【脳卒中後遺症】歩行時の殿筋群の働きとは? ~歩行改善に向けたリハビリのポイント~
歩行は、単に足を前に出すだけの動作ではなく、全身の筋肉が連携してスムーズな動きを生み出す高度な運動です。特に、殿筋群(大殿筋・中殿筋・小殿筋)は歩行時の安定性や推進力を支える重要な役割を担っています。本記事では、歩行時の殿筋群の働きを詳しく解説し、リハビリのポイントも紹介します!
1. 殿筋群の構造と役割
① 大殿筋(だいでんきん)
▶ 役割: 股関節の伸展(後ろに蹴る動作)と安定性の維持
▶ 重要性: 立脚期で体を前方に押し出す推進力を生む
② 中殿筋(ちゅうでんきん)
▶ 役割: 片脚立ち時の骨盤の安定化(股関節外転)
▶ 重要性: 立脚中期で骨盤を支え、左右のバランスを取る
③ 小殿筋(しょうでんきん)
▶ 役割: 中殿筋と同様に骨盤を安定させ、歩行時のスムーズな重心移動を補助
▶ 重要性: 股関節の安定性を向上させ、歩幅を広げる助けとなる
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2. 歩行周期における殿筋群の働き
① 初期接地(Heel Strike) – 大殿筋がブレーキ役に
足が地面に接地するとき、大殿筋は股関節の過度な屈曲を防ぐために働きます。このフェーズでは、股関節の安定性が求められるため、大殿筋が適切に機能しないと、歩行時に前傾姿勢になりやすくなります。
⭐️ ポイント
大殿筋が弱いと、膝折れや、前方への倒れ込みが生じやすい。
② 立脚中期(Mid Stance) – 大殿筋・中殿筋・小殿筋が協調して骨盤を支える
片脚で体重を支える時間帯で、大殿筋と中殿筋、小殿筋が協調して骨盤を安定させる役割を果たします。これらの筋肉が弱いと、骨盤が傾いてしまい、トレンデレンブルグ歩行(麻痺側の骨盤が下がる歩行)や骨盤が後方へ退けてしまい膝関節のロッキングを引き起こします。
⭐️ポイント
立脚期中期の動作パターンでどこの出力が弱いのか見極め易く、それにより必要なトレーニングを検討することが出来ます。
③ 立脚終期(Terminal Stance) – 大殿筋が推進力を生む
体が前方に移動し、足が後ろに蹴り出される瞬間、大殿筋が強く働いて体を前へ押し出します。このフェーズで十分な力が発揮できないと、股関節を伸展位に保つことが出来ず体幹前傾や歩幅が狭くなり、歩行速度が遅くなる原因となります。
⭐️ ポイント
まずは股関節伸展の可動域を確保し股関節、体幹を伸展した状態を保てるようにすることが重要です。
まとめ
歩行時の殿筋群は、股関節の安定性、推進力、骨盤のコントロールに不可欠な役割を果たします。特に、大殿筋は立脚終期での推進力、中殿筋・小殿筋は立脚中期での骨盤安定に重要です。
歩行改善のポイント
⭕️殿筋群をバランスよく鍛えることが大切
⭕️立脚期の安定性を高めるリハビリを継続する
⭕️適切なトレーニングを行い、歩行の質を向上させる
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