中学受験と昇格試験|「本番の空気を吸う」という最強のメンタル管理
東京・神奈川の中学受験本番まであと半月。
今、5年生の親子にぜひおすすめしたいのが、1年後のための下見です。
数年かけて勉強して備えてきたのだから、結果がどうであれ、実力は出し切りたいもの。特に試験のような一発勝負の場では、本番でどう緊張感をコントロールするのかは大事な課題です。
ちなみに、大人になってもまだこんな試験があるんかい、と思ったのが、会社の昇格試験です。
これがまたくせ者で、緊張しやすい人が、圧倒的に不利。普段は会議でキレ味の良い発言をユーモア交えて出せるのに、面接になるとカチカチになって崩壊する人もいます。
そこで管理職になって昇格試験を支援する立場になると必ずアドバイスしていたのは、試験前、本番と同じ会議室でプレゼンの練習をすることです。
やはり、人間は「未知」に強いストレスを感じるので、会場の広さ、匂い、椅子の硬さ、時計の位置。それらを知っているだけで、当日、目の前のことに集中しやすくなります。
それだけに、我が家も第一志望校だけは、娘が小5の時に試験会場に連れていきました。受験生の緊張した面持ち、ピリついた空気、正門前の熱気、これらを「自分事」として一度肌で感じておくことが重要だと考えたためです。
なのに。
あろうことか当日、私が寝坊。
慌てて娘を起こして家を出るも、前髪を十分にセットできなかった娘はそれが気になって仕方がない。そうだよね、年頃だもんね。
でも、気にしてほしいのは前髪ではなく、電車内や学校の空気。
なんとか注意を前髪から逸らしたい。
前髪をいじり続ける娘に、放った一言は、
「そうすると余計に癖がつくよ」。
ロジカルだったかもしれないが、女心が分かっていないこの一言がダメ押しとなり、入試リハは破綻。
片道1時間以上かけて学校に着くも、数分で「もう、帰ろう」を頂戴しました。
用意周到に事前視察に行ったはずが、前髪に敗れる。
とはいえ、このこともあって、中学受験ではこれが最初で最後の寝坊になりました。
管理職の仕事と同じで、環境は整えられても、相手の心まではコントロールできない。そんな親としての未熟さを知ったことも含め、今振り返れば、価値のある事前見学だったと思っています。
