『螢火(ほたるび)』連載開始に寄せて
これは、ふたりの物語である。
ふたりは出会い、惹かれ合い、そして、離れた。
けれど、ふたりのあいだに確かに灯った、小さな火――
それはやがて、愛となり、祈りとなり、音となって、
誰かの心を静かに照らす「螢火」になった。
小さくても、儚くても、
消えてしまうその瞬間まで、懸命に輝くその火を、
あなたに、届けられたらと思います。
■ 目次(予定)
邂逅
前章 火影の音(ほかげのね)
後章 蛍の約束
別章 片耳の蛍落陽
薄暮
再会
残響(前半)
残響(後半)
融点
微光
宵色(よいいろ)
届かぬ歌
侵食
透明な嘘
軋み
境界
試練
融解
燈(ともりび)
微響
燈火(あかりび)
遠音(とおね)
静寂(しじま)
鎮魂歌(レクイエム)
螢火(最終章)
蛍の祈り(エピローグ)
次回より、本編を少しずつお届けしていきます。
どうか、そっと灯る光を、見つけていただけますように。
――燈りの遠音(あかりのとおね)
