見出し画像

高尾歳時記 2025年3月22日

 高尾に春の到来を告げる代表的な花のひとつ、ハナネコノメが開花しました。

ハナネコノメ

 ハナネコノメは、スミレと双璧をなす高尾では指折りの人気者で、毎年(私も含めて)楽しみにしているかたが大勢いらっしゃいます。去年はびっくりするぐらい早くて3月の第1週に開花したのですが、今年の開花時期は3月中旬と例年並みです。

 ユキノシタ科ネコノメソウ属(Saxifragaceae Chrysosplenium)に分類される植物の花は比較的地味なものが多いのですが、ハナネコノメは、清廉な白い衣に鮮やかに映える濃紅色の雄蕊を添えた、その妖精のような可憐な姿で大人気です。この花びらのようにみえる白い部分は花びらではなく、実は萼裂片で、本当の花はこの基部に潜んでいます。そこから雄蕊が伸びているのですが、小さすぎて、肉眼で観察するのは困難です。

 高尾山において観察できる、ユキノシタ科ネコノメソウ属に属する植物としてはほかに、ネコノメソウ、ヤマネコノメ(ヤマネコノメソウ)、ツルネコノメ、ヨゴレネコノメなどがあります。これらも、この時期一斉に開花します。

 ハナネコノメが開花すると、高尾山では季節を先取りするほかの野草の花々も一気に開花し始めます。スミレの花々も次々に開花しています。本日観察できたのは、アオイスミレ、タチツボスミレ、ヒナスミレ、コスミレ。

 芽吹きの季節の高尾を巡ってきました。

早朝の高尾山口駅前を出発。早朝は6℃と若干ひんやりしていましたが、すぐに気温がグングンあがり、午前10時時点の高尾山山頂の気温は18℃。汗ばむぐらいの暖かさになりました。
梅は見頃。
青空に映えます。
桃色の梅は目立ちます。
桃色の梅も、空に映えますね。
ホトケノザ。いっぱい咲いていました。都心の公園などでも普通に見られます。
ヒメオドリコソウ。ヨーロッパ由来の帰化種で、河原にいっぱい咲いています。
ハクモクレンの花が開き始めています。
アズマイチゲ。早朝冷え込む時間帯はこのように閉じていますが、日中暖かになると花を開きます。
ニリンソウがちらほら咲きはじめています。
高尾エリアでは、西山峠と日影林道にニリンソウの群落地があります。今年も楽しみです。
ユリワサビは日のあたらない、沢沿いの湿った環境を好みます。個体数はとても多い。
ヨゴレネコノメも日のあたらない、沢沿いの湿った環境を好みます。こちらも個体数はとても多い。
アオイスミレが咲いています。
アオイスミレは高尾で咲くスミレのなかでも特に早咲きです。
色のバリエーションが多いのも、アオイスミレの特徴です。こちらはほぼ純白の個体。
日のあたらないところでは先日19日水曜日に降った雪が残っていました。
横浜方面の遠景。春霞で、遠くはぼんやり。
(小仏)城山に到着。空は晴天なのですが、富士山は春霞でぼんやりしています。
同じく城山山頂から、都心方面の遠景。こちらも春霞でぼんやりしていて、眺望は限定的でした。
これはコスミレ。いわゆるスミレ(「スミレ」という名のスミレ。分類の名称と区別するために「ホンスミレ」とも呼ばれる)に似ているのですが、葉がぜんぜん違うことと、花の大きさのわりに距が長いので見分けがつきます。
一丁平の展望台から、富士山。引き続き春霞で富士山はぼんやりしています。
高尾山山頂に到着。やはり春霞で富士山はぼんやり。
同じく高尾山山頂から、丹沢主脈の遠景。稜線には先日19日水曜日の降雪による積雪が確認できます。
あっ!ヒナスミレが咲いていますね。かなり早いお目覚めです。
これはタチツボスミレ。スミレのなかでもっとも数が多く、ふもとから山中まであちこちでみられる、ありふれたスミレです。
ヤマネコノメ。個体数はとても多い。
ここのキクザキイチゲは盛りでした。
お日様に向かって、いっぱい花を開いていました。


いいなと思ったら応援しよう!