒸気を用いて抽出される香り。産地によって非常に多くの種類があり、香水として最も高く評価されているのは標高の高い地域に生息しているアトラスシダーという品種です。これ自体が重要なノートであるのに加え、他の香り(サンダルウッドやベチバー)を真似る役割をする「アコード」としても使われることが多い香りです。木の香りにしては非常に軽い印象を持ち、パウダリーなバイオレットと組み合わさって「砂漠に咲く花」の香りを表現している重要な成分です。
ムスク:柔らかいパウダーを感じさせ、しばしば「肌の香り」と表現される香りです。”Skin Fragrance”というカテゴリが作られるほどにこの香りのファンは多く、ムスクやその代替品の香りは非常に多くの香水に用いられています。モハーヴェゴーストでは、比較的早く消える他の成分の香りに対して、最も長く持続する香りとして、このムスクの香りがあげられます。
ベチバー:イネ科の植物の一つであるベチバーの、非常に早く成長する特徴を持つ根の部分から、水蒸気を用いて精製される香り。ゲラン、カルヴェンから1900年代半ばに「ベチバー」の名を冠する香水が発売されて以降、非常に多くの香水に使われている成分です。他の植物性の香りに含まれる成分よりも長く持続することが特徴で、モハーヴェゴーストではベースノートとして、全体をより洗練されたウッディフローラルにまとめる役割を担っています。
これらの香りを、83.4%という非常に高い比率の天然素材を用いて構成しているのが、モハーヴェゴーストです。
好きなところ(感想)
このように、非常に洗練されたフローラル&ウッディな香りを持つモハーヴェゴースト。ここからは、私が2年以上使った感想を書いていきたいと思います。
花なのに、花じゃない
モハーヴェゴーストには多くの花の香り、木の香りが使われています。同じ成分の含まれている香りは非常に多くありますが、他と比較したモハーヴェゴーストの唯一性は、「他にはない特別な香りを花の香りから作り上げている」ところにあると思います。
これは個人的な花の好みの話ですが、花の香りが全面に押し出された香りの香水にはどうしても「植物感」が後追いしてくることが多く、男性の私にとってはつけづらいところがあります。かといってその植物感を取り去り、花のいいところを集めました!というような香りの香水は、つけたては非常にいいのですが、ラストノートまで花がずっと爆走し、最後まで落ち着かない、というふうに感じられ、これまた私の好みにはあいませんでした。
その点、モハーヴェゴーストには、サンダルウッドやシダーウッドといった木の香りと、ネスベリーの熟れた果実の香りが含まれていることにより、花の香りにまろやかさと最後まで持続するウッディさが加わっていることにより、非常につけやすい香りになっています。
この組み合わせこそが、花の香りなのに、天然の花とも花系の他の香水とも違う、絶妙な唯一生を醸し出していると思います。
あまりにも最高すぎるトップノート
多くの高級な香水は、ハートノートと呼ばれる、肌に乗せてから30分くらいした時に最も良い香りが主張されるように作られていると言われています。
もちろんモハーヴェゴーストにもハートノートが存在し、つけてから30分くらいすると、マグノリア・サンダルウッド・バイオレットの主張が若干強くなったかな?程度に強くなります。
このハートノートも素晴らしくいい香りなのですが、私は、このモハーヴェゴーストが最もいい香りになる時間は、「つけてから1分後〜2時間」だと考えています。
ほぼ全ての香水がそうですが、プッシュしてすぐはアルコールが揮発するため、アルコールの香りがします。そしてそれが飛んだら、トップノート→ミドルノート(ハートノート)→ラストノートの順番で香りが遷移していきます。
モハーヴェゴーストは、この「アルコールが飛んですぐからしばらく」のトップノートの香りが最高に良いです。他にはないネスベリーとアンブレットにウッディサトムスクの香りが合わさった独特な香りは、(おそらく)万人に受ける最高の「ひと嗅ぎ目」を体感させてくれるはずです。フローラル系の香りでこの衝撃を私に与えてくれる香水に、未だ私は出会ったことがありません。なので私はこのモハーヴェゴーストを、2年以上愛用しています。
また、これは香水の付け方の問題なのですが、私は家で香水をつけて、外出中も時折付け直すタイプの人間なので、つけてすぐ最高潮の香りが訪れるモハーヴェゴーストは、瓶ごと持ち歩くのに最適なものになっています。
持ち歩いて、使って、テンションが上がる。香水をつける理由にピッタリ当てはまるところも、私がこの香水を使っていて良いと感じた点です。
どこにでもつけていける万能性
「匂いは好きだが、香りが強くて付けていく場所を選んでしまう」という現象は、香水好きにはあるあるかと思います。
私もモハーヴェゴースト以外にもいくつか香水を持っていますが、TPOを選んでしまい出先に付けて行きにくいということはよくあります。
ですがモハーヴェゴーストであれば、そこの心配はあまりありません。
モハーヴェゴーストは自然な香り、パウダリーで、なんなら清潔な肌のような香りすらするのに、そんなに主張が強い香りではないという、夢の中にいるかのような体験を与えてくれる香水です。プロジェクション(どれくらい遠くの相手に届くか)もそこまで強いわけではいので、少なくともBYREDOの他の香りの香水に比べれば、多くのケースに同行させられる香りだと思います。
ちなみに店舗に行った時は、男性からは2番目に人気の香りだと言われました。
もちろん女性もつけられる香水です。
若干残念なところ(持続性)
ここまで褒めちぎっておいてあれですが、モハーヴェゴーストには若干残念なところもあります。
それは、オードパルファムにしては持続力が弱い、というところです。ただ、時間が経つと完全に香りが消えてしまうというわけではなく、5〜6時間が経過しても、肌に乗ったウッディ系の香りは残っているように感じます。
ただ、トップノートで感じられるフローラルな香りは、長くても2、3時間程度で消えてしまいます。
Fragranticaにもよく持続性を指摘するコメントがありますが、おそらくそれらのコメントもトップノートが最高すぎるあまり、それが消えてしまうのが早いことに対する残念さが現れているのだと思っています。
BYREDOの香水はクオリティも高く、「ハズレがない」と有名なものの、価格帯は非常に高いので、あんまり持続しないというのは人によっては結構大きなマイナスポイントかもしれません。モハーヴェゴーストをはじめBYREDOの多くの香水にはDUPEと呼ばれる香りを模倣した廉価版のような香水もあるので、価格がどうしても気になる方はこちらを試してもいいかもしれません。日本では試せずオンライン注文しかできないというものが多いので、DUPEを買う際はご注意を。
ですが比較的持続するシダーウッドやベチバーの香りも非常にいいものですし、弱いながらも自分では楽しめる香りなので私は満足しています。
使っている有名人
香水とはあまり関係ないですが、自分がBYREDOに足を運ぶきっかけになったのは実はJP the WAVYというラッパーが使っていたことでもあったので、一応書いておこうと思います。WAVY以外はGrokに聞いて出てきたものですので、今は違う香水を使っているかもしれません。
Rosie Huntington-Whiteley(モデル・女優)
Tyla(南アフリカ出身のシンガー)
Amelia Gray Hamlin(モデル)
Kate Bosworth
Ian Malone
ジョンウ(NCT)
ウェンディ(Red Velvet)
チャウヌ(ASTRO)
ファンミニョン(元NU'EST)
JP the WAVY(ラッパー)
こうやってみると使っている有名人は女性が多そうですね。男女問わず取り入れやすい香りだと思います。
他の人とはあんまり被らない
「香水は他の人と被りたくない」という人は結構多いかと思います。2年間使った私の個人的な感想ですが、最近香水をつける人は増えてきたものの、「この人モハーヴェゴーストを使ってるな」と気づいたことは一度もありません。逆に私が周りからモハーヴェゴーストをつけていることを指摘されたこともないので、あんまり被らないだろう、というのが私の見解です。DiorやLVに比べたら香水専門店なのであんまり店舗がなかったり、ブランドとして比較的新しめなことも理由かもしれません。
ちなみに逆にめっちゃつけてる人が多いな、と感じる香水は、Diorのソバージュ、LVのイマジナシオン、ルラボのアナザー、シャネル、マルジェラあたりですかね。やっぱりインフルエンサーがレビューしてる香水はつける人が多いなと思います。
AB版はイマイチ
BYREDOといえば近年、Absoluシリーズと称してこれまで発売された主要な香水のAbsolu版を発売しています。現時点で発売されたものは全て店舗に行って試しましたが、特にブランシュとジプシーウォーターは最高で、5万円出して買う価値があるAbsolu版だと思います。
モハーヴェゴーストに関しては逆に、私の好きなトップノートのウッディフローラルの香りが変わってしまっているのと、ラストノートのウッディな香りに謎の新鮮な果実の匂いが加わっているのがイマイチで、5万円は出せないかな、という感想を持ちました。
持続力に関しては間違いなく伸びており、10時間程度経ってもしっかり香りが残っているように感じました。
ただ匂いがそもそも強いので、モハーヴェゴーストが好きな人であってもブラインドバイ(店舗に行かずに買うこと)はあんまりお勧めしません。
終わり
ここまでなんと6000文字近くにわたってひたすらモハーヴェゴーストのことを語るという、プロモーションじみたことをしてしまいましたが、ただのモハーヴェゴーストファンによるレビューを、最後まで読んでくださりありがとうございます。
香水のノートなど、この記事が有用になるようにできる限り補足を入れながら書きましたが、「ここを知りたかった」や「間違ってる」などがあれば、ぜひ教えていただけると助かります。
