離婚編 最終話 何もなくなったあとに、少しずつ戻ってきたもの
離婚が終わったあと。。。
正直に言うと、
「やっと終わった」
という気持ちと同時に、
ぽっかりと穴が空いたような感覚がありました。
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これでよかったはずなのに。
これで楽になるはずなのに。
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なのに、
なぜか心は軽くなりきらない。
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静かな部屋で、ふと思う。
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「これから、どうやって生きていけばいいんだろう」
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今までは、
どんなにつらくても
“夫婦”という形の中にいた。
でもそれがなくなった今、
自分がどこに立っているのか
分からなくなる瞬間がありました。
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夜になると、
急に不安になることもありました。
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「この選択で、本当によかったのかな」
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そんなふうに、
何度も自分に問いかけてしまう。
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でも同時に、
はっきりしていることもありました。
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もう、
あの頃には戻りたくない。
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あの空気。
あの言葉。
あの、息をひそめるような毎日。
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それだけは、
もう十分だと思いました。
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だから私は、
「正解かどうか」ではなく
「戻りたくないかどうか」で
自分の選択を支えることにしました。
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それでも、
すぐに前を向けたわけではありません。
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ある日は、
普通に笑えていたのに。
次の日には、
理由もなく落ち込む。
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少し進んで、
また戻る。
その繰り返しでした。
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「なんで私はこんなに弱いんだろう」
そう思う日もありました。
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でも、
あるとき気づいたんです。
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前に進むって、
一直線じゃなくていいんだって。
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戻ってしまう日があっても、
立ち止まる日があっても、
それでもまた歩き出せばいい。
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それだけで、
ちゃんと進んでいるんだと。
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少しずつ、
日常が変わっていきました。
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娘と笑う時間が増えました。
夜、ぐっすり眠れる日が増えました。
何もない時間を、
「怖い」と思わなくなっていきました。
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あんなに苦しかったのに。
あんなに自分を責めていたのに。
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少しずつ、
「大丈夫かもしれない」
そう思える瞬間が増えていきました。
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ある日、ふと。
心の中で思いました。
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「あのとき、よく決断したね」
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誰かに言われたわけじゃない。
でも、
初めて自分で自分に言えた言葉でした。
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完璧じゃなかった。
怖かった。
たくさん迷った。
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それでも、
あのときの私は、
ちゃんと前に進もうとしていた。
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その事実だけで、
十分だと思えました。
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もし今、
同じように苦しんでいる人がいるなら。
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すぐに答えが出なくてもいい。
強くなれなくてもいい。
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ただ、
自分の気持ちをなかったことにしないでほしい。
自分の気持ちに耳を傾けてほしい。
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その小さな声は、
きっとこれからのあなたを守るものだから。
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人生は、
思っているよりもゆっくり変わっていきます。
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でも、
ちゃんと変わっていきます。
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何歳からでも大丈夫。
どんな過去があっても大丈夫。
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少しずつでも進めば、
ちゃんと道はできていきます。
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私は、
あのとき見上げた空を忘れません。
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そしてこれからも、
自分の人生を、
自分で歩いていこうと思います。
