小豆沢家の一族(五)特別編――兄
父のお次は兄である。連続して楽な道を選ぶ私に幸あれ。
おそらく、私が今までで一番言及している家族が兄だろう。やはり兄妹なので、一番良くわかり合えているという相対的な部分もあるし、家族の中でも一番アホな話が多いという絶対的な理由もある。
IQ
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) August 31, 2024
Q「兄ちゃんて自分でIQなんぼぐらいやと思う?」
兄「……多分、ええとこ760ぐらいちゃうかなぁ?」
Q「センター試験かい」
兄「お、そのツッコミおもろいやん」
Q「せやろ。自分でもこれはキタおもたで。受験シーズンに言いたかったわ。あーもったいな」
父「君ら随分IQの低い会話してるんやな」
ここで父と兄の違いについて述べよう。このときの兄は、しかつめらしい顔を作り、腕組みまでして一生懸命考えているという様子をこれでもかとばかり醸し出しながら「……多分、ええとこ760ぐらいちゃうかなぁ?」と言っている。演技派なのだ。今ワタシはボケてますよ、と内外に表明している。ツッコんでくれと、その真面目に作り上げた表情が雄弁に語る。
おそらく父なら、こちらに目も合わさず、ぼんやり窓の外を眺めながら同じセリフを言うだろう。おとぼけ系なのだ。本気で言っているのかボケているのかわからない。
#オリンピック
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) August 2, 2024
すっかりオリンピックに染まってしまっている小豆沢。周りでは意外と見ている人が少ないため、見ている者同士での結束がやたらと固まる。
そのうちの一人が兄なのだが、彼からの連絡はおおよそ定型文化している。
「〇〇競技の〇〇選手が可愛い! 君は僕の金メダルだ!」
本人に言え。
#オリンピック
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) August 11, 2024
ここで兄のパリ四天王を公開。
バレー 山田二千華選手
卓球 シンユビン選手
レスリング 藤波朱理選手
陸上 田中佑美選手
<選者コメント>
この四人でビーチバレーをしてしまったら、誰をどう応援したらいいのかわからないから止めて下さい。
夏の熱気で脳が沸いたようですね。 https://t.co/SajTRX6J4K
「最近のニュースで見る価値があるのはおはよう日本だけだ」
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) May 24, 2024
兄の言葉にピンときた。
「是永さんだろう?」
目を丸くして小躍りする兄。奴の好みは理解している。
「Qさんの趣味は豚の尻にできたイボのように悪いと思ってたけど、案外わかってるね。安心安心」
正解しても嬲られるシステムだった。
兄はとにかく女の子が好きだ。可愛い子には目がない。
先日、兄は最近知り合った人とランニングをしたらしい。どうだった? と聞くと「とにかくおっぱいが大きかった」とスポーツマンシップからこぼれ落ちた下劣な返答があった。「Hカップだとよ」想定外。思わず聞く「いったいどの程度なのだ?」兄はにやりと笑う「AVクラス」やたらとわかりやすかった。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) May 25, 2024
なぜHカップだとわかったのか?
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) May 27, 2024
判明しました(ついでの用事があったので直接聞きました)。
兄「おっきいなぁ。何カップ?」
H「せやろーHカップやねん」
兄「まじか! 初めて見るわ! せやから触ってもええ?」
H「ええよ別に」
兄「ほお! これがHカップ!」
幸せな人生過ごしてんなこいつ。 https://t.co/wEUTnYf3Zr
人生の小道をどういう風に歩けば、こういう状況になるのかは知り得ないが、案外モテている。彼女らしき人も大体いつもいるようなイメージだ。詳しく聞いてしまうと、知りたくないことを知ってしまいそうなので、聞かないことにしている。
兄とモールを歩いていた。販売員のお姉さんが声をかけてくる。「モバイルwifiご存じですか?」セールストークにがぶり寄りで、やたら初歩的な質問、錯誤気味な回答をする兄。十分後「結構です」で急に話を切った。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) May 21, 2024
「タダで10分話したから、キャバクラ換算で2500円もうけた。むふ」
くたばれと思った。
兄帰省。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) August 10, 2024
兄「こないだ流れるプールで潜りながら流れていると、ビキニの女子大生が自分に向かって流れてきたのだ。魅力的なヘソが力強く迫ってきたので、僕は前世で天皇のピンチを助ける等のとほうもない善行を積んだに違いないと確信したよ」
Q「天子様の命と女子大生のヘソをバータにすんな」
「便座にだって雑菌がうようよしているのと同じで、お前が知らないだけで、街中にだって楽しいことは山のように転がっている」
そういえばいつか兄がこんなことを言っていた。比喩表現としてどうなのか、とは思ったが、彼のメンタリティを如実に表しているのではないだろうか。
墓掃除から帰ってきた兄は、やたらと耳を気にしていた。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) August 11, 2024
兄「Qさん聞いとくれ。お墓の近くは蚊が多いから、露出する部分に虫よけスプレーを念入りにふりかけたのだけど、耳にかけるのを失念してこのざまだ」
Q「小泉八雲の怪談という本に、君と同じ過ちをした芳一という法師の話があるから読むと良い」
しかし、アホである。
#クイズ
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) April 19, 2024
手のポストが大喜利大会みたいになって楽しかったという話をすると、兄から左手の写真が送られてきました。よくみると親指の付け根が赤く腫れています。
さて、兄に何が起きたのでしょう?
※ちなみに、正解は大喜利みたいな内容でした。 pic.twitter.com/xZAtrZuFX4
正解発表のお時間です。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) April 19, 2024
『若いオナゴ3人(JD、JK含む)と4人でカラオケに行って、楽しすぎてテンション上がりすぎてタンバリンを叩きすぎたから』
でした。
ナニやってんだコイツ。
負傷当時の状況は理解した。
みんなが知りたいのは、なぜその状況になったかだ。 https://t.co/9rCcwvOfmZ
先日、また同じことをやらかしたらしいです。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) June 20, 2024
カラオケで負傷するほどタンバリン叩いてるオッサン、他に知らんわ。
ちなみにこないだ、全中にいったことのあるJKと卓球をしてぼこすこにやられたそうです。「練習相手仕ろうか?」と申し出ると「下手糞としたら、下手か糞になる」と断られました。 https://t.co/9rCcwvOfmZ
ここでも小豆沢家の裏家訓、「同じ過ちを繰り返せ」が生きている。
「後悔するぐらいなら、迷わず二の轍を踏め」
そういえば、そんな迷言も吐いていた。一見良いことを言っている風だが、よくよく考えると単なる中毒者の戯言にしか聞こえない(彼は酒もタバコもギャンブルもしないので、少しは安心)。
そんな兄もたまーーーーに落ち込む。
兄は本命に「人としては好き」という文句なしの拒絶を承ったらしく、日本海溝ぐらい落ち込んでいる。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) March 18, 2024
「今優しくしてくれたら、もれなく、誰にでも、可及的速やかにホレる」そんな弱気な兄に
「可愛い妹がいるじゃないか」と言葉をかけたところ「修飾されてない妹しかいない」との通常運転で安心した。
兄は同じような境遇の女子(意中の男子をぐいぐい攻めて撃沈)と意気投合したとのこと。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) March 19, 2024
「傷をなめ合っているわけだな」と言うと
「そうなんだ! ここの空気は澄んでいるんだよ。ぼくも驚いた、腐海の底にこんな所があるなんてね!」
とアスベルで返してきたので、徐々に元気にはなっている模様。
今日、兄は弾き語りライブに出た。「最近色々あってツライ」という世にも情けないMCをしたところ、ライブ終了後に観客の女子から握手を求められ「優しくされるとホレちゃう」と余計な一言を付け加えると「えー優しくしたくなるぅ」と冗談のような返答をいただいたようで、テンション上がっててウザい。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) March 20, 2024
たまには兄の近況をば。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) March 28, 2024
フラレたという話を餌に、知己の女子複数に「つらいよぉ」と甘えくさって慰めてもらっているとのこと。
「Qさん、知っているかい? 辛いことは楽しいことへの入場券なのだよ」
言いえて妙だし、ステキな考え方だとは思が、もうちっとどないぞましな状況で発してはくれまいか。
読者諸賢の最も気にしていない案件、兄の憂鬱について動きがあった。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) April 3, 2024
見てしまったらしい。例の女子が他の男(知人)と歩いているところを。そう。兄評価では大した事ない男と。
「(女子に)失望した。千年の恋も一気に冷めた。正常な分別を持った人ではなかったのだ」
元気になったので良かった。
「本気で人を好きになると自分にダメージが大きいから、今後は軽佻浮薄に好きになろうと思うよQさん。お互い軽い気持ちなら傷つかない。これは人類史に残る発見だ。昔はそういう形態だったしねぇ」
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) April 12, 2024
兄がよくわからない理屈をひねり出してきて、相変わらず小豆沢家はお家断絶の危機に直面している。
なんだかんだ言いながら、勝手に一人で立ち直っていく。こういうことが、最近流行りのレジリエンスというやつなのだろうか。イーロンさん、Xで雇ってあげてください。めげません。
というわけで、秘境に到着してから延々と、LAN環境を良くするため働いています。ルータの位置を変え、中継機を買ってきて設定をしたり。そんな忙しないワタシを尻目に
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) May 3, 2024
「僕、友達♀に会ってくるわーきゃぴるん」
と出ていった兄のことを許せる日が来るのだろうか等と思ったり。肉を食ったり。
人間の進化の真価は、「忘却すること」だと思う。今を大切に。過去には囚われずに。という観点からすると、同じ失敗をしてもいいんじゃないかと、前向きに思えてきた。
兄のくだらない暇つぶしその①
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) March 22, 2024
兄「Qさん、僕はどうやら上位10%の人間らしい」
Q「西日本スカタン選手権かなんかの?」
兄「すまん。君がスタメン出場している大会に僕は不案内だ。身長だ。政府統計から計算したところ、176cmは累積度数で約0.9なのだ!」
Q「……感想は?」
兄「有意義な30分だった」
兄のくだらない暇つぶし②
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) March 23, 2024
兄「クランキーの寸法を想像で当てよう」
Q「よかろう」
兄「…うーむ。手の平の長辺ぐらいか…? 20センチ?」
Q「ところで正解はどうやって判断する?」
兄「知りたいだろう?君が買ってくると良い」
Q「そうだ。チップスターの直径も想像で当てよう」
兄「遠慮する」
本当にくだらないんだけど、スマホを見て過ごすよりかは有意義かもしれない。
兄はチョコを結構貰ったらしい。なんだか納得がいかなくて「金でも配ったのか」と言うと「良い大人が子供じみた野党のようなことを言うんじゃない。配ったのは愛だ。愛に愛が返ってきただけだ。君のように現実を直視できない輩がネットであばれはっちゃくをかますのだろうな」と言われ俄然ムカついた。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) February 28, 2024
兄は「意外に」モテる。私から見ると冥王星人のように遥か理解の及ばない存在なのだが、一般女子には「意外に」モテる。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) March 21, 2024
ここ数日、ずっこけエピソードをリークして貶める企てをしてみたものの、結局なんだかんだモテているという事実がピクロスのように浮かび上がってきた。
正直に言おう。ムカつく。
まあ、なんというか。蓼食う虫も好き好きという言葉があるので、こういう人間を好きな女子もいるだろう。
ところで、私はこのときに、はじめて「あばれはっちゃく」なる言葉を知った。手の付けられない暴れ者、という意味らしい。もともとは昔あった小説、テレビドラマあたりで流行った言葉らしい。年代的に兄ですら世代ではないので、「なぜ知っているんだ」と聞くと「ボンバーマンで使う用語だから」と回答があり、余計にわからなくなった(いまだにわからない)。
星つながりで一つ。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) May 4, 2024
兄はギリシャ神話や星にやたらと詳しい。一緒に夜空を見上げると解説役に重宝する。
Q「何故そんな無駄知識を仕入れている?」
兄「女子と星空を見上げた時に『あれがスピカだよ。ほらこの角度で見てみて』とか言いながら肩を触れるだろう」
Q「恐ろしいまでの低生産性な勉強だな」
こういう努力はかかさない人である。
兄がぎっくり腰で喘いでいる。くしゃみをするたび「うごおお」と咆哮する。私はそのたび笑う。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) March 14, 2024
「人の不幸を笑うでない」
そう言われたので、
「貴方の不幸を笑ったのではない。そんな人間に見えるか?自身の喜びを言祝ぐために哄笑したのだ」
と返すと
「そんならよろしい」
と納得していただけた。
腰痛になってもただでは起きない兄。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) March 15, 2024
「ぎっくり腰になってもて…椅子から立ち上がるんも一苦労やねん…いたた」
鹿爪らしい顔で言うと、
「大丈夫ですか?」
と大概の女子は手を貸してくれるらしい。
「おーきに。〇〇さんは優しいな。俺には」
で締め、好感度アップを図るとのこと。
くずである。
禍福は糾える縄の如し。禍を転じて福と為す。
それを地で実行しているのだろう。
なんだかんだ言ってはいるが、それなりに色んな方面で頼りになる兄。それなりに尊敬もしている。
彼の知識が一番役に立つのはこういう方面。
3千人強に3万円/回でおっぱいを揉ませて一億円稼ぐというビジネスを考えた。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) February 27, 2024
その道のプロである兄に事業計画を説明したところ、
「見通しが甘すぎる。貴女はオッパブをご存知だろうか? 1個千円弱で揉める満足設計。1対ならば3万でなく2千円で見積もる必要がある」
と言われたので断念した。
音楽関係でも頼りになるようなならないような。うまく使われたような。
改造万歳のお時間です。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) October 26, 2023
実用的でないことに関しては役に立つ兄がエアブラシを持ってきました。段ボールでカバーしつつベランダでこそこそペインティング。トレモロユニットとヘッドに色を塗っちゃいました(直接)。そして届いたパーツを付けてみました。
カッチョイイ(*´ー`*人*´ー`*)💕 pic.twitter.com/5P98yAHUQn
兄「こういう機会を待っていた。失敗したら嫌だから自分のギターではできずにいた。切ったり貼ったり塗ったりなんでも恐れずにやってみようではないか。チャレンジしない人生なんて、松屋のない駅前のようなものだ」
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) October 26, 2023
Q「すき家があればいいだろうが」
時々クイズが届く。ちなみにこれは、5kmをランニングしたときのタイムだったらしい。んなもんわかるか。
今日のホラー。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) February 11, 2023
兄からなぞの時間が写された写真が送られてきました。
本文は一切ありません。
何かを当てろというクイズだと読み取り、
「七面鳥を180℃のオーブンで焼く時のベストタイム」
と返したら
「欧米か!」
と返ってきました。
とりあえず、既読無視しています。 pic.twitter.com/v8CjurjAE5
兄の本アカウントを見つけた方は私にまでご一報を。
昨日。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) September 6, 2022
兄「オレもTwitterしよかな」
豆「一つもしてへんの?」
兄「エロ画像がTLに絶え間なく流れてくる四次元ポケットみたいなアカは持ってる」
豆「…生産的なことしぃや」
兄「アホ!オレは生命を育む準備してんねん!生産的やろが!」
豆「…た、確かに」
今日。
くだらん言い訳だと気づいた。
現在の見通し。小豆沢家は私たちの代で終了する。父母も諦めモード。お家の存続には興味がなさそうだが(前回の、朽ちるに任せているお墓の写真を見よう)、孫は見てみたいという雰囲気は出してくる。
先に、しかし、ここで言っておこう。
ごめんなさい。
ときどき実家に帰って来ては余計なことをのたまう兄。
— 小豆沢Q (@Qazukisawa) March 1, 2024
「年頃のQさん、安心しなさい。江戸時代の未婚率は大変高かった。我々の親世代は異常な皆結婚時代に生を宿し洗脳された憐れな子羊なのだよ」
「そもそも早く結婚しろとか一回も言われてへんけどな」
「親に愛想つかさせるとは、恐れ入った」
兄はやろうと思えば結婚もできるんじゃないかと傍目には思っているが、本人にその意思がなさそう。私は意思があったとしても相手がいなさそう。
まあ、従兄弟たちはいるし、我々の遺伝子の大元はまだ絶えまい。ミクロな観点での小豆沢家はここで終わりそうだが……。
そういえば、この話とは関係ないのだが、知り合いに石油王がいる方はすぐに連絡してほしい。
