「安物買いの銭失い」に陥る日本の節約論への違和感
先日、ビットコインの勉強会に参加してきました。もちろん勉強会そのものも非常に有意義だったのですが、その後の懇親会でのお酒の席が、これまた非常に面白い時間となりました。
話題は、日々の生活費や節約について。そこで自然と話題になったのが、いわゆる「ラテマネー」です。
「ラテマネー削減」に異議あり
一般的に、資産形成や節約を語る上でラテマネーは不必要なものであり、極力削るべきだというのが教科書通りの教えです。ラテマネーとは日々の何気ない少額の出費のこと。
「コンビニには行かない」
「マイボトルを持ち歩いてカフェ代を浮かす」
これらは、お金を貯めたい人、節約大好きな人たちにとって必須のアクションとされています。資産を形成するためには、必ずラテマネーを削減しなければならないと資産形成の教科書には書いてあります。……知らんけど(笑)。
しかし面白いことに、この日の懇親会に参加したメンバーは全員、このセオリーを真っ向から否定したのです。
「いやいや、ラテマネーは使わなきゃダメでしょ!」
私自身、過去のnoteで「ラテマネーを削るな」という主旨の記事を書いたことがあります。その時は、世間の常識とは違う、特殊なことを言っているかもしれないなとか、あまり共感されないだろうなと思っていました。
しかし、今回集まった常識に縛られない、良質な変態個人投資家たちには、見事に同感してもらえたのです。
投資家は生活費にもリターンを
なぜ今回のメンバーはラテマネーを削ることに否定的だったのかな。それは、個人投資家という生き方をしていると、金融商品だけでなく、日々の生活支出に対しても、必ずリターンを得るという感覚が備わっているからだと思います。この発見は、個人的にも少し嬉しいものでした。
投資とは本来、出した金額以上のリターンを得るために行うものです。つまり、極限まで節約して支出をしないということは、一切の投資をしていないのと同じこと。投資をしてないんだからリターンは当然ありませんよね。
例えば、お気に入りのカフェで楽しむ、いつもの抹茶ティーラテは、単なる飲料代ではありません。そこで得られるリラックスした時間、静かな環境で読書をする自己投資の時間、あるいは新しいアイデアを思いつくための余白を買っているのです。
先にお金を使っちゃった方が、後でそれ以上のものを回収しようというモチベーションに繋がると、私はそう考えています。先行投資をして、自分の活力や能力を高めるものです。
しかし、とにかく削ることを美徳とする日本の節約論においては、この自分への先行投資という感覚があまりないのかもしれませんね。
教科書を無視して家も車も買う
お金の大小は関係ありません。支払う金額に対して、それ以上の価値が返ってくるかを見極める視点は、数百円のラテでも、数千万円の家でも全く同じと考えています。
だから、日々の小さな支出で、生きたお金を使えるかどうかは、人生における大きな買い物の決断にも直結しています。生きたお金を使ってリターンを得るという考え方は、少額のラテマネーにとどまらず、もっと大きな支出にも当てはまるんですよ。
一般的な資産形成の教科書には、「資産形成期の行動として、住宅と自動車は買ってはいけない」と書かれています。持ち家ではなく賃貸に住み、車は所有せずにカーシェアやレンタカーで済ませるのが合理的だ、と推奨しているのです。
しかし、我が家はその教科書を完全に無視して、住宅も購入しましたし、自動車も数年おきに買い替えています。まったくセオリー通りではありませんが、我が家は、資産形成よりも日々の生活を楽しむことに重きを置いているので、これで正解でした。
安物買いの銭失い
もちろん、無計画に散財しているわけではありませんよ。個人投資家の観点から見れば、家も車も投資の一部として考えています。
例えば、現在住んでいる家の立地は、人気の街です。車も有名ブランドを選ぶようにしています。なぜか? それは、住みたい街のマンションは資産価値が下がりにくく、人気車種は買い替え時の下取り価格、つまりリセールバリューが非常に高いからです。
つまり、購入時の価格だけでなく、将来手放す時の価値まで含めた実質的な減価償却を常に意識しているのです。
安いものを買って使い捨てるのと、高いものを買って高く売ることの比較では、結果的な実質負担額が変わらないことはたくさんあります。
それなら、日々の生活でクオリティの高いものを選ぶのは当然の選択でしょ。減価償却費を生活の中で常に意識すると、質の良いものを効率よく利用することができるんです。
古くから言われる「安物買いの銭失い」という名言は、まさに真理を突いています。高価なものを買う贅沢を、むやみやたらに否定して、安物を買っている人は、トータルで損をしているように感じています。
極限まで支出を削る生活は、一見すると無難で安全に見えます。しかし、それではお金を失わない代わりに、新しい経験や出会いというリターンを得るチャンスをすべてドブに捨てているということです。実は、機会損出という一番のリスクを選んでいるんですよ。
極限の節約により無難な人生が過ごせる一方で、適度な散財と投資からは、豊かな人生が過ごせます。私は、無難より豊かを選びます。
のびのびと生活を楽しもう
ラテマネーという小さな支出の話から、家や車といった投資の話にまで飛躍してしまいましたが、根本の考え方は同じです。
端的に言うと、ラテマネーなんてどうでもいいじゃんが本音です。その場で欲しいものがあれば、ケチケチしないで、楽しもうよ!
支出を極限まで抑えることや、慎ましく生きること、あるいは、元を取らなきゃといった細かい計算に縛られるよりも、のびのびと生活を楽しむこと。これこそを人生の優先順位の第一位に置きながら、これからも豊かにお金と付き合っていきたいと思います。
そんな一般ウケしない独自の哲学を持つ、価値観の合う変態投資家たちとの懇親は、何よりも楽しく、最高の時間でした。
いいなと思ったら応援しよう!
NPO法人DaredemoHeroへ寄付します。
私の人生に大きな転機となった団体で里親支援を続けています。
子どもたちの教育資金に活用させていただきます。あなたのチップをお届けします。ご協力お願いします!
ホームページ→ https://daredemohero.com