「富裕層」と「大富豪」は何が違うのか。再現性のあるお金の話
先日、友人と他愛もない会話をしている中で、「トランプで大貧民をやろうよ」という話になりました。
「まこさんは大富豪なんでしょ?」という笑い交じりの問いに、「私は富裕層ですが大富豪じゃないよ」と言い返しました。
ん? この言葉の違いなんだろう?
富裕とは単体であまり言わないけど、富裕層のように後ろに「層」をつけて使っている。一方で、大富豪、富豪とは言うけれど、大富豪層、富豪層という言葉は使わない。
こんなことを考えてみます。
イメージの違い
私の持つ富裕層のイメージは、会社役員、医師、投資家などです。あるいは、会社員として堅実でスマートに資産を形成・防衛している現代的なイメージ。
一方、富豪のイメージはクルーズ船や豪邸、プライベートジェットを持つような、規格外で派手なライフスタイルといったものです。
誰でもなれるのかと問われれば、富裕層は会社員でコツコツと真面目に働くことで誰でもなれると思います。再現性があるものです。私や私の友人たちが実際になれているからです。
けど富豪となると、なれる人はごく僅かの人で、再現性がないものです。一代で上場企業を築くなど、ごく限られた可能性しかありません。または、100億円規模の資産家に生まれるなど再現性がないので、なろうと思ってなれるものではないものです。
お金の出所については、富裕層は、給与や事業収入、投資による金融資産が資金源。一方、富豪は、膨大な土地や金品の遺産、大企業のオーナー御曹司、石油などの資源を保有しているのが、お金の出所ってイメージです。

富裕層は客観的 大富豪は主観的
富裕層という言葉は、客観的なビジネス・金融用語なんだと思います。 FP(ファイナンシャルプランナー)実務やシンクタンクである野村総合研究所の定義では、純金融資産保有額が1億円以上を富裕層、5,000万円以上を準富裕層と線引きしています。つまり、一定以上の資産を持つ人々の階層を指す言葉です。

対して大富豪や富豪には、そうした明確な数値の基準がありません。 莫大な財産を持つ規格外の個人を指しているようです。テレビドラマや映画など、人物のスケール感を強調する際に使われる、極めて主観的な表現なのです。
何をもって富豪とするかは、それぞれの人が持つイメージによって違うものなのでしょう。ここまで書いてきたイメージは私個人のイメージを書いていますので、人によっては感じ方は違うと思います。
階層と個人
なぜ富裕層とは言うけど、富豪層とは言わないのかな。
辞書を調べてみると、富裕という言葉単体は、「財産が多くて豊かなこと」という状態を意味しています。だから、人間の集団を指すためには、マーケティング用語のように「層」という言葉を補ってあげる必要があるんですね。
一方で、大富豪は状態ではなく、それ自体で個の存在って感じがします。だから、わざわざグループ化して大富豪層と呼ぶと、日本語として不自然なのでしょう。
階層を表すのが富裕層、圧倒的な個人を表すのが大富豪、って感じのようですね。
FIREという現実
この言葉の違いを考えていて強く感じたのは、FIRE(経済的自立と早期リタイア)という概念が一般化したことによる、現代のお金に対する価値観の変化です。
昭和の時代、お金持ちといえば、宝くじに当たるか、相続や土地成金といった、まさに大富豪のイメージがありました。
しかし現在、インデックス投資による長期的な資産運用、生活費の最適化、そして4%ルールに基づいた合理的な資産の取り崩し計画。これらを学び、実践することで、富裕層や準富裕層といった階層は、決して夢物語ではなく、計画と実行によって到達可能な現実的な目標へと変化しています。
富豪にはなれないけど、富裕層にはなれそうですもんね。
私自身、会社員という安定を手放す怖さを乗り越えてセカンドライフを楽しんでいますが、それは富豪になったからではなく、富裕層になったからです。
言い換えると、富裕という状態になったからだと思います。自分の人生に必要な資産を論理的に計算し、経済的な基盤を整えたからこそ得られた自由です。
一握りの大富豪を夢見るのではなく、誰もが達成可能な富裕層や準富裕層という階層になるための行動を起こすだけなんです。
リベ大の両学長は5,000万円以上の準富裕層を大金持ちではなく、小金持ちと命名して、誰もルールに則り行動すれば到達可能と話しています。私もその通りだと思います。
正しい行動するだけなんですよね。
トランプには「革命」があるけれど
トランプゲームの「大富豪」が面白いのは、同じ数字のカードを4枚出すことで革命が起き、一気に上下がひっくり返るというドラマチックなルールがあるからです。大貧民が一夜にして大富豪になる、そのギャンブル性がゲームを白熱させます。
しかし、現実の資産形成においては、そのような革命は必要ありません。むしろ、投資の世界で一発逆転の革命を狙うのは非常に危険です。
現実の富裕層への道のりは、毎月の積み立てや、合理的な税金対策、そして日々の暮らしの最適化といった、決して派手ではない堅実な一手を出し続けることで、誰でも達成可能なものです。
「富裕層」と「大富豪」は何が違うのか? って問いで考えてみたのですが、お金持ちになりたいって願う人は、富豪になりたいけどなれっこないと諦めているのかもしれませんね。お金持ちって、準富裕層や富裕層くらいなら、再現性があるので達成できるんですよ。
富裕層と富豪を間違えているから、最初から資産形成を諦めているって考えると、行動しようとしない人の心理がわかったような気がしました。
再現性のある道を選ぶだけで、人生は十分に変わるんだから。
今日のnote記事、富裕層と大富豪の違いをAIにまとめてもらうと下記のようになりました。

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