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【灯りのカケラ:深雫】四十八滴『支えるための制度が、選ぶ制度になっていないか』



皆さまも一度は耳にしたことはありませんか。
《障害者雇用》という制度を。

今回は、この制度について考えてみたいと思います。



「障害者雇用」という言葉を目にするとき、
それは本当に“支え”として機能しているのだろうか。

制度は確かに存在している。
けれど、その制度は――
本当に、必要としている人に届いているのだろうか。



私が調べた中では、
障害者雇用は年々増加し、
雇用率も過去最高を更新し続けている。

全国の障害者雇用者数は約70万人を超え、
実雇用率も2%台後半にまで達している。

その中でも、沖縄県では実雇用率が3%を超え、
全国でも高い水準にあると言われている。

一見すると、制度はうまく機能しているように見える。



けれどその一方で、
こんな声を目にした。

「障害者雇用があると聞いて、100社以上面接を受けた。
それでも、どこにも採用されなかった。
もしこのまま、生活保護や手帳の更新ができなければ、
生きていけないかもしれない」

けれどすべての人が救われているわけではない。

この言葉を見たとき、
胸の奥がざわついた。

制度はある。
けれど――
なぜ、こんなにも切実な声が生まれてしまうのだろうか。



企業側にも事情がある。
人手不足の中で、
すぐに戦力として動ける人材を求めるのは現実だ。

その結果、選ばれるのは
“できるだけ健常者に近い働き方ができる人”になっていく。

本来、支えるための制度が、
気づけば「選ばれるための場所」になってしまっている。



もちろん、
制度を正しく活用し、
支えとして機能させている企業もある。

けれど――

私たちが思い描く“支援のかたち”と、
現実の間には、
まだ大きなズレがあるのではないだろうか。



理想的な制度はいくらでも作ることができる。
けれど、その制度を支える土壌が整っていなければ、
意味を持たない。

助成金や制度はある。
それでも現場では、
「人材は欲しい、でも受け入れる余裕はない」
そんな本音が見え隠れしているように感じる。



🌿結び】

制度は、確かに存在している。
けれど――

その制度は、
本当に“支え”として届いているのだろうか。

「こんな良いことをしています」と掲げるためのものでも、
助成金や数字のためだけに使われるものでもないはずだ。

本来の意味は、もっと静かで、
もっと人に寄り添うものだったはずだから。

それでも私は、
この制度の中にも、
まだ灯りはあると信じたい。

だからこそ、
その灯りが、きちんと届く形で
在り続けてほしいと願います。










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