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maimaica
それなら、訴訟でいいと言われた
相手からの二回目の返答は、短かった。
慰謝料は六十万円のまま。
それ以上を求めるなら、訴訟で対応する。
そう書かれていた。
言い方を変えれば、
やるならやってみろ、ということだった。
その文章を見た時、
少しだけ笑いそうになった。
ああ、そう来るんだなと思った。
同時に、
見透かされている気もした。
どうせ訴訟まではしないだろう、
そう思われている気がした。
実際、その通りだった。
最初から、
訴訟までいくつもりはなかった。
金銭的な問題もある。
それ以上に、
これ以上この件に時間を使いたくなかった。
相手と、
これ以上長く関わりたくなかった。
やり取りを続けるたびに、
少しずつ削られていく感覚があった。
怒りは、まだあった。
でも、
怒りだけで進めるほどの余力は残っていなかった。
ここで踏み込めば、
もっと時間も、
もっとお金も、
そしてたぶん、
もっと気持ちも消耗する。
そこまでして、
何を取りにいくのか。
一度、立ち止まった。
引くことが負けなのか、
続けることが正解なのか。
分からなくなっていた。
ただ一つ言えるのは、
このままでは、
簡単には終わらせてもらえない、ということだった。
