見出し画像

22歳になったミケ猫の話

うちには、22歳になる三毛猫がいます。名前は和ちゃん。

もう完全に、おばあにゃんです。寝ている時間は長くなったし、体重もかなり減りました。昔に比べれば、足取りもずいぶんゆっくり。でも、声だけは若い頃のまま。ごはんの時間になると大きな声で鳴きます。部屋のどこにいてもすぐわかるくらいに。

若い同居猫にだって、まだまだ負けません。近づいてきた相手に、目で圧をかける。ときどき猫パンチの構えまで見せます。軽くなった体で、ちゃんと意思表示をしてくれる。そういうところ、ほんとうに偉いと思います。

トイレも自分で行きます。足元がおぼつかないときもあるけど、ふらつきながらでもちゃんと歩く。3回に2回くらいはあきらめて途中でおしっこしちゃうけど、トイレに行こうという意志はいつも感じます。偉い。すごく偉い。

人生の半分以上を、この猫と一緒に暮らしています。 気づけば、僕の暮らしの一部というより、僕の一部みたいになっていて、毎日のどんな時間にも和ちゃんがいます。寝ていても、いなくても、そこにいる感じがします。

今日も和ちゃんは丸まって寝ています。静かで、背骨が浮いた背中。 でも僕が近づくと、目をぱちっと開いて、こちらをまっすぐ見ます。 そして、唐突に大きな声で鳴くんです。

「撫でろ」と言っています。間違いなく、そうです。

はいはい。撫でますとも。 今日もちゃんと、撫でます。 だって、今日もちゃんと、偉いから。

いいなと思ったら応援しよう!

皮肉屋ジョー🎭世の中まぜるな危険 牛乳を買います