Cursorを使ったら開発速度が変わった話|CSVをMarkdown表に変換するWebツールを作ってみた
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「Cursorを使えばコーディングが速くなる」
こういう話、よく聞きますよね。
ただ、実際にどのくらい速くなるのか。
本当に使いやすいのか。
逆に、人間が確認しないと危ない部分はどこなのか。
気になったので、実際に小さなツールを作って試してみました。
今回作ったのは、CSVテキストを貼り付けるとMarkdown表に変換するWebツールです。
感想だけではなく、
・何が速くなったのか
・どこでCursorが便利だったのか
・逆に人間が確認すべきところはどこかこのあたりも分けて書いていきます。
何を作るのか
今回作るのは、CSVをMarkdown表に変換するシンプルなWebツールです。
たとえば、以下のCSVを入力します。
name,age,role
Alice,30,Engineer
Bob,25,Designerすると、以下のようなMarkdown表に変換します。
| name | age | role |
|------|-----|------|
| Alice | 30 | Engineer |
| Bob | 25 | Designer |note記事や技術メモを書いていると、表を作りたい場面があります。
ただ、毎回手でMarkdown表を書くのは地味に面倒です。
列数が増えると、区切り線を整えるだけでも少し手間がかかります。
そこで今回は、CSVを貼り付けるだけでMarkdown表に変換できるツールを作ります。
HTMLとJavaScriptだけで動くので、サーバーもNode.jsも不要です。
index.htmlをブラウザで開くだけで使える構成にします。
事前準備
まずはCursorを使える状態にします。
Cursorのインストール
Cursorは、AI機能を統合したコードエディタです。
VS Codeに近い操作感で使えるため、普段VS Codeを使っている人なら比較的入りやすいと思います。
インストール手順は以下です。
① https://cursor.com にアクセス
② 「Download」ボタンをクリック
③ お使いのOS(Mac / Windows / Linux)を選択
④ ダウンロードしたファイルを実行してインストール
⑤ 起動後、GitHubアカウントなどでサインイン料金について
Cursorには無料で使えるHobbyプランがあります。
ただし、無料プランではAIリクエストや補完機能に上限があります。
頻繁にAI機能を使う場合は、有料プランの検討が必要になる場合があります。
今回のように、小さなHTML / JavaScriptツールを試しに作る程度であれば、まずは無料プランで十分です。
料金や制限は変更される可能性があるため、実際に使う前に公式サイトで確認してください。
作業フォルダを作成する
任意の場所に作業フォルダを作成します。
例:
csv-to-markdown/その後、Cursorで以下の操作をします。
File → Open Folder作成したフォルダを開けば準備完了です。

実際の進め方
ここから、実際にCursorを使ってツールを作っていきます。
やることは大きく分けて5つです。
STEP 1|Cursorに最初の依頼を投げる
STEP 2|生成されたコードをファイルに保存する
STEP 3|ブラウザで動作確認する
STEP 4|変換ミスを見つけて修正依頼を出す
STEP 5|最後に人間がコードを確認する順番に進めます。
STEP 1|Cursorに最初の依頼を投げる
Cursorのチャットパネルを開きます。
Macなら Cmd + L、Windowsなら Ctrl + L で開けます。
環境やバージョンによって異なる場合があるため、開けない場合はCursorのショートカット設定を確認してください。
チャットパネルを開いたら、以下をそのまま貼り付けます。
CSVテキストを貼り付けるとMarkdown表に変換する
シンプルなHTML/JavaScriptツールを作ってください。
要件:
・1ファイル(index.html)で動く構成にする
・左側にCSV入力エリア、右側にMarkdown出力エリア
・変換ボタンを押すと変換される
・コピーボタンで出力をクリップボードにコピーできる
・シンプルなデザインでOKここで大事なのは、最初から詰め込みすぎないことです。
最初から、
・CSVの細かい例外対応
・デザイン調整
・ダークモード
・ファイルアップロード
・履歴保存
・エラー表示まで全部入れようとすると、コードが一気に複雑になります。
まずは「CSVを貼る → Markdown表に変換する」だけに絞る方が、あとから修正しやすいです。
STEP 2|生成されたコードをファイルに保存する
Cursorが index.html のコードを生成してくれます。
生成されたコードは、以下のどちらかで保存します。
・チャット上の「Apply」ボタンを押す
・コードをコピーして index.html に貼り付ける今回は1ファイルで動く構成なので、作成するファイルは index.html だけです。
この時点で、HTML・CSS・JavaScriptが1つのファイルにまとまった状態になります。
STEP 3|ブラウザで動作確認する
保存した index.html をブラウザで開きます。
index.html をブラウザにドラッグ&ドロップMacの場合は、ターミナルから以下でも開けます。
open index.html画面が開いたら、CSVを貼り付けて変換ボタンを押します。
name,age,role
Alice,30,Engineer
Bob,25,DesignerMarkdown表が出力されれば、まずは成功です。
STEP 4|変換ミスを見つけて修正依頼を出す
実際に触ってみると、細かい問題が出てきます。
たとえば、以下のようなものです。
・カンマを含む値が正しく処理されない
例:"田中, 太郎"
・空行があると変換結果がおかしくなる
・ヘッダーの区切り線の幅が揃っていない
・空白セルの扱いが想定と違う
・改行コードの違いで動作が変わるこういう問題を見つけたら、そのままCursorに修正依頼を出します。
たとえば、以下のように依頼します。
CSVの値にカンマが含まれる場合、
ダブルクォートで囲まれている値を正しく処理できていません。
例:
"name","memo"
"田中, 太郎","テスト"
この形式にも対応できるように修正してください。ここでもコツがあります。
修正依頼は1つずつ出すことです。
複数の問題をまとめて投げると、どこを直したのか分かりにくくなります。
また、別の箇所が壊れる可能性もあります。
まず1つ修正する。
動作確認する。
次の修正を依頼する。
この流れの方が安全です。
STEP 5|最後に人間がコードを確認する
Cursorが作ったコードが動いたとしても、最後は人間が確認します。
特に確認したいのは以下です。
・入力値をそのまま innerHTML に入れていないか
・エラー時に何も表示されないコードになっていないか
・コピー処理が失敗した場合の表示があるか
・CSVの例外パターンにどこまで対応しているか
・不要に複雑な処理が入っていないかとくに注意したいのは、innerHTML とユーザー入力の組み合わせです。
ユーザーが入力した文字列をそのまま innerHTML に入れると、XSSの原因になる可能性があります。
今回のようにローカルで自分だけが使うツールなら大きな問題になりにくいですが、Web上に公開する場合は必ず確認した方がよいです。
また、クリップボードAPIにも注意が必要です。
navigator.clipboard.writeTextこの処理は、ブラウザや実行環境によって動作条件があります。
うまく動かない場合は、HTTPS環境やlocalhostで動かすなどの確認が必要です。

Cursorで速くなった点
実際に使ってみて、速くなったと感じた点を整理します。
① 初期コードの作成が速い
【実体験】
「index.htmlを作って」と依頼してから、
動くコードが出るまで約3分でした。自分でゼロから書いた場合、HTML構成、CSS、JavaScriptの処理を考える必要があります。
簡単なツールでも、20〜30分くらいはかかることがあります。
Cursorを使うと、まず動くたたき台をすぐに出せます。
ここが一番大きいです。
② エラー修正が速い
エラーメッセージをそのままCursorに貼ると、原因と修正案を出してくれます。
このエラーは何が原因ですか?
修正案も出してください。このように聞くだけで、かなりの確率で原因の見当をつけてくれます。
もちろん最終確認は必要ですが、「このエラー何だろう」と検索して回る時間はかなり減ります。
③ 関数の意味をすぐ説明してくれる
生成されたコードの中で、
この関数は何をしていますか?と聞くと、その場で説明してくれます。
知らない書き方や、読みにくい処理が出てきたときに便利です。
コードレビュー前の理解にも使えます。
④ UIのたたき台を作りやすい
たとえば、以下のような依頼も自然文でできます。
左側に入力欄、右側に出力欄を置く
2カラムのレイアウトにしてください。
ボタンは少し目立つようにしてください。
全体はシンプルで見やすいデザインにしてください。CSSを細かく書かなくても、まず見た目のたたき台を作れるのは便利です。
あとから、
余白を広げてください
ボタンを中央に寄せてください
スマホでも見やすくしてくださいのように追加で調整できます。
逆に人間が確認すべき点
Cursorは便利ですが、出てきたコードをそのまま信用しすぎるのは危険です。
動くコードが正しいとは限らない
今回のツールでも、実際に以下のような確認ポイントがありました。
・CSVの空白セルをどう扱うか
・ヘッダーなしCSVの場合にどうするか
・改行コード(\r\n と \n)の違いに対応できるか
・ダブルクォートで囲まれたカンマを処理できるか
・余計な空行を無視できるか「動いた」だけでは不十分です。
自分が想定している入力パターンで、ちゃんと動くか確認する必要があります。
セキュリティや入力チェックは人間が見る
Cursorが生成するコードは、「まず動くこと」を優先している場合があります。
そのため、セキュリティ面は人間が確認した方がよいです。
特に注意したいのは、以下のような処理です。
innerHTML + ユーザー入力ユーザーが入力した内容をそのままHTMLとして画面に出すと、XSSの原因になる可能性があります。
ローカルで自分だけが使うなら大きな問題になりにくいですが、Webに公開する場合は話が変わります。
公開するなら、textContent を使う、入力値をエスケープするなどの対策を確認した方が安全です。
仕様が曖昧だと余計な機能が増える
Cursorにふわっと依頼すると、便利そうな機能を追加してくれることがあります。
たとえば、
表っぽくしてください
使いやすくしてくださいのように依頼すると、意図していない機能が追加される場合があります。
・列の並び替え
・ソート
・ファイルアップロード
・履歴保存
・デザイン切り替え便利ではありますが、最初から機能が増えすぎると確認が大変になります。
最初はシンプルに作って、必要になったら足す方が安全です。
正直な評価
今回使ってみた感想を整理すると、こんな感じです。
【速くなったこと】
・初期コード作成 ★★★★★
・エラー修正 ★★★★☆
・UIたたき台 ★★★★☆
・関数の説明 ★★★★★
【変わらないこと】
・動作確認 → 人間がやる
・セキュリティ確認 → 人間がやる
・仕様を決める → 人間がやる
・最終レビュー → 人間がやるCursorは、コードを書く速度をかなり上げてくれます。
特に、最初のたたき台を作るスピードはかなり速いです。
小さなツールであれば、「まず動くもの」を作るまでの時間はかなり短くなります。
ただし、Cursorが代わりに全部判断してくれるわけではありません。
何を作るのか
どこまで対応するのか
そのコードで本当に安全なのか
実務で使って問題ないのかこうした判断は、結局人間がやる必要があります。
実務で使うなら、こう考える
Cursorは、エンジニアの仕事を丸ごと奪うというより、手を動かす部分をかなり速くしてくれる道具だと感じました。
たとえば、以下のような作業にはかなり向いています。
・小さなWebツールのたたき台作成
・既存コードの修正案作成
・エラー原因の調査補助
・関数や処理内容の説明
・CSSやUIの調整
・READMEやコメントの作成逆に、以下は人間側の仕事として残ります。
・要件を決める
・仕様の優先順位を決める
・セキュリティを確認する
・動作確認をする
・公開してよい品質か判断するなので、Cursorは「全部任せる相手」ではなく、作業スピードを上げる相棒として使うのがよさそうです。
ChatGPTで確認してほしいポイント
この記事を参考にする場合は、実際に使う前に以下の点を確認してください。
① Cursorの現在のバージョンと
最新機能に変更がないか
② Hobbyプランの無料枠や制限内容に
変更がないか
③ navigator.clipboard.writeText の
ブラウザ対応状況に変更がないか
④ CSVパースのライブラリ(PapaParseなど)を
使った方がよいケースはないか
⑤ Cursor以外のAIエディタ(Windsurfなど)との
現時点での比較公式サイトはこちらです。
https://cursor.com料金や機能は変更される可能性があるため、実際に使う前に公式サイトで確認するのがおすすめです。
まとめ
今回は、Cursorを使って、CSVをMarkdown表に変換するWebツールを作ってみました。
作ったものはシンプルですが、Cursorの便利さを試すにはちょうどよかったです。
特に便利だったのは、以下です。
・最初のコード作成が速い
・エラー修正の相談がしやすい
・コードの意味をその場で聞ける
・UIのたたき台を自然文で作れる一方で、以下は人間が確認する必要があります。
・動作確認
・例外パターンの確認
・セキュリティ確認
・仕様の判断
・最終レビューCursorを使うと、たしかに開発速度は上がります。
ただし、「速く書ける」ことと「正しいものができる」ことは別です。
AIに任せるところと、人間が見るところを分けて使う。
これが一番現実的だと思いました。
小さなツール作成から試すと、Cursorの便利さがかなり分かりやすいです。
免責事項
この記事は、筆者が実際に試した内容をもとに作成しています。
ただし、文章の一部にはAIによる補正・構成調整を加えています。
そのため、仕様、料金、手順、コードの正確性については、必ず公式情報や実際の環境で確認してください。
また、本記事を参考にしたことによって発生したトラブル、損害、料金発生、情報漏えい等について、筆者は責任を負いかねます。
実務で利用する場合は、社内ルールやセキュリティポリシーを確認したうえで、自己責任でご利用ください。

Smart IT & AI Hubの全記事はこちらにまとめています。
カテゴリ別に整理しているので、気になる記事がすぐ見つかります。
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