【投資戦略】債券派の私がポートフォリオにビットコインを組み込んだ理由
先日、ビットコインの勉強会に参加してきました。
仮想通貨やビットコインと聞くと、「なんだか怪しい人たちの集まりなのでは?」と感じる方もいるかもしれませんね。そのイメージは大体合っていますよ。会場には、良い意味での変態たちがいます。これで4回目の勉強会参加ですが、いつも投資オタクたちが勢揃いしています。
しかし、彼らはただのギャンブラーではありません。驚くほど博学で、深い金融知識を持つ個人投資家たち。もしビットコインに対して漠然とした悪いイメージを持っているとすれば、それは単なる情報不足です。彼ら変態投資家たちは、圧倒的な情報量と確固たるロジックを持って市場と向き合っています。
知らないで怖がらずに、知ってから怖がりましょうね。
今日は、その勉強会と懇親会での気づき、そしてなぜ私が今、ビットコインを買い増ししたのかについて書いてみます。
資産取り崩し期のポートフォリオ戦略
私は現在、資産形成期でなく、給与収入のない資産取り崩し期です。そのため、株価暴落による不安を極力排除すべく、金融資産では債券比率を高めに設定しています。
ここ数年、株式市場は急激な物価上昇に伴う大きな恩恵を受けていますが、債券中心の私はその波に乗れていません。資産が急激に拡大して、ウハウハな友人たちを、少し羨ましく思いながらものんびりと眺めているのが現状です。
それでも、ある程度保有しているインデックス投信や個別株がそれなりに上昇してくれたおかげで、金融資産総額は何とかキープできています。
そんな折、昨年保有していた外国社債1本が償還を迎え、まとまったキャッシュがドルで振り込まれました。基本的には同じように外国社債を買い直したのですが、これを機にポートフォリオ全体を見直しました。長年ずるずると保有していたETFや金を思い切って売却したりしました。
また、手元に残った現金の一部は、自分が代表を務める資産管理会社の役員借入金にしました。法人資産は個人資産としてはカウントしないため、一時的に自分個人の資産を減らすという手段も取ってみました。
この一連の資金移動とポートフォリオの見直しの中で、メイン運用とは別枠で行う少額のサテライト投資枠として、ビットコインを買い増ししてみました。
変態投資家たちとの熱い夜
ビットコイン買い増し購入にあたり、個人資産の98%をビットコインに集中させているという強者、ウィルフリーマンさんに相談に乗ってもらいました。
ウィルさんの投資哲学については、ご本人が出版されている書籍をぜひクリックを。無料で読めます。
勉強会後の懇親会に参加していたのは、講師のウィルさんとビットコインナー達。個人投資家の集まりです。
食事の席での話題は、
「従来の4%ルールによるFIRE理論は、今の日本では正しくない」
「モンテカルロシミュレーションを用いて、年齢や市況に応じた正確な資産額を算出すべきだ」
「今後のインフレ率を考慮した年間支出の増加は、絶対にシミュレーションに盛り込まなければ破綻する」
このような、高度な金融論議が熱く交わされました。彼らは仮想通貨というボラティリティ(変動幅)の波に乗りながらも、根底には極めて緻密なライフプランニングの視点を持っていたのです。
なぜ今、ビットコインなのか?
周囲からは「まこさんは手堅い債券投資家ですよね」とよく言われます。そのため、私がビットコインを持っていると話すと、意外に思われることが少なくありません。
たしかに、会社員時代は仮想通貨には否定的でした。仮想通貨の値上がり益は雑所得に分類されるため、総合課税で利益が出れば出るほど累進課税で最大半分が税金で持っていかれてしまうからです。そのデメリットの印象が強すぎました。
会社員を退職した後は、住民税非課税なので、当然所得税も払っていません。だから、仮に仮想通貨で利益が出ても、累進課税での低レベルが適応されます。
そして、これからの時代における代替資産としての価値や将来性をフラットに見つめ直したとき、ビットコインは十分に投資の対象になり得ます。
一般的に最大のネックであった雑所得扱いについても、近い将来、申告分離課税、つまり一律20.315%へと法改正される可能性が高まっており、これが実現すれば大きなメリットに転じます。
手堅い投資家と思われがちな私ですが、この30年の投資歴の中で、FX、為替、先物取引、信用取引、外国株など、ありとあらゆる投資手法に一通り手を出してきました。なぜなら、実際に自分の身銭を切って経験してみないと、その本質は絶対に分からないと確信しているからです。今回のビットコイン購入も、その経験則に基づいたものです。
初心者の方へ伝えたいこと
私が主催している金融勉強会でも、仮想通貨の話題は出ます。しかし、私は自分の口から「仮想通貨は買うべきだ」と推奨することはありません。参加者には投資初心者の方も多いため、できれば避けた方がいいとすら伝えています。
理由は明確で、一つはボラティリティが大きすぎて、初心者のメンタルでは耐えきれない可能性が高いこと。もう一つは、私自身がビットコインの長期保有という点において、まだ経験が乏しいからです。自分が心から納得し、長期間経験していないものを他人に勧めるのは無責任だと考えています。
資産形成のフェーズにいる方への王道のアドバイスとしては、 株式インデックス投資をコア(核)とし、余剰資金の数%で個別銘柄を買うスタイルが理想的です。
逆に、若者の資産形成期には債券投資はしない方が良いです。iDeCoや企業型DCの商品選びで、値下がりが怖いからと安全性の高い定期預金や債券ばかりを選ぶ人がいますが、それではインフレに負けて実質的な資産価値が目減りしてしまいます。
私が債券比率を高くしているのは、あくまで資産形成が終了し、取り崩し期に入っているからですよ。つまり増やすことを控えて、守ることを重視しているからです。
投資の選択肢は、年齢や資産額、ライフステージによって変化します。まずは自分の現在地を正確に把握し、食わず嫌いをせずに学ぶこと。変態投資家たちの夜から学んだその教訓を胸に、これからもフラットな目線で市場と向き合っていきたいと思います。
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