現状からわかる迷いの正体と「変わること」への本当の恐れ
進学、就職、結婚などの大きな節目から、「コーヒーか、紅茶か」「残業するか、飲みに行くか」といった日常的なことまで、人生は「選んで行動する」ことの連続です。
そんなときにいちいち迷っていたら、なかなか前に進めません。
なんにせよ、やってみなければ結果がどうなるかわからないのですから、「どちらを選んだっていい」のです。
どんなに迷ったところで、後悔するときは後悔します。
むしろ迷いが多ければ多いほど、「あっちにすればよかったかな」と後悔する要素を増やすことになるでしょう。
ここは「後悔したくない」ではなく、「どれを選んでも、いいことはある」と考えましょう。
気持ちがラクになります。
迷う時間を減らせます。
同時に、「選んだ以上は一生懸命やろう。どんないいことがあるかを見つけよう」という気持ちになれます。
迷うことよりも大事なのは、やると決めたら、ほかの選択肢は意識の外に置いて、それを一生懸命やること。
そこにある喜びが必ず見出せます。
しいていうなら、「ご縁を感じたほうをやる」、それだけでいいのです。
枡野俊明(ますのしゅんみょう)氏の『小さな悟り──人生には「小さな答え」があればいい』より引用したこの話には、迷う私たちへの大事なヒントがあります。
そして続けるなら、『本当に大事なことは迷わない』とさえ言われています。
では、なぜ私たちは迷うのでしょうか?
それは 正解がわからないからではなく、
“現状を手放したくない” からではありませんか?
心のどこかで、
「今のままでも大きく困ってはいない。
だからわざわざ動かなくてもいい」
「変わらなくても、なんとなくやっていける」
「失敗したくない」
「危險を避けたい」
そんな感覚があるのかもしれません。
これが、人間が本来もつ ホメオスタシス(現状維持の力) です。
そして、いろいろな事に挑戦しようとするたびに周りの大人たちから、「あなたには無理」「なに夢みたいなこと言ってるの」と可能性を否定され、「好きなことをやって生きていけるのは限られた人間だけなんだから」と、挑戦すること自体に蓋をされる。
その結果、思い込みが募って『エレファントシンドローム』となり、さらに行動に移せなくなる。
けれど、その鎖は実体を持たず、世間体や周囲の価値観、そして自分の恐れが作り出した幻であることが多いのです。
その考えは、本当にあなたの考えたものですか?
そこに、どこか違和感はありませんでしたか?
🧀『チーズはどこへ消えた?』が映し出す“変化への反応”
ここで、有名な寓話『チーズはどこへ消えた?』を紹介します。
迷路の中で大好物のチーズを探す
二匹のネズミ(スニッフとスカリー)と
二人の小人(ヘムとホー)の物語です。
彼らは大量のチーズがある「ステーションC」を見つけ、
そこで安心しきって暮らします。
ところがある日、チーズは跡形もなく消えてしまいます。
このときの反応が、未来を大きく分けました。
■ ネズミたち
「チーズがない? じゃあ、また探そう!」
迷いなく、すぐに走り出します。
■ 小人たち
「誰かがチーズを動かしたんだ!」
「悪いのは自分たちじゃない」
「チーズが戻ってきてほしい……」
嘆き、怒り、原因探しにとらわれて動けません。
やがて小人のひとりは恐怖を振り切り動き出しますが、
もうひとりは最後までステーションCに固執します。
物語の問いはシンプルです。
どちらが新しいチーズを見つけられるか?
答えは、言うまでもありません。
“ステーションC”にとどまり続ける自分へ
『チーズはどこへ消えた?』ではステーションCにあったチーズが完全に消えています。
ですが、いま動けないあなたの周りには、まだ少しチーズが残っているかもしれません。
では問います。
あなたはそのチーズが尽きるまで、ステーションCにとどまり続けますか?
そのチーズが永遠にそこにあり続ける保証はありますか?
……こんなふうに書いている私自身、偉そうなことを言える立場ではありません。
これは 数年前の話でも、成功後の振り返りでもなく、まさに今の私の姿そのものです。
恐る恐るステーションCから一歩踏み出そうとしている、“現在進行形の私” です。
4人(二匹+二人)のキャラクターが示す、人間の4つの反応
物語に登場する名前には意味があります。
スニッフ(Sniff):変化の兆しを嗅ぎつける。
変化のにおいを嗅ぎ分ける("sniff out")能力を象徴。
スカリー(Scurry):気づいたら素早く行動する。
変化に直面したときに、すぐにすばやく行動に移す("scurry into action")様子を象徴。
ヘム(Hem):閉じ込める。変化を拒み、現状に固執する。
ホー(Haw):口ごもる。変化に戸惑い、感情的になる。
小人たちの名前は、英語の “hem and haw(ぐずぐずする)” に由来します。
物語の中で最初にステーションCを発見したとき、実は二匹のネズミたちは日頃からチーズの変化を観察し、危機への備えができていました。
しかし私は、どちらかというと変化に戸惑い行動をためらう小人側でした。
学んでいる“つもり”ではあった。
知識はあった。
でも変化を恐れ、現状維持にしがみつき、行動を先延ばしにしていました。
その結果、いまも思うように前へ進めず悩み続けています。
私はまだ迷路の途中にいます。それでも前へ進みたい。
だからこそ、同じように迷っている人の気持ちがわかります。
現状に違和感を抱えている人
将来が不安で、何をすればいいかわからない人
先に進みたいのに、一歩目が踏み出せない人
選択肢が多すぎて迷ってしまう人
私は、そんな迷いを持った人たちが少しでも減ればと思っています。
そしていつか、
『自由に、自分の才能で、社会に貢献できる生き方』
を選べる人が増えると信じています。
私はまだ迷路の途中です。
プロコーチの資格はあっても、スクール外での有料セッション経験はほとんどありません。
つまりまだ、私のセッションで人の役に立てられるという根拠や実績はありません。
そんな私が「人を導く」など、おこがましいと思われるかもしれません。
それでも、
誰かの心に小さな灯をともしたり、
ほんの少しでも癒しや希望を届けられるなら——
そんな思いで、このnoteを書きました。
おわりに──一歩目は、小さくていい
迷いは悪いものではありません。
それは、心が未来を見ているサインです。
一歩目は、大きくなくていい。
ほんの少しだけ、前へ進めればいい。
その小さな一歩が、
ステーションCを抜ける「あなた自身の変化」を生み出します。
今日も迷いながらで構いません。
それでも、あなたは確かに前へ進んでいます。

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