気づいたら資産形成できていた話:「いつの間にか富裕層」
プロメテウスインベストメント合同会社、資産管理会社を経営しています。ファイナンシャルプランナーとしての業務として、資産形成の方法について質問を受けます。金融相談を受けていると、多くの人が他人の実践方法や経験に興味を持つのは自然なことだと思います。
「いつの間にか富裕層」って言葉があるんですよ。知ってますか?
「資産運用をして富裕層になろう!」
という言葉を聞くと、資産運用とは一部の成功者が目指すものだと思うかもしれません。
しかし、私の場合、資産運用はあくまで手段であり、目的ではありませんでした。結果として資産形成ができたものの、特別なことをしたわけではなく、ただ給与の余剰資金を投資に回していただけでした。
資産形成は目的ではなく、あくまで手段
私は会社員として長く働いてきましたが、コツコツ投資のスタイルです。老後の不安を少しでも減らすために、長期的に資産を増やしておこうという程度の考えでした。資産運用で一攫千金を狙うギャンブラー的スタイルは性に合いませんでしたから。
お金は働いて得るもの、つまりインカムこそが基本です。仕事に全力投球で打ち込んでいました。その大前提は変えずに、生活費を差し引いた余剰資金をすべて投資に回すことで、少しずつ資産を増やしていきました。
「投資をするだけでギャンブルでしょ?」って勘違いしている人が多いのですが、日本も世界も経済成長を目指しています。経済成長には、GDPや資産として株価時価増額を指標に用いており、その数値を増やすことを目的に国家は動いています。
つまり、株式運用は “生活の基盤” とも言える存在であり、投資と捉えないほうが良いとさえ思っています。
基本は「ほったらかし投資」
頻繁に売買を繰り返すと、時間も手間もかかる上に、手数料や税金の負担が増えます。現在のネット証券は、売買手数料が無料だったり、信託報酬料が激安ですが、当時はとても高かったんです。株式の売買手数料は、当時3%もあったんですよ。そのため、私は基本的に「買ったら放置」のスタイルを貫きました。
投資だと思わず、 ”生活の基盤” と考えて、のんびりと、積み立て貯金をするように、積み立て株式購入を続けます。
具体的には、インデックスファンドを中心に長期投資を行い、相場が上がろうと下がろうと淡々と積み立てを続けました。マーケットの動きに一喜一憂せず、「20年後に増えていればいい」と割り切ることで、精神的な負担も少なく済みました。
資産運用の成果が高い人は、証券口座にほとんどアクセスしない人、あるいは既に亡くなった人だという話もあります。
つまり、運用を始めたら、長期間ほったらかすことがベター。私も、概ねこれに該当します。投資を始めたのは約30年前。当時はほとんど何もしていませんでした。
数年前からは、毎日確認するようになりましたが、それ以前は資産管理もかなりズボラでした。一般的にはマメな方ですが、自分としては、ほったらかし状態と振り返っています。
余剰資金はすべて投資へ
資産形成の鍵は、「余剰資金を投資に回すこと」でした。ボーナスや昇給分も含め、余剰資金があれば可能な限り投資に回しました。娯楽や交際費を抑えることなく、好きなだけ使って、それでも残ったお金は、全額投資商品を買っていました。
無理に生活費を削るのではなく、あくまで「使わなくても問題ないお金」を投資に回すことが前提です。結果として、収入が増えるにつれて投資額も増え、それが資産形成につながりました。
「いつの間にか富裕層」
このワードは、野村総合研究所(NRI)が、日本における純金融資産保有額別の世帯数と資産規模をまとめた報告書に明記されています。
インパクトある「いつの間にか富裕層」
ワクワクするワーディングですね!
さて、NRIのレポートによると、
近年の株式相場の上昇を受け、運用資産が急増したために富裕層となった層で、NRIではこれを「いつの間にか富裕層」と定義しました。
年齢は40代後半から50代、職業としては主に一般の会社員で、従業員持株会や確定拠出年金、NISA枠の活用を通じて、運用資産が1億円を超えたケースが多く見られます。
レポートによると「いつの間にか富裕層」に、ごく一部の資産形成達成者という位置付けではなく、多くの会社員が文字通り、いつの間にか、つまり何もしないで、富裕層になっていると表現されています。何もしないとは、コツコツ積立投資のことなんですよ。
日本中、資産を持つ人がとても増えていることがレポートからの現実です。
とはいえ、「自分の周りにそんな人がいないよ」と思った方は、実は、あなたの周囲の人たちも資産形成に成功していても、それを口にしていないだけかもしれません。だって、お金のことは人に話さないでしょ。
投資家仲間と話していると、保有金額を公開している人が多いので、驚くほど多くの「いつの間にか富裕層」の方に出会います。
まとめ
気づいたら資産が増えていた、、、それは、特別なスキルがあったわけではなく、ただ「余剰資金を投資に回し、ほったらかしにした」ことの積み重ねでした。
資産運用は、富裕層を目指すためのものではなく、人生の選択肢を増やすための手段のひとつです。
会社員としての収入をベースにしながら、無理なく投資を続けることで、結果的に資産形成ができる。そんなシンプルな考え方が、長期的な資産運用の鍵なのかもしれません。
お読みいただきありがとうございました。
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