Wassit? ― プログレ/フュージョン ライナーノーツ 2025年8月第2週
2025年8月第2週にリリースされるプログレッシブ・ロック/プログレッシブ・メタル/フュージョンの新譜から3作品を紹介。
極悪テクニカルデスコア・バンドAversions Crown、
劇的シンフォニックメタル・バンドMeteora、
新世代プログレッシブ・メタルコアバンドDreamwake。
今回はそれぞれの作品を「バンド」「ジャンル」「アルバム」の3つの切り口からレビューした。
8月5日(火)
Aversions Crown『A Voice from the Outer Dark』
ーーAversions Crownとは?
2009年にオーストラリア・ブリスベンで結成されたテクニカルデスコア・バンド。
宇宙や終末をテーマにした壮大な世界観と高速・ヘヴィーなサウンドで注目を集め、現在までに4枚のアルバムと1枚のEPをリリース。
ーーテクニカルデスコアとは?
デスメタルとスラッシュメタルの融合から生まれたデスコアサウンドに、複雑なリフ展開・高速ブラストビート・変拍子などテクニカルな要素を加えたスタイル。ボーカルはグロウル(唸るような低音)やピッグスクイール(豚の鳴き声のようなシャウト)などを使い分ける。
ーー『A Voice from the Outer Dark』とは?
新ボーカルにAlex Teyen(元Black Tongue)を迎えてリリースされる全3曲収録のEP。高速・重低音サウンドと凶悪咆哮が、聴く者を押しつぶすかの勢いで迫ってくる。先行シングル「A Voice from the Outer Dark」は、AIが人類を排除し、支配しようとする世界からの内なる声をテーマにしている。
8月8日(金)
Meteora『In This Silence』
ーーMeteoraとは?
2010年にハンガリー・ブダペストで結成されたシンフォニックメタル・バンド。クラシック音楽のようにドラマチックで壮大なサウンド、トリプルボーカル(Noémi Holló(クリーン)、Atilla Király(ミドル)、Máté Fülöp(グロウル))が絡み合う唯一無二の存在感が特徴。これまでに3枚のフルアルバムをリリース。
ーーシンフォニックメタルとは?
クラシックや映画音楽的要素とメタルを融合させたジャンル。
ストリングス、ピアノ、クワイアなどオーケストレーションの重厚感とオペラティックな女性ヴォーカルの叙情性が特徴。
代表バンドは、Nightwish、Epica、Within Temptationなど。
ーー『In This Silence』 とは?
タイトル曲「In This Silence」を含む全4曲を収録したEP。
先行シングル「Free」は、女性ボーカルNoémiの透明感のある力強い歌声から、抑圧や支配の中にあっても精神の自由は奪われないという強い意志を歌ったドラマチックな一曲だ。
Dreamwake『The Lost years』
ーーDreamwakeとは?
2019年にアメリカ・コネチカット州ニューへイブンで結成されたプログレッシブ・メタルコアバンド。テクニカルなプレイスタイル、グロウルとクリーンボーカルを使い分ける多彩なボーカル、シンセサイザーやサックスを導入した大胆なサウンドで評価を得ている。
ーープログレッシブメタルコアとは?
ヘヴィメタルとハードコアの融合ジャンル、メタルコアにプログレッシブ要素を加えたスタイル。テクニカルな演奏、グロウル&クリーンボーカル、複雑な構成と変拍子、重厚なブレイクダウンが特徴。
代表バンドは、Periphery、Animals as Leadersなど。
ーー『The Lost Years』 とは?
2022年にリリースされたデビューアルバム『Virtual Reality』から3年ぶりとなるニューアルバム。先行シングル「Oasis」は幻想的なシンセと激重リフ、サックスが交錯するドラマティックな一曲。他にも「Afterglow」、「Heatwave」など全12曲収録。前作からさらに進化したサウンドに期待。
Outro
3作品とも先行シングル段階でのレビューだが、どの作品も期待値は高い。
Aversions Crownは音の塊に圧倒され、
Meteoraは希少なトリプルボーカルに心躍り、
Dreamwakeはバンドのルックスも相まって“オシャレなメタル”といった雰囲気。
新作のリリースが楽しみだ!
