副業戦士コロちゃん 8.廃人いをかる
8.廃人いをかる
この物語は、一般企業に就職した副業戦士コロちゃんが、
副業に成功し、それに嫉妬した先輩たちの壮絶な攻撃と
戦った記録である。
検査部の「よしこさん」から内線がかかった。
彼女は優秀な技術者だった。
オレの開発したプリント板を装置に組み込み
「検査」をしてくれている。
オシロスコープは当たり前に使いこなし、半田付けも美しくこなす。
彼女もオレのプール仲間のひとりになっていた。
これには理由があった。
彼女は、オレの山梨の別邸に「8人の女性」を連れてきた、
SUVの持ち主である。
ただの宿泊費の節約だったのだが、
「コロちゃんが別荘に会社の若い女性を8人連れ込んだ」
に変換され、さらに、
「あのもてない村の村長が、酒池肉林!俺だって!」
妄想を膨らませた二人の男がいる。
「結婚願望丸出し」と「鼻毛くだし」である。
さらにまた、1000mの水泳でスリムになったオレを見て、
「私もスリムになる!」
と一緒のプールで泳いでいるだけなのに、
「あのもてない村の村長が、水着姿を!俺だって!」
妄想を膨らまた二人の男がいる。
「結婚願望丸出し」と「鼻毛くだし」である。
その二人は既に記したように悲惨な結末を迎えた。
プールについて行く = 女目当てのスケベ = 惨劇
という方程式が完成し、
会社の男は「来たくとも来れなく」なったのである。
男が来ない。超安全!(オレはいる。)
「私も行く!」
「私も!」「私も!」
国立の温水プールは、おれの大奥と化した!
「それは違うと想う💛」(byぷりん)
会社の女の子が入れ替わり立ち替わり来る、ダイエットを兼ねた、
気楽な社交場になったのである。
それをさておき、検査部の彼女、
ミノルタのカメラの宣伝の「宮崎美子」さんを
成長させたようなグラマーな女性なので、
「よしこさん」と呼ぶことにする。
「コロちゃん、チャネル4のオフセットが大きいの。」
「オシロでみたら、コロちゃんの基板が原因ぽくて。」
「みて💛!」
検査部に赴(おもむ)くと「よしこさん」は
「コロちゃんは、もっと自信をもたないと・・・」
恋愛の検査もしてくれる優しい母性の持ちぬしでもある。
仕事着の白衣の胸元が、大きさを支えきれず、🔶に割れてしまっている。
「よしこさん」は敏感だった。
「半田ごてで焼くわよ!」
オレの扱い方をよく知っている「よしこさん」であった。
調査の結果、配線のルートに問題があることがわかった。
その配線を切断し、別ルートにすると直った。
プリント板を削り配線を切断する図面と、
細い電線で別ルートで接続する図面を工務部に持参した。
工務部の部長はあの「織田信長」だ。
「切腹だ!」
とゲキリンにふれることは間違いない。
工務部では、プール仲間の「ここみちゃん」が
心配そうにオレを見ている。
「鼻毛くだし」改め「改造人間いをかる」は、
酸素不足で死にかけた金魚のように「口をぱくぱく」させている。
オレの施した改造で工務部はすこし静かになっていた。
しかし、よく見ると、目も、死んだ魚のように遠くを見つめている、
タバコの灰をオレのコーヒーに落とした件は
「信長」のゲキリンに触れ、
さらに「改造人間いをかる」は「廃人いをかる」に
魔改造されてしまっていたのである。
「信長」部長は
「すまなかったねえ・・・」
といった。
「医者には、あまり興奮しないようにと、
言われていたらしいのだが・・・」
「コロちゃ、いや、よねこ君、きみのせいではなよなあ・・・」
「さて、改造図面を見ようか・・・」
オレは一挙に緊張した。
「配線はされていた訳で、間違ってはいない・・・」
「正しい配線を切断して、迂回して再配線・・・」
「ふぅ~~む・・・はじめて見た・・・」
「君の評判は聞いていたが、改造まで完璧だな・・・よし!」
「あ、これで工場が動き、
コストが発生することは忘れないでくれたまえ。」
ゲキリンではなく、ちょっと褒められてしまった。
「コロちゃん💛」
後ろの席で「ここみちゃん」の頭の上で
ピンク色の💛が踊っているのに気づかないオレであった。
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