AIで始める議事録整理|NotebookLMで会議メモ・資料・文字起こしを整理してみた
Smart IT & AI Hub|AIという名の刃を、今日も抜く。
この記事はSmart IT & AI Hubが公開しているコンテンツです。
他の記事は目的別インデックスからどうぞ。

会議が終わった後の議事録作成、しんどいですよね。
「音声を聞き返す時間がない」
「メモがバラバラで整理できない」
「決定事項とTODOを分けるのが面倒」
こういう場面、かなり多いと思います。
そこで今回は、NotebookLMを使って、会議メモ・資料・文字起こしを整理し、議事録のたたき台を作る方法を試してみました。
ただし、完全自動化の話ではありません。
NotebookLMはかなり便利ですが、決定事項や担当者、期限の確認は人間が見る必要があります。
この記事では、便利だった使い方だけでなく、人間が確認すべきポイントもあわせて整理します。
この記事でやること
この記事では、会議に関する情報をNotebookLMに入れて、議事録のたたき台を作ります。
使う情報は、たとえば以下です。
・会議の文字起こし
・事前資料
・会議中のメモ
・関連するPDFやGoogleドキュメント
・参考URLこれらをNotebookLMに入れたうえで、以下をAIに整理してもらいます。
・会議全体の要約
・決定事項の抽出
・TODO、担当者、期限の整理
・未決事項の洗い出し
・社内共有用の議事録たたき台作成最終的な議事録をAIに丸投げするのではなく、AIに整理してもらい、人間が確認して仕上げるイメージです。
NotebookLMとは
NotebookLMは、GoogleのAIノートツールです。
アップロードした資料や貼り付けたテキストをもとに、要約、質問回答、整理、アイデア出しなどができます。
通常のAIチャットと違うのは、自分が追加したソースをもとに回答してくれる点です。
たとえば、会議の文字起こしや資料を入れておくと、その内容をもとに、
・この会議の要点は?
・決定事項だけ出して
・TODOを表にして
・未決事項を整理してといった質問ができます。
議事録作成との相性はかなり良いです。
NotebookLMでできること
NotebookLMでは、ノートブック単位でソースを追加できます。
追加できるソースには、以下のようなものがあります。
・テキスト貼り付け
・PDF
・Googleドキュメント
・Googleスライド
・WebページURL
・YouTube URL
・音声ファイル会議メモや文字起こしをそのまま貼り付けるだけでも使えます。
さらに、会議資料のPDFやGoogleドキュメントを追加しておくと、資料と発言内容をまとめて整理しやすくなります。
利用上限・料金について
NotebookLMは、Googleアカウントがあれば利用できます。
無料で使える範囲もありますが、ノートブック数、ソース数、チャット回数、Audio Overviewの回数などには上限があります。
また、Google AIの有料プランやGoogle Workspaceのプランによって、利用上限や機能が変わる場合があります。
この記事執筆時点では、無料で試せる範囲でも議事録整理の検証には十分使えます。
ただし、料金や上限は変更されることがあるため、実際に使う前に公式ヘルプで確認してください。
公式ヘルプはこちらです。
https://support.google.com/notebooklm事前に用意するもの
今回は、以下を用意します。
・会議の文字起こしテキスト
Zoom、Teams、自動文字起こし、手動メモなど
・会議資料
PDF、Googleドキュメント、Googleスライド、URLなど
・会議中に書いたメモ
箇条書きでOK全部そろっていなくても大丈夫です。
文字起こしだけでも要約はできます。
会議資料だけでも整理はできます。
メモだけでもTODO抽出には使えます。
ただし、情報が多いほど整理しやすくなります。

手順
ここから実際の流れです。
やることは、大きく分けると以下です。
STEP 1|会議ごとにノートブックを作る
STEP 2|ソースを追加する
STEP 3|全体要約を出す
STEP 4|決定事項だけ抽出する
STEP 5|TODOを表で整理する
STEP 6|未決事項を洗い出す
STEP 7|議事録のたたき台を作る順番に進めます。
STEP 1|会議ごとにノートブックを作る
まず、NotebookLMで新しいノートブックを作ります。
① notebooklm.google.com にアクセス
② 「+ New notebook」をクリック
③ ノートブック名を会議名・日付で設定ノートブック名は、後から見返しやすい名前にします。
たとえば、以下のような名前です。
2026-06-05 週次定例
2026-06-05 A社定例MTG
2026-06-05 障害対応振り返り基本は、会議ごとに1ノートブックが分かりやすいです。
ただし、毎週行う定例会議の場合は、あえて「週次定例」という1つのノートブックにまとめる方法もあります。
その場合、過去の決定事項や経緯を横断して確認しやすくなります。
STEP 2|ソースを追加する
ノートブックを作ったら、会議に関する資料を追加します。
① ノートブックを開く
② 「Add source」または「ソースを追加」をクリック
③ 会議メモ、文字起こし、資料などを追加する追加するものは、以下のような内容です。
・文字起こしテキストを貼り付ける
・会議資料のPDFをアップロードする
・GoogleドキュメントのURLを追加する
・参考URLを追加する
・会議中のメモを貼り付ける文字起こしは、きれいに整形していなくても使えます。
ただし、発言者名、固有名詞、サービス名などが大きく間違っていると、後の要約やTODO抽出にも影響します。
最低限、以下だけは軽く確認しておくとよいです。
・参加者名
・会社名
・システム名
・プロジェクト名
・日付
・期限
・数字特に期限や担当者は、議事録で重要になるので注意します。
STEP 3|全体要約を出す
ソースを追加したら、まずは全体要約を出します。
チャット欄に、以下のように入力します。
この会議全体の内容を3〜5行で要約してください。
何が議論されて、どこまで決まったかを教えてください。最初から細かい議事録を作らせるより、まずは粗い要約から入るのがおすすめです。
最初に全体像をつかんでから、
・決定事項
・TODO
・未決事項
・次回確認事項を分けて抽出した方が、整理しやすくなります。
STEP 4|決定事項だけ抽出する
次に、決定事項だけを抜き出します。
この会議で決定した事項だけを
箇条書きで抽出してください。
「検討中」「次回に持ち越し」「確認中」のものは
決定事項に含めないでください。ここで大事なのは、決定事項と検討事項を分けることです。
会議中には、以下のような曖昧な発言がよくあります。
・前向きに検討します
・いったんその方向で考えます
・次回までに確認します
・おそらくそれで進めますこれらをNotebookLMが「決定事項」として扱う場合があります。
そのため、出力された決定事項は、必ず元の発言と照合した方が安全です。
STEP 5|TODOを表で整理する
次に、TODOを表形式で整理します。
この会議内容からTODOを抽出して、
以下の形式で整理してください。
| TODO | 担当者 | 期限 | 備考 |
担当者や期限が明記されていないものには
「要確認」と入れてください。この指示を出すと、担当者や期限を表にして整理しやすくなります。
たとえば、以下のような形です。
| TODO | 担当者 | 期限 | 備考 |
|------|--------|------|------|
| 手順書の修正 | 田中さん | 6/10 | レビュー後に共有 |
| 見積内容の確認 | 要確認 | 要確認 | 次回会議までに確認 |ポイントは、担当者や期限が不明なものを無理に補完させないことです。
不明なものには「要確認」と入れておくと、あとから確認しやすくなります。
STEP 6|未決事項を洗い出す
次に、未決事項を整理します。
この会議で結論が出なかった事項、
次回に持ち越しになった事項を
箇条書きで出してください。
理由も分かれば一緒に記載してください。未決事項を出しておくと、次回会議のアジェンダにも使えます。
特に、以下のような項目は漏れやすいので、AIに洗い出してもらうと便利です。
・誰が確認するのか決まっていない
・期限が決まっていない
・判断に必要な情報が不足している
・関係者の確認待ちになっている
・次回会議で再確認することになっている未決事項を残しておくと、「前回何が残っていたっけ?」を減らせます。
STEP 7|議事録のたたき台を作る
最後に、ここまでの内容をもとに議事録のたたき台を作ります。
ここまでの内容をもとに、
社内共有できる議事録のたたき台を
以下の構成で作ってください。
・開催日時・参加者
・会議の目的
・決定事項
・TODO(担当者・期限つき)
・未決事項・次回検討事項出力された内容をそのまま使うのではなく、以下を確認します。
・参加者名が正しいか
・決定事項が正しいか
・TODOの担当者が正しいか
・期限が正しいか
・未決事項が漏れていないか
・言い切ってはいけない内容を断定していないかNotebookLMはあくまでたたき台作成用です。
最終的には、人間が確認してから共有するのが安全です。

注意点・人間が確認すべき箇所
NotebookLMは便利ですが、議事録作成を完全に任せるのは危険です。
特に以下は、人間が確認した方がよいです。
・文字起こしの誤字
・固有名詞
・担当者
・期限
・決定事項と検討事項の区別
・機密情報の取り扱い順番に整理します。
音声から直接完璧な議事録にはならない
NotebookLMは、基本的に追加したソースをもとに回答します。
そのため、会議音声そのものから、いきなり完璧な議事録を作るというより、文字起こしやメモをソースとして整理する使い方が現実的です。
音声
↓
文字起こし
↓
NotebookLMに投入
↓
要約・決定事項・TODOを整理
↓
人間が確認
↓
議事録として共有この流れにすると、かなり使いやすくなります。
文字起こしの誤字はそのまま影響する
文字起こしに誤字があると、NotebookLMの出力にも影響します。
たとえば、
鈴木さんが、
すず木さんのように文字起こしされていると、TODOにもそのまま出てくることがあります。
また、システム名や会社名、プロジェクト名が間違っていると、議事録としてかなり見づらくなります。
文字起こし後は、最低限以下だけでも確認しておくのがおすすめです。
・参加者名
・会社名
・システム名
・プロジェクト名
・日付
・期限
・金額
・重要な数字全部を丁寧に直す必要はありません。
ただ、議事録に残る重要な単語だけは、先に直しておいた方が後工程が楽になります。
決定事項と発言者の意図は人間が確認する
会議では、決定したように聞こえるけれど、実際には決定していない発言があります。
たとえば、以下のような発言です。
・前向きに検討します
・いったんその方向で考えます
・次回までに確認します
・おそらく問題ないと思います
・必要なら対応しますNotebookLMが、こうした発言を決定事項として抽出する場合があります。
そのため、決定事項として出力された内容は、必ず元の発言と照合した方がよいです。
特に、社外向けや上長報告に使う議事録では注意が必要です。
機密会議の資料投入前に社内ルールを確認する
会議資料には、機密情報や個人情報が含まれることがあります。
たとえば、以下のような情報です。
・顧客名
・担当者名
・メールアドレス
・契約情報
・金額
・障害情報
・社内の未公開情報
・セキュリティに関する情報NotebookLMを利用する前に、必ず自社のセキュリティポリシーやデータ取り扱いルールを確認してください。
Google Workspaceや企業向けプランでは、個人向けとはデータの取り扱いや管理機能が異なる場合があります。
実務で使う場合は、「使えるかどうか」だけでなく、どの情報まで入れてよいかを確認してから使うのが安全です。
実務での使いどころ
NotebookLMは、特に以下のような会議に向いていると感じました。
◎ 特に向いている会議
・定例会議
過去の資料やメモを積み上げて確認しやすい
・障害対応の振り返り
時系列、原因、対応、残課題を整理しやすい
・要件定義メモ
決定事項、未決事項、確認事項を分けやすい
・ベンダー打ち合わせ
参加者が多い会議でも要点を整理しやすい
・長時間会議
文字起こしをもとに要点を抜き出しやすい逆に、以下のような会議では注意が必要です。
△ 注意が必要な会議
・機密度が高い会議
社内ルールや契約上の制約を確認する必要がある
・文字起こしやメモがない会議
AIに渡す材料が少ないと整理しにくい
・発言のニュアンスが重要な会議
AIが意図を取り違える可能性がある
・決裁や契約に関わる会議
人間による確認が必須NotebookLMは、会議内容を整理する補助ツールとしてはかなり便利です。
ただし、最終的な判断や共有内容の確認は人間がやるべきです。
実際に使うときのおすすめプロンプト
ここからは、実務で使いやすいプロンプトをまとめます。
全体要約
この会議全体の内容を、3〜5行で要約してください。
何が議論されて、どこまで決まったかを中心に整理してください。決定事項の抽出
この会議で決定した事項だけを箇条書きで抽出してください。
検討中、確認中、次回持ち越しのものは含めないでください。TODO整理
この会議内容からTODOを抽出し、以下の表形式で整理してください。
| TODO | 担当者 | 期限 | 備考 |
担当者や期限が明記されていない場合は「要確認」と記載してください。未決事項の整理
この会議で結論が出なかった事項、次回に持ち越しになった事項を整理してください。
理由が分かる場合は、あわせて記載してください。議事録のたたき台作成
ここまでの内容をもとに、社内共有用の議事録たたき台を作成してください。
構成は以下にしてください。
・開催日時
・参加者
・会議の目的
・決定事項
・TODO
・未決事項
・次回確認事項確認漏れチェック
この議事録たたき台について、
確認漏れや曖昧な表現がありそうな箇所を指摘してください。
特に、担当者、期限、決定事項、未決事項を中心に確認してください。このあたりを使い回すだけでも、議事録作成はかなり楽になります。
ChatGPTで確認してほしいポイント
この記事を参考にする場合は、実際に使う前に以下の点を確認してください。
① NotebookLMの無料プランの上限に変更がないか
② Google AIプランやWorkspaceプランで
使える機能・上限に変更がないか
③ 対応しているソース形式に変更がないか
④ 日本語の要約・議事録整理の精度について
最新のアップデートがないか
⑤ 企業向けGoogle WorkspaceでのNotebookLMの
利用規約・データ保護方針に変更がないか公式ヘルプはこちらで確認できます。
https://support.google.com/notebooklmNotebookLMはアップデートが多いサービスなので、利用前に公式情報を確認するのがおすすめです。
免責事項
この記事は、筆者が実際に試した内容をもとに作成しています。
ただし、文章の一部にはAIによる補正・構成調整を加えています。
そのため、NotebookLMの仕様、料金、利用上限、対応ソース、データ取り扱い、各種手順の正確性については、必ず公式情報や実際の環境で確認してください。
また、本記事を参考にしたことによって発生したトラブル、損害、料金発生、情報漏えい等について、筆者は責任を負いかねます。
実務で利用する場合は、社内ルールやセキュリティポリシーを確認したうえで、ご自身の環境に合わせてご利用ください。
まとめ
今回は、NotebookLMを使って、会議メモ・資料・文字起こしを整理し、議事録のたたき台を作る方法を試しました。
やったことは以下です。
・会議ごとにノートブックを作成
・文字起こし、資料、メモをソースとして追加
・全体要約を作成
・決定事項を抽出
・TODOを表で整理
・未決事項を洗い出し
・議事録のたたき台を作成実際に使うと、議事録作成の最初の整理がかなり楽になります。
特に便利だったのは、以下です。
・長い文字起こしを短く要約できる
・決定事項とTODOを分けて整理できる
・未決事項を洗い出せる
・次回会議の確認事項を作りやすい一方で、以下は人間が確認する必要があります。
・文字起こしの誤字
・担当者名
・期限
・決定事項の正確性
・機密情報の扱い
・社外共有してよい内容かどうかNotebookLMは、議事録を完全自動で完成させるツールというより、議事録作成のたたき台を一気に作るツールとして使うのが現実的です。
会議後にゼロから議事録を書くのが大変な方は、まずは社内メモや定例会議の整理から試してみると使いやすいと思います。

Smart IT & AI Hubの全記事はこちらにまとめています。
カテゴリ別に整理しているので、気になる記事がすぐ見つかります。
次の実験は、もう決まっている。
もし刺さったなら、スキだけでも押してくれると嬉しい。
飛び上がって、次の実験に全力を注ぐ。
また会いに来てくれるなら、フォローしておいてくれ。
次も、AIに無茶ぶりしてくる。
Smart IT & AI Hub|AIという名の刃を、今日も抜く。

いいなと思ったら応援しよう!
ここまで読んでいただきありがとうございます。少しでも役に立った、また読みたいと思っていただけたら、応援してもらえると励みになります。いただいた応援は今後の記事づくりに活かします。