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【幅広・甲高・扁平足】40代、その足の痛みは「サイズ」ではなく「足型」のせいだった。タイプ別に選ぶ、本当に疲れない大人のスニーカー図鑑#PR


サイズは、合っているはずなのです。いつも通り、26.5センチを選んだ。指の先には、ちゃんと捨て寸の余裕もある。それなのに、夕方になると小指の付け根がじんわりと痛む。甲のあたりが妙に窮屈で、夜には靴を脱いだ瞬間に思わず「ふう」と声が出る。──こういう経験のある40代の男は、決して少なくないはずです。

弊サイトではこれまで、「主要ブランドとPRO-Kedsのサイズ感を徹底比較した、失敗しないサイズ選びの正解」、「ペラペラのローテクスニーカーが雲の上に化けるインソール5選」、「理学療法士に聞いた、ソールの片減り4タイプから読み解く歩行癖」、そして「外反母趾の聖地としてニューバランス990v6を解剖した記事」と、足元の快適さをめぐる話を何度も重ねてきました。

今回はその系譜の、もう一段だけ手前の話です。テーマは「サイズ」ではありません。「足型(あしがた)」です。

結論を先に言います。サイズが合っているのに痛い、疲れる、窮屈に感じる──その原因のかなりの部分は、靴の長さではなく、あなたの足の「幅」や「甲の高さ」と、靴の形が噛み合っていないことにあります。長さだけを合わせても、足は快適にはならないのです。

この記事は、自分の足型を知るための簡単な目安と、幅広・甲高・扁平足(へんぺいそく)・開張足(かいちょうそく)という代表的な4タイプごとに、本当に相性のいい大人のスニーカーを整理した図鑑です。そして最後に、ではPRO-Kedsはどの足のための靴なのか、という問いに、できるだけ正直に答えます。

なお、ここで述べるのはあくまで履き心地と疲れにくさの観点からの一般的な目安です。強い痛みやしびれ、変形が進んでいると感じる場合は、自己判断で靴だけを変えようとせず、整形外科や足の専門外来で診てもらうことを先にお勧めしておきます。靴は治療の代わりにはなりません。

「サイズは合っているのに痛い」の正体──足は、長さだけでできていない

私たちは靴を買うとき、ほとんど「長さ」しか見ていません。26.0か、26.5か。その0.5センチの世界で悩む。けれど足という立体は、長さ・幅・甲の高さ・土踏まずのアーチという、少なくとも4つの要素でできています。

このうち「幅」を表す規格を、ワイズ(足囲。親指と小指の付け根を一周ぐるりと測った長さ)と呼びます。日本のJIS規格では、同じ長さでもEからEEEE(4E)まで段階があり、数字が大きいほど幅広・甲高に作られています。つまり「26.5センチ」という同じ表示の靴でも、メーカーやモデルによって、足を入れたときの幅と甲のゆとりはまったく別物なのです。

長さだけ合わせて幅の合わない靴を履くと、何が起きるか。幅が狭すぎれば、小指や親指の付け根が骨と骨で横から圧迫され、夕方の鈍い痛みになります。逆に幅が広すぎれば、靴の中で足が横に泳ぎ、それを止めようと無意識に指で踏ん張り、これはこれで疲れる。甲が高い人が甲の浅い靴を履けば、紐を締めるたびに甲の筋が痛む。

「歩くと疲れる」「夕方に足が痛い」の多くは、足が弱いのでも歳のせいでもなく、単に足型と靴型のミスマッチである。まずこの一点を、出発点として押さえておきたいのです。

まず、自分の足型を知る──風呂上がりの30秒セルフチェック

合う靴を探す前に、自分がどのタイプかを知らなければ始まりません。正確には専門の計測機(フットゲージ)で足長・足囲を測るのが一番ですが、自宅でできる簡単な目安を挙げておきます。

ひとつ目、ぬれた足跡テスト。風呂上がり、ぬれた足のまま乾いた紙や濃い色のマットの上に立ち、足裏の跡を見ます。土踏まずの内側がほとんど埋まって、足の輪郭がべったり一枚に写るなら、扁平足ぎみ。逆に土踏まずの部分がくっきり細くくびれて、外側だけが弓なりに残るなら、甲高でアーチの高いハイアーチ型です。

ふたつ目、横幅の自己申告。これは感覚で十分です。新しい靴を試したとき、いつも小指側の側面が当たる、横幅がきつい、と感じることが多いなら幅広タイプ。

みっつ目、甲の押さえ。紐をふつうに結んだだけで甲の上面が押されて痛い、靴べらを使わないと足の甲がつかえて入りにくい、という人は甲高タイプです。

そして、長く立ち仕事をした日や夕方に、足の前のほう、指の付け根あたりが横に広がって靴がきつくなる感覚がある人は、開張足ぎみ。前足部の横アーチがゆるみ、足の幅が前方で広がっている状態です。

このセルフチェックはあくまで傾向をつかむための目安で、医学的な診断ではありません。けれど「自分はおそらく幅広で、少し扁平ぎみだ」とあたりがつくだけで、靴選びの精度はまるで変わります。以下、タイプ別に見ていきましょう。

【幅広(2E〜4E)タイプ】窮屈さから、まず解放される

日本人の足は、欧米の靴の標準木型(ラスト)に比べて幅広・甲高の傾向がある、と昔からよく言われます。実際、海外ブランドのスニーカーを履くと小指が当たる、という40代は多い。そういう人がまず頼るべきは、最初からワイズ展開を持っているブランドです。

筆頭はニューバランスでしょう。多くのモデルでD・2E・4Eといった複数のワイズが用意されており、同じ型番でも自分の幅を選べる。幅で悩んできた人が「帰ってくる」と表現するのは、決して気のせいではないのです。私たちが以前、外反母趾の観点から990v6を取り上げたのも、この懐の深さゆえでした。

国産勢も心強い。久留米のゴム技術を出自に持つムーンスター(月星)は、日本人の足を前提にした幅と甲のゆとりで知られ、スニーカーから革靴調の一足まで、幅広でも窮屈になりにくい設計が多い。スポーツの現場で鍛えられたアシックスも、標準でややゆとりがあり、ワイドラスト(幅広木型)のモデルを選べば、長時間歩いても前足部が締めつけられにくい。

幅広タイプが避けたいのは、つま先が鋭く絞り込まれた、いわゆるシャープな木型の靴です。長さで合わせると小指が必ず当たり、かといってワンサイズ上げれば今度は踵が抜ける。幅で困っている人は、長さを上げて幅を稼ぐのではなく、最初から幅のある靴を、本来の長さで履く。これが鉄則です。

【甲高タイプ】"締めつける"のではなく、"包んで"もらう

甲が高い人の悩みは、幅広とはまた少し違います。横幅は普通でも、足の甲が上に盛り上がっているため、紐を締めると甲の上面が圧迫され、長く履くと甲の筋がじんじんしてくる。革靴で甲が痛い、という経験のある人は、たいていこのタイプです。

甲高タイプに向くのは、甲の押さえ方を自分で調整できる靴です。第一に、紐の本数(シューホール)が多く、甲のどこをどれだけ締めるかを細かく加減できるもの。第二に、面ファスナー(ベルクロ)やストラップで、甲の一点に紐の圧が集中しないもの。第三に、アッパーが伸びの効く素材で、足の甲を「締めつける」のではなく「包み込む」ように追従してくれるものです。

この三番目の条件で、キャンバス(帆布)のスニーカーは実は甲高と相性がいい。固い革と違い、履き込むうちに甲の形へやわらかく馴染んでいくからです。後で触れますが、PRO-Kedsをはじめとするキャンバススニーカーが甲高の人に意外と楽なのは、ここに理由があります。

また、紐の通し方ひとつでも甲の圧は大きく変わります。甲の高い部分だけ紐を緩め、その上下を締める通し方にするだけで、痛みがすっと消えることがある。これについては別記事「紐の通し方を変えるだけで別次元の履き心地に」で詳しく扱っているので、甲高で悩む人はそちらも併せて読んでみてください。

【扁平足・アーチ低下タイプ】足の裏を、"支える"という発想

土踏まずのアーチが低い、あるいはつぶれぎみの扁平足タイプは、長く歩くと土踏まずから踵にかけてだるく疲れやすい傾向があります。アーチは、歩くときに地面からの衝撃を受け止めるばねの役割を担っているので、それが弱いと、衝撃が足裏や膝に直接響きやすいのです。

このタイプの靴選びは、幅や甲よりも「足裏をどう支えるか」が主役になります。狙いたいのは、土踏まずの部分がしっかり盛り上がってアーチを下から支えるインソール(中敷き)を備えた靴、あるいは後から支えるインソールを足せる、中敷きの外せる靴です。

ローテクなキャンバススニーカーの多くは、薄く平らな中敷きしか入っていません。だからこそ私たちは以前、「ペラペラのローテクスニーカーが雲の上に化けるインソール5選」という記事で、アーチサポート付きの中敷きへの入れ替えを強くお勧めしました。扁平足ぎみの人にとって、この一手はサイズ選びと同じくらい効きます。手持ちの一足を捨てる必要はなく、中身を入れ替えるだけで足裏の支えは作れるのです。

疲労がとくに気になる日のために、厚いクッションでアーチと踵を包む、いわゆるリカバリーシューズを一足持っておくのも賢明です。ただし繰り返しになりますが、立っているだけで土踏まずが強く痛む、しびれるという場合は、靴で対処する前に整形外科で一度診てもらってください。扁平足にもいくつかの種類があり、靴やインソールで快適になるものと、そうでないものがあります。

【開張足・前足部が広がるタイプ】と、外反母趾への橋渡し

夕方になると足の前のほうが横に広がってきつくなる、指の付け根のあたりにタコや痛みができやすい──こうした開張足ぎみのタイプは、足の指の付け根を横につなぐ横アーチがゆるみ、前足部が扇のように広がっている状態です。日本の中高年男性にはかなり多いと言われます。

このタイプが選ぶべきは、つま先まわり(トゥボックス)にゆとりがあり、指を窮屈に閉じ込めない、丸みのある木型の靴です。前足部を圧迫しないことが第一で、ここでも幅広向けに挙げたニューバランスやムーンスター、アシックスのワイドモデルが頼りになります。逆に、見た目はかっこいいけれどつま先が鋭く尖った靴は、開張足には向きません。

そして開張足が進むと、しばしば親指が外側に曲がる外反母趾(がいはんぼし)へとつながっていきます。ここまで来ると靴選びはより慎重さが要りますが、その具体的な処方については、ニューバランス990v6を題材にした「外反母趾の聖地」の記事で一足ぶん掘り下げているので、思い当たる人はそちらを入り口にしてください。本記事では、開張足の段階で「つま先にゆとりのある靴を選ぶ」という予防の一手を強調するに留めます。

では、PRO-Kedsはどの足型のための靴なのか──正直な位置づけ

ここまで足型別に靴を見てきて、PRO-Keds愛好家として最後に正直に書いておきたいことがあります。PRO-Kedsは、どんな足型も万能に救う特効薬ではありません。

PRO-Kedsのロイヤル系が踏まえるアメリカの木型(ラスト)は、極端な幅広向けではなく、標準からやや余裕のある程度のつくりです。だから、極端な4E級の幅広さんや、強い扁平足の人にとって、箱から出したそのままの状態が完璧かと言えば、正直そうではない。

けれど、PRO-Kedsには二つの強みがあります。ひとつは、アッパーがキャンバスであること。固い革と違い、履き込むほどに足の幅と甲の形へやわらかく馴染んでいく。つまり、標準よりやや幅や甲のある人でも、時間をかけて自分の足の形に育てていける懐の深さがあります。これは甲高タイプの項で触れた通りです。

もうひとつは、中敷きを入れ替えられること。ローテクなぶん中敷きは薄く平らですが、だからこそアーチサポートのインソールを足せば、扁平足ぎみの人の足裏もしっかり支えられる。素の状態の弱点は、ひと手間で補えるのです。

要するにPRO-Kedsは、標準的な足型の人にはそのまま、幅・甲・アーチに少し癖のある人には「馴染ませる」「中身を足す」というひと手間とセットで、長く付き合える一足です。足型に合わせて靴を一足ずつ買い替えるのも一つの正解ですが、一足を自分の足に育てていくという楽しみ方も、また大人のものではないでしょうか。

40代の男が、自分の足型を知るとき。それはおそらく、人生で初めて自分の足と正面から向き合う瞬間です。長さだけを気にして靴を選んできた30年を経て、ようやく、幅を、甲を、土踏まずを意識する。

足は、その人がどれだけ歩き、どれだけ立ち、どんな日々を送ってきたかを、形にして記録した場所です。幅が広いのも、甲が高いのも、アーチが落ちたのも、すべては歩いてきた証なのです。その足型を知り、それに合う一足を選ぶ。あるいは、手持ちの一足を自分の足に育てていく。

足元には、あなたが歩いてきた時間そのものが宿っている。それを丁寧にいたわってやれることが、酸いも甘いも噛み分けた40代の、ひとつの作法なのだと思うのです。

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