夫婦での資産管理の方法
友人から夫婦のお金の管理について質問があったので、我が家の例を踏まえて、noteに書いておきます。
金融に関するご相談にのるとき、必ず確認することがあります。それは、「この資産は、あなた個人の話ですか? それともご夫婦、あるいはご家族全体の話ですか?」という点です。
実は、ここが資産形成の成否を分ける最初にして最大の分岐点になると思っています。
多くの相談者さんは家族のためと考えていらっしゃいますが、聞いてみるとパートナーの資産状況を全く把握していなかったり、給料も知らなかったり、お財布が完全に別々でブラックボックス化していたりすることが少なくないんです。
特にこれから教育資金がかかるお子さんがいるご家庭において、家計の全体像が見えてる方と見えていない方では、相談やアドバイスに違いが出てくることがあるからです。
資産運用は「家族全体のバランスシート」で考える
投資や資産管理において最も重要なのは全体最適だと思います。
例えば、夫がリスクを取って株式投資をしているなら、妻は堅実に現金を厚く持つ。これらを合わせれば、家計全体としてはミドルリスク・ミドルリターンの理想的なポートフォリオとなります。我が家はこのパターンです。
しかし、お互いの資産を知らずに、二人ともリスクを取りすぎてしまったり、逆に二人とも現金のままでインフレリスクに無防備だったりすると、家計全体の効率は著しく下がります。
また、将来を見据えた時、相続税も考えておく必要があります。どちらか一方に資産が偏っていると、万が一の相続発生時に多額の税金が発生したり、納税資金に困ったりするリスクがあります。
だからこそ、資産管理は個人戦ではなく、家族全体を含めたチーム戦として考える方がベターです。
チーム化の前提条件は良好な信頼関係
ただし、この家族単位での資産管理には、高いハードルが一つあります。それは、夫婦間での情報開示と、将来にわたる信頼関係が前提になるということ。ちゃんと話し合える関係ですね。
夫婦仲が悪かったり、職が安定しなかったり、将来的に離婚の可能性を少しでも感じていたりする場合、財布を一つにすることはリスクですから。
できるなら、すべての資産をガラス張りに公開して、円満に話し合えることが、資産最大化への夫婦のルールかもって思っています。
我が家の事情
我が家の例をあげます。 偉そうにアドバイスなどしている立場ですが、私たちの夫婦も最初から足並みが揃っていたわけではありません。むしろ、正反対でした。今でも正反対のままなんです。投資スタイルの話ですよ。
私はどちらかと言えば金融リテラシーに関心が高く、リスクを取ってアクティブに投資を行うことに躊躇がないタイプ。
一方で、妻は典型的な現金至上主義。投資=ギャンブル=怖いものという感覚が根強く、1円でも元本が減ることを極端に嫌います。典型的な日本人タイプです。
私がいくら長期投資の優位性や複利の効果を説いても、彼女の不安は消えません。これは良し悪しではなく、性格や価値観の違いです。無理強いすれば、夫婦喧嘩になるので、あまり強制はしないことにしました。
そこで、お互いの性格を否定せず、むしろその違いを利用したハイブリッドな資産管理としました。
妻の預金通帳はへらない
我が家のルールはシンプルで、下記の通り。
生活防衛資金はすべて妻名義の日本円で確保する。
妻の収入(給与・パート代)には一切手を付けず、全額妻の口座へ貯蓄する。
日々の生活費、カード支払い等の支出は、すべて「夫名義」の口座から引き落とす。
この仕組みの最大のポイントは、妻の通帳残高は絶対に減らないので、安心感を作ることができる点です。 支出として住宅費、食費、生活費などは家族カードで、私が稼いだお金(夫の口座)から支払われます。妻の口座は、入金のみで出金がありません。当然、妻の通帳の数字は毎月増え続けます。
こうすることで、妻はお金が減る恐怖から解放され、精神的な安定を得ることができます。
守りが固まるからこそ、攻めが可能になる
妻の口座でガチガチの安全資産を日本円で確保されているからこそ、私(夫)の資産は躊躇なく投資に回せるのです。
家族全体で見れば、現金比率は妻の口座で十分に担保されています。そのため、夫名義の資産については、暴落のリスクがある株式や投資信託にフルベットしても、家計全体としてはバランスが保たれているのです。
現在、夫名義口座の現金は、クレカの引き落とし分しかなく、ほぼすべてを証券口座で投資しています。私が多少リスクを取って失敗しても、妻の口座が無傷なので、家族として生活が危うくなることはない、そんな管理をしています。
相続まで見据えた方法
この方法は、将来の相続対策としても理にかなっています。
夫は外で仕事、妻は家庭を守るみたいな昭和的な価値観が結婚当時はありました。だから、妻は専業主婦で、私の稼ぎのみで家計をやりくりしていました。夫が大黒柱として稼ぎ、資産も夫名義になりがちです。
しかし、これでは夫が亡くなった際、妻に多額の相続税がかかる可能性があります。 だから、日々の生活費を夫が全額負担し、妻自身の収入を妻名義で蓄積していくことは、長い時間をかけた合法的な資産の分散になります。
投資を始めて30年。ライフスタイルの変化に応じて変更はしてきましたが、結局この形に落ち着きました。
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一般的には共働きで、夫用、妻用、家計用と分けて、家計用として両者で話し合った金額を入れる方法をとっているご夫婦が多いようですね、我が家は、あまり聞かないタイプの夫婦のやり方だと思いますが、何かの参考なれば。
今日の内容は、書籍「会社員を辞める怖さ、乗り越えたあとの幸せ」に下記のように記されています。ぜひ、全文は、書籍にてご覧ください。

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