ill という英単語の意味の広がり
英単語の「ill」は、単に「病気」という意味に留まらず、形容詞・名詞・副詞(接頭辞)として幅広い意味とニュアンスを持っています。特にアメリカ英語とイギリス英語でのニュアンスの違いや、フォーマルな表現としての性格が特徴です。
「ill」の広がりの概要は以下の通りです。
1. 形容詞としての「ill」(病気・具合が悪い)
深刻・長期の病気(特にアメリカ英語): ガンや心臓病など、重い病気や長期療養が必要な状況に使われることが多いです。
軽い病気(イギリス英語): イギリスでは風邪など軽い症状でも使われるため、米国よりも少し軽いニュアンスを含みます。
「sick」との違い: 「sick」は吐き気や短期間の風邪など、一時的な体調不良によく使われますが、「ill」はより堅い、深刻な表現です。
慣用句:
feel ill: 体調が悪い
fall ill: 病気になる(formal)
terminally ill: 末期の
mentally ill: 精神的に病んでいる
Kimini英会話 +4
2. 形容詞・名詞としての「ill」(悪い・悪・不都合)
「病気」から派生し、一般的に「不都合な」「悪い」「悪意のある」という意味で使われます。
ill effects: 悪影響
ill feelings: 悪感情、仲違い
ill will: 悪意
social/economic ills: 社会的・経済的弊害(名詞)
It’s an ill wind...: 「誰も得をしない(悪い)風はない(=どんな悪いことでも誰かには得になる)」という諺
WordReference.com +4
3. 副詞・接頭辞としての「ill」(悪い・不適当に)
「badly」や「unpleasantly」に相当し、主にハイフンで繋がれた複合形容詞として使われます。
ill-behaved: 行儀が悪い
ill-informed: 情報不足の、知識がない
ill-treated: 虐待された
ill-equipped: 準備ができていない
ill-considered: よく考えられていない
Oxford Learner's Dictionaries +4
4. 独特な副詞の用法(フォーマル・困難)
can ill afford (to do something): 「とても〜する余裕はない」という、強い否定を表す決まり文句。
ill at ease: 「不安で、落ち着かない(病気ではないが不快な様子)」


