皆婚社会は異常ではない
自称「独身研究家」がおかしなことを書いている。
2040年、日本に押し寄せる「半数が単身」の衝撃 「みんなが結婚」こそが異常だった https://t.co/MgFmzX7Y2F
— PRESIDENT Online (@Pre_Online) December 15, 2019
「江戸時代には生涯未婚者は、都市にも農村にも多かったし、明治維新から高度経済成長期の皆婚時代のほうがむしろ異常です。でもファミリー層は、自分たちこそが標準だと思っているため、自分の領域が侵食されていると恐れているんです」
江戸時代やそれ以前に生涯未婚者が多かったのは、避妊や人工妊娠中絶の技術がなかったため、皆婚になれば人口爆発→食糧危機が必至だったためである。明治以降は西洋の技術の導入と貿易拡大によって多くの人口を養えるようになったので、皆婚に近づいて人口も大幅に増加したたわけである。
要するに、貧しかったから皆婚になれなかったのであり、江戸時代のように貧しくないのに皆婚ではなくなりつつある現代の方がむしろ異常である(その原因の一つがフェミニズム汚染)。
自称独身研究家の論理に従えば、
平均寿命が長いのは異常
殺人が少ないのは異常
なので、医療や治安の水準を引き下げてもOKということになってしまう。
同様の主張に「専業主婦は歴史的には異常」があるが、昔は夫婦がフルタイムで共働きしていたのは、労働生産性が低かったため、そうしなければ生活していけなかったためである。高度経済成長によって労働生産性と実質賃金が上昇して片働きでも家族の生活が成り立つようになれば、妻が稼得労働から解放されて家事育児や余暇活動に時間を使うようになるのはむしろ自然なことであり異常ではない。産業構造変化によって職住近接から職住分離になったことも、稼得労働と家事育児への特化を促進した。
(フェミニズムは稼得労働を家事育児からの解放とみなし、男に隷属させられない「おひとりさま」の人生を奨励する狂気の思想である。フェミニストはpublic enemyである。)
標準か異常かは経済社会環境によって変わるので、過去の標準が現在の標準になるとは限らない。過去の標準を現在に実現しようとすれば、貧しい社会に逆戻りすることもあり得る(それが現状)。
分析力不足なのか商売のためなのかは不明だが、この自称独身研究家は他にも誤った情報を発信しているので注意してもらいたい。
こちらも参考に。
繁殖に成功することは、人間を含むあらゆる生物の究極の目標である。人間は進化の歴史の中でそのようにデザインされているのだ。それが命というものの意味だ。
1を下回った韓国の出生率「他国と違う形で進んでいる」:朝日新聞デジタル https://t.co/QHNpdr954P
— 朝日新聞 国際報道部 (@asahi_kokusai) May 26, 2019
人間の基本的な本能に生存と再生産があるが、生存できない状態では再生産も考えられない。韓国では子を産み育てる年齢層の生存が脅かされている」
