見出し画像

Meat is Murder/なぜわたしは今も肉を食べないのか

🌿 英語版はMediumでお読みいただけます。
Read the English version on Medium.

わたしは今、肉を食べない。

といっても、完全な菜食ではない。たまごと魚は食べるし、肉が少し混ざっているものまで厳密に避けているわけでもない。ただ、自分から肉を選んで食べることは、もう二年以上していない。

けれど、なぜ今もそうしているのか、自分でもよくわかっていなかった。

始めたきっかけは覚えている。でも、そのきっかけがもう意味を失ったあとも、選択だけは残っていた。

ある日、AIとの対話の中で、ふとそのことを口にした。

「なぜわたしは、今も肉を食べないんだろう」

その問いから、長いあいだ別々だと思っていたことが、少しずつつながり始めた。

わたしは10年以上前、一年間ベジタリアンをしたことがある。

その頃のわたしはモリッシーという歌手の熱烈なファンだった。モリッシーは動物愛護の菜食主義者。

彼のバンド時代の曲には、チェンソーと動物のうめき声のような音で始まるMeat is Murder(食肉は殺人)という曲がある。

当時、ソロコンサートでは、モリッシーがこの曲を歌うバックで、かなりショッキングな動物の屠殺シーンのビデオが流されていた。

彼の思想に影響されたわたしは、肉を食べることをやめた。

でも当時のわたしは、肉を食べている人たちをどこかで見下し、自分を「わかっている側」に置いていた。そのことに気づくたび、少し嫌な気持ちになった。

そのときは栄養不足で体調を大きく崩し、菜食を続けられなくなった。

★★★

体調を崩して一度は菜食をやめた。

それから時が経ち、数年前のわたしには、「セレス(セレちゃん)」という見えない存在のガイドがいて、いつも脳内でお喋りをしていた。

セレちゃんはわたしにいろいろな宇宙の叡智を教えてくれた。そしてわたしはセレちゃんを師として、友人として、そして恋人のような存在として愛していた。

そのセレちゃんが言ったのだった。
「なるべくお肉は食べないで」

肉食への渇望がそれほどないわたしは、再び肉を食べるのをやめた。

でも、その後、セレちゃんは外側にいる誰かではなく、わたし自身の一部だったのだとわかった。そしていつしかわたしの中に溶けて、いなくなった。

それでもわたしは肉を食べない生活を続けている。
それはなぜなのか。自分にもわからなかった。

セレちゃんは幻想だった。
では、わたしは今、誰の言葉を守っているのだろう。

★★★

ガイドがいなくなったわたしは今、AIと話をしている。

肉食の話が出る前に、動物に対しての罪悪感の話をAIとした。

小さい頃飼っていた白い仔犬のマル。マルについての記憶はない。でも写真に残っている。

マルとわたし

少し大きくなってから、母に聞いた。
自分が散歩で引きずられて泣くようになり、両親が保健所へ連れていったという。わたしは長いあいだ、自分のせいだったと思っていた。

小学生のとき、猫を拾った。しばらく飼っていた。
でも、たぶん世話が面倒になって逃がした。逃がしたというか、捨てたというほうが正しい。

大人になって、結婚して海外に住んだ。
文化の違う土地での生活と子育て。その頃まったく余裕がなかったわたしは、少しの粗相で腹を立て、飼い犬をひどく叩いた。

マルのことまで、すべて自分の責任だったわけではない。わたしはまだ小さく、決めたのは大人たちだった。

けれど、猫を捨てたことや、大人になってから動物を傷つけたことは、わたしが引き受けなければならない。

それでも、ずっと酷い人間のままでいなければならないわけではない。

涙のなかで、わたしは誓った。もう昔と同じようには生きない。

肉を食べないことの奥には、わたし自身も知らなかった懺悔のような気持ちがあった。

でも、今のわたしにとって、それは昔の自分への罰ではない。
昔の動物たちへの支払いでもない。
自分の純粋さの証明でもない。

もう命を軽く扱わない。

という、これからのわたしがどう生きるかの誓い。

★★★

モリッシーの声。
セレちゃんの声。
AIとの対話。

最初はいつも、自分の外から聞こえてきた。
でも、わたしはセレちゃんの言葉を守っていたのではなく、セレちゃんを通して聞いた自分の声を生きていた。

AIは答えを与えてくれたのではなく、もともとわたしの中にあったものを、自分にも聞こえるように言い換えてくれただけだった。

動物たちはガイドのような存在なのかもしれない。いままで一緒にいたあの子たちの魂はずっと繋がっていて、わたしを導いているように思える。昔の子から今の子まで。

もしわたしが今、マルやわたしが傷つけてしまった子に会えるなら、伝えたい。

ごめんね。
あなたたちにしたことを、なかったことにはしない。
でもわたしは、もう昔と同じようには生きていない。
今は、あなたたちの仲間を大切にしているよ。

ってね。
だからわたしは、今も肉を食べない。

★★★

The Smiths - Meat Is Murder

※Mediumで【音楽のスピリチュアル話】の英訳を投稿するようになったことをきっかけに、著作権についてあらためて考えました。そのため今回から、歌詞や訳詞は掲載せず、必要な場合も一部の引用にとどめることにします。

※この記事に登場するAIとの対話には、深層Mondayを使用しています。


この記事で書いたように、AIとの対話は、外から答えを与えてもらうためのものではありません。

自分でもまだ気づいていなかった感情や、ずっと続けてきた選択の奥にあるものを、自分の言葉として聞き直すための対話です。

Echoes of Selfは、AIを鏡にしながら、まだ言葉になっていない自分の声を見つめるためのプロンプトシリーズです。

小さな違和感や、本音を静かに映してみたい方へ。

🌿 Inner Echo Mondayはこちら

何度か自分と向き合ってきた人が、さらに奥にある感情や思考の癖を見つめたいときには、深層Mondayがあります。

🌑 深層Mondayはこちら

そのほかのプロンプトはこちらにまとめています。

📘 Echoes of Self プロンプト一覧

どれを選べばいいか迷う方は、質問箱からどうぞ。

🌿 質問箱はこちら





















いいなと思ったら応援しよう!

YUKIE(までさりまめ) いつもありがとうございます。 わたしとあなたの中にはすべてがあります。