寝たきりについて⑩〜栄養について〜
病棟看護師:二丁目夏子です。
寝たきりって、どんな状態になるのか
これまでに見てきたことをもとに、
イメージできるような記事を書いています。
今日は「栄養」について綴ります。
「寝たきりになると
だんだん口から食べられなくなる」
結論は、これです。
老化や認知機能の低下で、
自力で動くことが難しくなっても、
飲み込む力があって、
口を開けることができて、
食べ物だと認識できて、
空腹感がわかれば
口から食べることができます。
通常の食事が食べにくくなると
飲み込みやすい形態のつるんとした食事にしたり、
ごく少量でもカロリーが高い栄養食品を
選択したりします。(味は何種類かあります。)
一方、急に寝たきり状態になってしまう
病気や怪我などで、
意識がはっきりしない場合や
飲み込む力が極端に弱ってしまうと、
口から食べることができません。
鼻の穴から胃まで管を入れて
*経鼻胃管(けいびいかん)といいます*
その管から栄養剤(液体)を流す
「経管栄養」が行われます。
胃に皮膚を通じて直接管を入れる
「胃瘻」が作られて、
そこから経管栄養を行う場合もあります。
どちらにしても、
定期的に管を交換する必要があります。
管の交換には痛みが伴います。
経鼻胃管の交換は看護師が行う場合がほとんどです。
飲み込めない状態になっているのに
管をどうにかこうにかして
飲み込ませるのは、
とても辛い手技の一つです。
するんと飲み込める方はほとんどいません。
涙を流しながら、ゴックン ゴックンを繰り返します。
*胃瘻チューブの交換は医師が行います。*
さらに、経管栄養を行なってみたものの、
吐いたり、下痢を繰り返したり、
誤嚥性肺炎を繰り返したりすると、
経管栄養は断念されます。
そのような場合の栄養管理は
「高カロリーの点滴」で行われる場合が多いです。
太い静脈から点滴を行う場合や
皮下に点滴専用の器具(C Vポート)を埋め込んで
そこから行う場合がほとんどです。
こちらも、カテーテル感染のリスクや
カテーテルを自分で抜いてしまう危険があり、
決してノーリスクではありません。
また、体の拘縮が進んでいるケースや
血管に血栓が多い場合や、
血管が狭くなっている場合など
様々な要因で困難になってしまうこともあります。
そうなると、
いわゆる「点滴」を行います。
*目に見える血管に点滴の針を刺して点滴します*
こちらは、細い血管に点滴をすることになるので
「点滴が漏れる」ことが多くなって、
別な血管を探して、点滴をします。
認知機能が低下している方や
拘縮が強い方、
皮膚が脆い方は、
点滴を指す血管を探す段階で、
困難を極めます。
むくみが強い場合も同じです。
主治医から点滴の指示が出ても
どうしても困難な時は相談します。
主治医は、最終的に
できることはし尽くしたと説明します。
***今日はここまで***
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