猫が異物を飲んだらどうする?費用・検査・経過を全て実体験で紹介
たった一枚のラップが、命に関わるかもしれない――
そんなこと、考えたこともありませんでした。
うちのお猫様の横に置いた、ごく普通のラップ包み。
「後で食べさせよう」
ただそれだけの、何気ない行動でした。
でも、次の瞬間。
ラップが、消えていました。
落ちていない。
テーブルにも、ゴミ箱にも、シンクにもない。
「まさか……食べた?」
そう思った瞬間、呼吸が浅くなり、手が震えました。
スマホで検索すると、画面に並んだのは
『腸閉塞』
『開腹手術』
『命の危険』
の文字。
血の気が引く、とはこういうことでした。
◆身近に潜む危険
うちには2匹のお猫様がいます。
最近、片方がご飯を少し残し、
それをもう1匹が横取りしてしまう――そんな日常が続いていました。
このままでは片方だけ太ってしまう。
だから残した分はラップに包んで、後で食べさせるようにしたんです。
危険なんて、まったく考えていませんでした。
しかし、その日。
ふと部屋を見渡して、背中に嫌な汗がにじみました。
ラップが、ない。
落ちていない。
テーブルにも、ゴミ箱にも、シンクにもない。
どこを探しても、跡形もありません。
「まさか……食べた?」
そう思った途端、心臓がドクンと音を立て、指先が冷たくなりました。
念のためスマホで検索してみると、
「腸閉塞の危険」
「開腹手術」
「命にかかわることも」
そんな言葉が次々に飛び込んできました。
その瞬間、血の気が引くとはこういうことかと――
一気に体温が奪われ、寒気が走るほどの恐怖が押し寄せました。
猫たちを見ても、異変はありません。
いつも通り歩き、いつも通り鳴き、無邪気な顔でこちらを見ている。
だからこそ、余計に怖い。
“静かに進む危険”ほど、恐ろしいものはありません。
うちの子たちは、おもちゃのねこじゃらしだって噛みちぎるような子です。
ラップを食べてしまっても、不思議ではない。
――もう、迷っている場合じゃない。
キャリーを掴み、震える手で支度をして、そのまま病院へ向かいました。
◆動物病院へ
猫たちの様子は――驚くほど普段と変わりませんでした。
歩き方も鳴き声も、いつも通り。
でも、「異変がない=安全」ではないことを、
検索して知ってしまったばかり。
誤飲は、症状が出てからでは遅いこともあります。
キャリーに入れて車に乗り込み、かかりつけの病院へ向かいました。
「本当に食べたのか?」「考えすぎかもしれない」
そんな気持ちが何度も揺れ動きます。
誤飲した場合は、
・嘔吐
・元気がない
・落ち着かない
・お腹を触られるのを嫌がる
などのサインが出ることがあるそうですが、
うちの子たちには特に見られませんでした。
でも、“何もない”ことが一番怖い。
静かに、目に見えないところで進む危険もある。
病院に到着し、獣医さんに事情を説明しました。
・ご飯を包んでいたラップが丸ごと消えている
・欠片すら残っていない
・どっちが食べたか分からない
誤飲の場合、何を、いつ、どれくらい飲んだか、そして欠片の有無は重要な手がかりになるとのこと。
しかし今回はそれが一切なし。
検査は、
・触診
・エコー検査
・血液検査
の3つを行いました。
ラップのように柔らかいものはレントゲンに写らない場合も多く、
エコーで胃の中や腸の状態を確認します。
獣医さんによると、飲み込んだ大きさによっては、
胃袋に留まって動かないこともあれば、
腸へ進んで詰まってしまう危険もあるとのこと。
もし胃の中にあるうちで見つかれば、
薬を使って吐き出させる処置ができる。
しかし、胃を越えて腸で詰まってしまった場合は、
内視鏡で取り出すことになる。
それでも取れない位置だったり、腸が傷ついていたりしたら、
さらに大きな処置が必要になることも。
その説明を聞くだけで、胸が苦しくなるほど不安が押し寄せました。
しかし、検査結果は――
「現時点では、特に異常は見られません」
安心と不安が同時に押し寄せて、思わず力が抜けました。
ただ、誤飲は時間が経ってから症状が出てくることもあるため、
これからの経過観察がとても重要だと言われました。
◆費用について
今回の診察にかかった費用は、
・診察料
・エコー検査
・血液検査
この3つです。
明細は以下の通りでした。
診察料:1,500円 × 2匹分
血液検査:7,700円 × 2匹分
エコー検査:7,300円 × 2匹分
合計すると、およそ 33,000円 ほどになりました。
今回は午後の診療時間だったため通常料金でしたが、
夜間救急や時間外診療になると、さらに費用が上がることもあるそうです。
もちろん、病院や地域によって費用は異なりますので、
あくまで「ひとつの目安」として参考にしていただければと思います。
ペットの場合、保険適用外のことが多く、
今回のように検査が複数必要になると高額になりやすいとのこと。
もしペット保険に加入していれば、一部補償されるケースもあるようです。
誤飲は「もしかしたら大丈夫かも」と一瞬迷ってしまうことがありますが、
こうして実際に検査が必要になることを考えると、
やはり、迷ったらすぐ病院へ行くのが正解だと改めて感じました。
◆処置の結果とその後の経過
検査の結果、現時点では異常なし。
もし胃の中にあるとしても、すぐ症状が出ないこともあるとのことで、
しばらく自宅で経過観察となりました。
血液検査は外注だったため、結果は数日後に届きます。
その間は、毎日、食事・排泄・元気さを細かくチェック。
普段と変わらない仕草を見せてくれるものの、
「本当に大丈夫なのか?」
「これから症状が出るのでは?」
そんな不安が、なかなか消えませんでした。
もし、
・吐き気
・食欲不振
・元気がなくなる
・落ち着きがなくなる
などの変化があれば、
飲み込んだ異物が悪さをしている可能性があるとのこと。
その言葉を思い出すたびに、猫たちの様子を何度も確認してしまいます。
数日後、血液検査の結果が届きました。
異常なし。
まずはひとつ、胸をなでおろしました。
しかし、その少し後。
片方のお猫様が、水のような下痢をしました。
「ついに来てしまったか…」
そう覚悟しながら片付けていると、そこには――
ラップ。
ちぎれた様子もなくきれいに細長い状態で、排出されていました。
力が抜けるほど安堵しました。
獣医さんによると、ラップは腸の水分を吸収しづらく、
便が固まらず水様便になることがあるそうです。
おそらく、ラップが腸を通過しながら排出されたため、
水のような便になったのではないか、とのこと。
とにかく、無事に出てきてくれた。
それだけで十分でした。
◆再発防止策
今回の件で、改めて「猫の誤飲は本当に突然起こる」ことを痛感しました。
普段は全く興味を示さないような物でも、ふとした拍子に噛みちぎったり、食べてしまうことがあります。
再発を防ぐために、我が家ではいくつか対策を徹底することにしました。
まずは、猫の手が届く場所に物を置かないこと。
ラップやビニール、小さなおもちゃ、口に入るサイズのものは、
少しでも気になるなら“置かない・出しっぱなしにしない”が一番です。
そして、誤飲が疑われる時は、
飲み込んだ物の大きさや状態が重要になります。
・小さな欠片
・薄いフィルム
・細い紐状のもの
こういったものは、場合によっては便と一緒に出てくることもあります。
しかし、可能性の話であり、「様子見で大丈夫」とは言い切れません。
特に、
・大きいもの
・固い素材
・紐状の長いもの
は、腸で絡んだり詰まったりする危険が高く、
なるべく早く病院に連れて行く方が安心です。
誤飲は、1~2日後に症状が出るケースもあるそうです。
胃に留まっていると、時間差で異変が起きることも。
だからこそ、
普段から猫の様子をよく観察し、食欲・行動・排泄
の変化に気付けるようにしておくことが大切。
さらに、病院で正しく診断してもらうために
・いつ飲んだか
・どれくらいの大きさか
・何を飲んだのか
・欠片があれば持参
こうした情報は、獣医さんにとって大きな手掛かりになると感じました。
今回、ラップは無事に排出できたものの、
もう二度とこんな思いはしたくありません。
◆まとめ
今回の誤飲騒動は、ほんの些細な「置いておいた」から始まりました。
普段は見向きもしないラップでも、猫にとってはおもちゃにも、
食べ物にも見えることがあります。
結果的に、うちのお猫様は無事に排出できましたが、
もし腸で詰まっていたら、もし発見が遅れていたら――
そう考えると、改めて背筋が冷たくなります。
誤飲は、飼い主の「大丈夫だろう」が重なることで起こります。
そして、誤飲しても“しばらくはいつも通り”ということもあるため、
気付いた時には手遅れ、というケースもあるそうです。
だからこそ、
・小さな物は置かない
・異変がなくても疑わしい時は病院へ
・日頃から様子をよく観察する
・医師に伝えられる情報を整理しておく
――この4つが、命を守るための大切な習慣だと痛感しました。
もし、この記事が同じ飼い主さんの役に立てば嬉しいです。
どうか、大切な家族が苦しい思いをしませんように。
そして、もし少しでも不安を感じたら、迷わず獣医さんに相談してください。
うちのお猫様が無事でいてくれたことに、ただただ感謝。
そしてこれからは、もっとしっかり気を付けていきます。
